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映画『火喰鳥を、喰う』宮舘涼太(Snow Man)、映画単独初出演が決定!“

「Snow Man」の宮舘涼太が、水上恒司が主演し、山下美月がヒロイン役を務める「火喰鳥を、喰う」に出演することがわかった。宮館は映画単独初出演となり、水上と山下が演じる夫婦を翻弄する謎めいた男、北斗総一郎役を担う。

本作は、原浩氏による第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作を実写映画化。「超高速!参勤交代」シリーズや「空飛ぶタイヤ」「シャイロックの子供たち」などを手掛けた本木克英監督がメガホンをとり、脚本は「ラーゲリより愛を込めて」「ディア・ファミリー」などの林民夫が担当した。

物語は、久喜雄司(水上)のもとに、かつて戦死したはずの祖父の兄・貞市が書いたという謎の日記が届くところから始まる。“火喰鳥、喰いたい”という生への執着が記されたその日記を読んだ日を境に、雄司と妻の夕里子(山下)の周囲では、不可解な出来事が頻発するようになる。貞市の日記が引き起こす存在しないはずの“過去”は、少しずつ“現実”を侵食していく。

2020年に「Snow Man」としてデビューを果たした宮舘は、バラエティ番組からドラマ、映画、個人活動と幅広いフィールドで活躍。映画「おそ松さん」(22)ではオリジナルキャラクターのピリオドを好演し、連続ドラマ「大奥」(CX/24)にも出演。バラエティでは、「ラヴィット!」(TBS)の火曜隔週レギュラーを担当している。

宮舘が本作で演じるのは、どこか怪しく危険な空気をまとう謎めいた男、北斗総一郎。怪異現象に造詣が深い北斗は、大学時代の後輩である夕里子(山下)からの依頼を受け、彼らが巻き込まれている不可解な“現象”の解明に乗り出す。しかし、北斗は夕里子へ異様な執着を見せ、味方なのか敵なのか、雄司(水上)と夕里子、周囲の人々は、北斗の発する言葉に翻弄され、物語は予想だにしない展開を迎えていく。

プロデューサーの横山和宏氏は、キーマンとも言える“北斗総一郎”というキャラクターについて、「ヒロイン・夕里子の旧知の間柄で怪異現象への造詣が深い人物で、無遠慮なほどの夕里子への執着とともに非現実的なことを理屈付けする山師的な怪しさを併せ持っています」と説明。「宮舘さんが時代劇や舞台等で培われたお芝居とともに、ご自身が持つ高潔で情熱的な一面がそのキャラクター像に繋がるのではと思い、今回オファー致しました」と起用理由を明かし、「主人公・雄司役の水上さんと夕里子役の山下さんとの三角関係を構築する役の上でも、宮舘さんの存在感は際立っており、彼以外に北斗役は考えられません」と太鼓判を押した。

本木監督も、「怪しげな言説を相手に信じさせる説得力とカリスマ性が求められる役柄を、宮舘さんは高い意識で体現してくれました。先の見えない物語の水先案内人としても、映画を見事に牽引していると思います」と、難役を演じ切った宮舘を手放しで称賛した。

宮舘は、「本読みの時はキャストの皆さんも初対面の方々ばかりだったので、北斗という役をアピールするためにも準備をしていたのですが、(実際に本読みに臨むと)僕の予想を遥かに超えていて。(改めて)北斗は役柄としても説得力や本編を引っ張っていく重要な役だと自覚したので、“これはちょっと頑張らないとな”と感じました」と率直な心境を明かす。

「実際に現場でお芝居をしてみると、皆さんと話し合いながら作り上げていくという過程が、今回とても大きかったなと思いました。みなさんに助けていただきながら北斗というキャラクターを演じ切ることができたかと思います」と撮影を振り返った。

さらに、「(普段は)Snow Manというグループに所属しているのですが、単独での映画出演は今回が初めてです。こんなに長台詞を言うのは今まで経験をしたことがなかったですし、(劇中では)特殊メイクもさせていただいて…。エンターテインメントを届ける身としましては、宮舘涼太としても(これまでとは)違ったジャンルですし、新たな一歩を踏み出せたというのもこの作品のおかげだと思っています」とコメントを寄せた。

主演を務めた水上は、難役を演じ切った宮舘について「すごく難しい役ですし……絶対的な“こういうふうにあるべき”というものがない役なので、(当初は)やっぱりすごく迷われていました」と語り、「宮舘さんのご経歴というか、お立場の方が、僕らの前で『悩んでいる』っていうことを包み隠さずにちゃんと明かしてくださっていたので、その姿はやっぱり僕は信用できるなと思いました」と共演を振り返った。

一方、山下は「たくさんあった長台詞もほとんど失敗せずに完璧にこなしていらっしゃって。軽々やっているように見せつつ、すごく努力の方なんだなというところもお見受けしました」と印象を明かし、「根がすごく明るくて、みんなを和ます力を持っているからこそ、あの北斗の独特な空気感を自ら考えて作り出していらっしゃるところがすごく面白くて、ずっとお芝居を観ていたいなと思えるような方でした」と魅力を語った。

「火喰鳥を、喰う」は、10月3日より全国ロードショー。宮館のコメント全文は以下の通り。


【宮舘涼太/北斗総一郎役】
◆撮影を終えた心境について
本読みの時はキャストの皆さんも初対面の方々ばかりだったので、北斗という役をアピールするためにも準備をしていたのですが、(実際に本読みに臨むと)僕の予想を遥かに超えていて。北斗は役柄としても説得力や本編を引っ張っていく重要な役だと自覚していたので、“これはちょっと頑張らないとな”と感じました。実際に現場でお芝居をしてみると、皆さんと話し合いながら作り上げていくという過程が、今回とても大きかったなと思いました。みなさんに助けていただきながら北斗というキャラクターを演じ切ることができたかと思います。
◆本木組について
大変ありがたいことに、本木監督とご一緒させていただくのは今回で(『映画 少年たち』以来)2回目で、本読みの前の段階からお会いさせていただきました。“北斗ってこういうことだよね”とか、監督が思う北斗像というものを一からお話しさせていただきながら、ともに北斗というキャラクターを作り上げていった感じはありました。監督の中でのビジョンがすごくはっきりされているので、僕が持っていた北斗像と監督が思い描く北斗像が、劇場ではリンクして映っているんじゃないかなと思います。
◆映画の完成について楽しみにしていること、期待していること
Snow Manというグループに所属しているのですが、単独での映画出演は今回が初めてです。こんなに長台詞を言うのは今まで経験をしたことがなかったですし、(劇中では)特殊メイクもさせていただいて…。エンターテインメントを届ける身としましては、宮舘涼太としても(これまでとは)違ったジャンルですし、新たな一歩を踏み出せたというのもこの作品のおかげだと思っています。この作品に巡り会えたことも自分としてはありがたいことですし、どんな映像に仕上がっているのかということもすごく楽しみです。

■公開情報
『火喰鳥を、喰う』
10月3日(金)全国ロードショー
出演:水上恒司、山下美月
監督:本木克英
脚本:林民夫
原作:原浩『火喰鳥を、喰う』(角川ホラー文庫刊)
配給:KADOKAWA、ギャガ
企画・制作:フラミンゴ制作協力:アークエンタテインメント
配給: KADOKAWA、ギャガ
©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

『火喰鳥を、喰う』は10月3日(金)より全国にて公開。