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映画『王国(あるいはその家について)』

チェルフィッチュ主宰・岡田利規よりコメント到着! 「新しい、しかし本質的な手法を勇敢に試し、その効果を余すところなく発揮させることに成功してる」
そして濱口⻯介 岡田利規 山中瑶子 金子由里奈 金城小百合 荘子 it 登壇イベントも開催
劇場や書店でのシナリオブックを発売!!
ロッテルダム国際映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭へ正式出品され、世界の評論家を騒然とさせた衝撃作『王国(あるいはその家について)』を 12 月 9 日(土)よりポレポレ東中野にて 3 週間限定公開される。この度、チェルフィッチュ主宰・岡田利規による応援コメントや会期中のイベント、シナリオブック発売に関する情報が解禁された。
チェルフィッチュ主宰・岡田利規よりコメント到着! 「新しい、しかし本質的な手法を勇敢に試し、その効果を余すところなく発揮させることに成功してる」
そして濱口⻯介 岡田利規 山中瑶子 金子由里奈 金城小百合 荘子 it 登壇イベントも開催
劇場や書店でのシナリオブックを発売!!

⻑編映画初監督作品である『螺旋銀河』(2014)で第 11 回 SKIP シティ D シネマ 映画祭にて SKIP シティアワードと観客賞の W 受賞を果たした草野なつか監督による⻑編第 2 作『王国(あるいはその家について)』。2016 年度愛知芸術文化センター・愛知県美術館オリジナル映像作品として製作された本作は、2017 年に 64 分版が発表されて以降、再編集を施された 150 分版としての上映は第 11 回恵比寿映像祭や新文芸坐、三鷹 SCOOL などや映画配信サービス MUBI での限定配信のみだった。今回、オムニバス映画「広島を上演する」の一編である最新作『夢の涯てまで』がマルセイユ国際映画祭 2023 でのワールドプレミアに続き第 24 回東京フィルメックス メイド・イン・ジャパン部門へ選出されたことを記念し、待望の劇場公開となる。
今回、チェルフィッチュ主宰であり演劇作家、小説家の岡田利規よりコメントが到着。「フィクションを観客に浸透させていくことを促す新しい、しかし本質的 な手法を勇敢に試し、その効果を余すところなく発揮させることに成功して
る」と魅力を語っている。また公開に向けて、イベントも開催!濱口⻯介、岡田利規、山中瑶子、金子由里奈、金城小百合、荘子 it といった各界で活躍する面々と草野なつか監督がトークを行う貴重な内容となっている。
そして、シナリオブックの発売も決定!『螺旋銀河』へも共同脚本として参加し、『ハッピーアワー』などでも知られる高橋知由による『王国(あるいはその家について)』。作品の鑑賞と合わせて必見のグッズが完成した。
コメント全文
この物語を演じる俳優たちが台本を読むリハーサルを重ね、一進一退しながら、徐々にしかし確実に、人物たちを、シーンを、掴んでいく。そのスリリングな過程を追体験することによって観客もまた、なまなかには理解しがたいーー理解したいと思うことのできないーー主人公の心情に、にもかかわらず心を寄せさせられてしまうのだ。この手法は反則ワザ! と言いたくもなるのだが、でもわたしはわかってる。そう言いたくなるのは、フィクションを観客に浸透させていくことを促す新しい、しかし本質的な手法を勇敢に試し、その効果を余すところ なく発揮させることに成功してるこの作品に対しての、負け惜しみでしかないのだ。
岡田利規(チェルフィッチュ主宰/演劇作家/小説家)
俳優たちはテイクを重ね、やがて「これしかない」という声に辿り着く。この特権的な声が本来「OK」テイクとなるものだ。しかし、このたった一つの声は、実のところすでに為された無数の発声がその裏に張り付いた複 層的なものなのだ。『王国』ではその声は示されるとともに解体されて、あらゆる声が「OK」として響く。自分が夢見たことを先んじてやられてしまったような、そんな感覚を持った。草野なつか監督の勇気と知性に敬意を表したい。
濱口竜介(映画監督)
【イベント開催情報】
ポレポレ東中野にて、20:00 の回<上映後>に開催
12/9 (土) 初日舞台挨拶:草野なつか監督、澁谷麻美さん、足立智充さん
12/12(火) 金子由里奈さん(映画監督)×草野なつか監督
12/15(金) 山中瑶子さん(映画監督)×草野なつか監督
12/18(月) 岡田利規さん(チェルフィッチュ主宰/演劇作家/小説家)×草野なつか監督
12/19(火)濱口⻯介さん(映画監督)×草野なつか監督
12/23(土)金城小百合さん(編集者)、荘子 it さん(Dos Monos)×草野なつか監督
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