この度、北欧デンマークの新たなる鬼才・クリスチャン・タフドルップ監督の最新作『胸騒ぎ』(5月10日(金)新宿シネマカリテほか全国公開となります。
これまで、「問題作」と言われながらも独自の視点で人間の裏側に潜む「悪」や「恐怖」を浮かび上がらせ、映画史に名を刻 んできた世界の鬼才たち。
『ファニーゲーム』での抵抗不可能かつ理不尽な惨劇描写が物議を醸したミヒャエル・ハネケ監督。『フレンチアルプスで起きたこと』など極限状態で浮かび上がる人間の本性を、ブラックユーモアを交え描いてきたリューベン・オストルンド監督。さらには、『ヘレディタリー 継承』、『ミッドサマー』など呪縛のように抗えない「恐怖」をホラー映画の概念を覆す表現で映像化してきたアリ・アスター監督。全ての監督が自ら脚本も手掛け、観客の脳裏に爪痕を残すような物語を紡いできた。
『胸騒ぎ』クリスチャン・タフドルップ監督も、本作の着想をイタリアでの休暇中に出会った“ある家族”との実体験をもとに膨らませ、自ら脚本を執筆した。
半年後にその家族のもとを訪れた当時を振り返り、「自分たちはたくさんのことを我慢する羽目になった。帰路につく頃には、自分を自分で痛めつけていたかのような感覚に襲われた。僕たちはなぜ何もしなかったのか。彼らの不快な言動に“ノー”と言うよりも、我慢するほうが楽だったのはなぜだろう」と、その時に抱いた違和感から本作の根幹となる問いが生まれたことを明かした。
そんな鋭い視点で生み出された本作について海外メディアも、「ミヒャエル・ハネケ、リューベン・オストルンド監督の匂いを十二分に感じる(Los Angeles Times)」、「『フレンチアルプスで起きたこと』の風刺と共鳴する(The Daily Beast)」、「『ファニーゲーム』に匹敵する衝撃(The Film Stage)」、「『ミッドサマー』で描かれる“休暇”の恐怖と近い (Mashable)」など、いま見逃せない最注目の監督として、名だたる鬼才になぞらえて絶賛している。
悪夢の始まりーー。
この度、解禁された場面写真は、すべての物語の始まりである“オランダ人夫婦からの招待状”を手に取るデンマーク人夫婦の妻ルイーセの姿をとらえたもの。
招待メッセージはイタリア旅行で撮影された写真の裏側に書かれていて、笑顔で両家族が写っているにも関わらず、写真からはどこか不穏な雰囲気が漂っている。
週末だけのつもりで、再会を約束してしまうビャアン一家に待ち受ける悪夢とは–––。監督の実体験から誕生した、類まれなるヒューマンホラー作品、ぜひ期待してほしい。
5月10日(金) 新宿シネマカリテほか全国公開
物語・・・ |
『胸騒ぎ』作品情報
公開日 | 2024年5月10日公開予定 |
---|---|
キャスト | 監督:クリスチャン・タフドルップ 出演:モルテン・ブリアン スィセル・スィーム・コク フェジャ・ファン・フェット カリーナ・スムルダース |
配給 | シンカ(提供:SUNDAE=シンカ) |
制作国 | デンマーク=オランダ(2022) |
年齢制限 | PG-12 |
上映時間 | 97分 |
公式サイト | https://sundae-films.com/muna-sawagi/# |
(C)2021 Profile Pictures & OAK Motion Pictures