『生きててごめんなさい』（通称：イキゴメ）は、『余命10年』監督の藤井道人がプロデュースし、綾野剛主演のドラマ「アバランチ」で共に演出を担当した新鋭・山口健人監督が手掛ける映画です。
完成披露上映会が開催され、主演の黒羽麻璃央、ヒロインの穂志もえか、監督の山口健人、プロデューサーの藤井道人が登壇しました。
イベントでは、監督の演出や作品に込めた思い、黒羽が本番が終わってから号泣したエピソード、穂志がカットがかかった後もずっと号泣しながら黒羽に後ろから抱きついていたエピソードなど、撮影中の秘話が語られました。
冒頭から黒羽は「こんなにも早く皆さまに観ていただける作品に出合ったのは初めてでした。今日の完成披露上映会で皆さまの元に届くことを非常に嬉しく思っています」と述べ、穂志も「自分にとって思い入れのある作品だったということを実感しています。そんな作品をお届けできて嬉しいです」と話し、本作の特別性を強調しました。山口監督は「『メンヘラ興味ある？』と聞かれて、『メンヘラなら任せろ』って言って。そこをもうちょっと広げて、メンヘラだけでなく、現代の若者が抱える葛藤を描ければと思いました」と、本作に込めた思いを語りました。
黒羽の主演起用については、藤井が推薦したとのことです。黒羽は「嬉しいですね。大きな字で書いてください！」とマスコミに呼びかけ、藤井は「山口も若手というところで、一緒に何かを作ってくれる俳優がいいなと思いました」と黒羽の起用理由を説明しました。それに対し、黒羽は「以前ドラマでご一緒して、『次は映画作れたらいいね』という話を以前からされていたので、その約束を遂に実現できるチャンスでした」と喜びを語りました。
山口監督は、黒羽演じる修一と穂志演じる莉奈について、「修一は僕です。自己投影です。莉奈に関しては、いわゆる『メンヘラ』や『病んでる』という一言で括られちゃうような存在をもうちょっと広げて、どういう思いを持っているのかや、なぜそうなったのかを伝えられたらと思い、描きました」と説明しました。
