さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)のもとに、彼の写真に心を奪われたカメラマン・太一(佐野晶哉)が訪ねてくる。数々の賞を受賞し、ファッション誌からのオファーが絶えない華々しいキャリアを誇る太一だが、鮫島の一枚の写真に魅了され、すべてを投げ打って弟子入りを志願する。そこで出会った鮫島の息子・直哉(嘉島陸)や、近所のケーキ屋のパティシエ・景子(咲貴)との出会いによって、太一は写真とは何か、大切なことに気が付いていく。太一の同級生で、エージェントマネージャーを務める林透留(田中洸希)も、そんな太一の変化を感じ取り、東京での仕事を調整するなど、良き理解者として存在感を発揮している。
NHK大河ドラマ「どうする家康」の小早川秀秋役で知られ、本作では平泉演じる鮫島の息子・直哉を演じた嘉島は、「撮影中は、成さんと(母役の)市毛さんと本当の家族のような時間を過ごしました。これから役者を続けていく上での貴重な話をたくさん聞かせてもらい、かけがえのない時間でした」と感慨深げに語る。
ボーカルダンスユニット「SUPER★DRAGON」のメンバーで、8月から放送されるドラマ「シュガードッグライフ」(ABCテレビ・テレビ朝日系)の主演にも抜擢された田中は、平泉との共演シーンが少なかったことに悔しさを滲ませつつ、「完成した本編を観て平泉さんに刺激を受け、次の作品では是非たっぷりお芝居をしたい」と今後の展望を語る。キャストが一堂に会した試写後に、平泉から芝居を褒めてもらったと明かし、「その時にかけていただいた言葉が忘れられないです。それを糧にこれからも頑張っていきたい」と語る田中の言葉からも、若手キャストたちにとって、平泉との共演はかけがえのない貴重な経験であったことが伺える。
また、撮影現場で平泉に温かい言葉をたくさんかけてもらったという咲貴も、「撮影期間は毎日が刺激的で、大切なことをたくさん教えていただきました。私も成さんのようになりたいなと憧れています」と振り返る。さらに、シンガーソングライターでもある咲貴が、SAKIとして撮影中に制作した楽曲「瞬」が、監督に「イメージ通り」と、本作の主題歌に起用されたことも、この作品ならではのエピソードだ。
一方で平泉も、「みんな芝居が上手で見事でした。自分が若い頃はこんな芝居はできなかった。学ぶことだらけだったし、たくさんの刺激をもらいました」と感心しきりで、若手キャストたちからたくさんのエネルギーを得た様子だ。
物語・・・ 誰もが抱えている人生の“想い残し”。私たちに出来ることは、まだある。 さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)。彼の写真に心を奪われた気鋭カメラマン・太一(佐野晶哉)は華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも目を背けてきた“想い残し”があることを知る。変わりゆく太一が、悔いのない未来のために踏み出した一歩。その先に続く、思いもよらない奇跡に涙する――。 |
『明日を綴る写真館』作品情報
公開日 | 2024年6月7日公開予定 |
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キャスト | 監督:秋山純 原作:あるた梨沙 出演:平泉成 佐野晶哉 嘉島陸 咲貴 田中洸希 吉田玲 林田岬優 佐藤浩市 吉瀬美智子 高橋克典 田中健 美保純 赤井英和 黒木瞳 市毛良枝 |
配給 | アスミック・エース |
制作国 | 日本(2024) |
上映時間 | 104分 |
公式サイト | https://ashita-shashinkan-movie.asmik-ace.co.jp/ |
(C)2024「明日を綴る写真館」製作委員会 (C)あるた梨沙/KADOKAWA