長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』(19)が第14回 JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival) 最優秀作品賞を受賞するなど、繊細かつ圧倒的に作りこまれた世界観が国内外問わず高く評価されている甲斐さやか監督の最新作、日仏合作映画『徒花 -ADABANA-』の公開が2024年10月18日(金)にテアトル新宿他で全国順次公開となります。
ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに全く同じ見た目の“もう一人の自分 「それ」“の保有が許された世界を描く本作。
この度解禁された場面写真は、死が身近に迫る新次(井浦新)が戸惑いながらもついに「それ」と対面する場面や、新次をケアする臨床心理士まほろ(水原希子)がどこか虚ろな目をして佇む姿を始め、海辺で知り合った謎の「海の女」(三浦透子)や新次の母親(斉藤由貴)、医師の相津(永瀬正敏)の姿が捉えられている。
自分と全く同じ姿をした「それ」と対面し、その存在にのめり込んでいく新次の行先は。
現実と記憶の狭間にいるような、危うさを秘めた場面写真となっている。
本作の音楽監督・akikoが、本作の世界観を受けてプロデュースしたインスパイアアルバムのリリースが決定!
2001年、名門ジャズレーベル「ヴァーヴ」初の日本人女性シンガーとしてデビュー以来、枠に捕らわれない音楽性を求しながら音楽以外の分野でも幅広くその才能を発揮し、日本のジャズシーンにおいて常に異色の存在であり続けるakiko。
この度、10月2日(水)に本作の世界観を受けてakikoがプロデュースしたインスパイアアルバム “満たされた空虚”のリリースが決定!
生命について、存在について、深淵なテーマを問いかけるこの作品にインスパイアされ生まれた本アルバムは、劇中でも使用されている「亡き王女のためのパヴァーヌ」にオリジナルの英語詩を乗せた歌唱曲とポエトリーリーディングを始め、ジャズ・スタンダードとして人気の高い「Yesterdays」、70年代屈指の名曲「Both Sides Now」のカバーVer.と共に、アルバムの世界観と呼応する書き下ろし曲を含めた全9曲を収録。
本作のキャスト陣である水原希子、三浦透子、甲田益也子もポエトリーリーデイングで参加。甲斐さやか監督とakikoが共同で作り上げた詩の朗読は、映画の世界観を美しく反映している。ジャケット含め、ブックレットの写真は、永瀬正敏による撮影となっている。
【akikoプロフィール】
2001年、名門ジャズ・レーベル「ヴァーヴ」初の日本人女性シンガーとして契約。フランスの名プロデューサー、アンリ・ルノーのもとパリにてレコーディング、同年6月、アルバム『ガール・トーク』デビュー。以降、ジャズというジャンルに捕われず、毎アルバムごとに違ったスタイルを次々と提案していくさまが注目を集める。
過去作品ではプロデューサーとして須永辰緒、小⻄康陽(ex:Pizzicato Five)、ブッゲ・ヴェッセルトフト(JAZZLAND)他、また楽曲プロデュースやコラボレーターとして、Swing Out Sister、松浦俊夫、福富幸宏、ニコラ・コンテ、大貫憲章、高木完、渡辺俊美(Tokyo No.1 Soul Set)、アート・リンゼイ等を迎えている。
レコーディングはパリ、ロンドン、ニューヨーク、リオデジャネイロ、オスロ、ニューオリンズと世界各地に渡り、 re:jazz、Matter Halo、大野雄二など客演も多い。ポーランド、スロヴァキア、イタリア、ノルウェー、台湾、韓国など世界各国のジャズ・フェスティバルやイベントにも多数出演。
これまでに「ジャズ・ディスク大賞」や「Billboard Japan Music Award」を始め、数々のミュージックアワードを受賞。また、2003年にはエスティー・ローダー「ディファイニング・ビューティー・アワード」を受賞、2020年から2023年まで世界的ラグジュアリーブランド [ラ・プレリー] のアンバサダーを務める。
音楽以外にもファッションやライフ・スタイル分野でのコラボレーションやプロデュース、選曲、執筆など、活動は多岐に渡り、声を使ったボイス・ワークショップや子どものためのジャズ・ワークショップの他に、アーユルヴェーダ・ワークショップやリトリート・ツアーなども開催している。音楽性やファッション性のみならず、そのライフ・スタイルにも多く支持が集まる。
主演は、近年『こちらあみ子』(22)、『福田村事件』(23)、『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』(24)と日本映画に欠かせない俳優・井浦新。 井浦はプロットが出来上がる前から本作の出演を熱望。 また、井浦新と同じく、本作の世界に惚れ込んで参加を即決したのが、2021年に『あの子は貴族』で第35回高崎映画祭 最優秀助演女優賞を受賞し、 唯一無二の存在感を放つ俳優としても目が離せない水原希子。 更に『ドライブ・マイ・カー』(21)での演技が国内外に高く評価され、新作が常に期待されている三浦透子。 『三度目の殺人』(17)でブルーリボン賞助演女優賞、『最初の晩餐』(20)で第34回高崎映画祭 最優秀助演女優賞を受賞した斉藤由貴。 国内外の映画監督に愛され、日本アカデミー賞を4度受賞した経歴を持つ永瀬正敏。 錚々たる確かな実力派俳優陣が、甲斐さやか監督最新作に出演を熱望し、大集結しました。 |
徒花-ADABANA-
井浦 新 水原希子
三浦透子 甲田益也子 板谷由夏 原日出子/斉藤由貴 永瀬正敏
脚本・監督:甲斐さやか
プロデューサー:布川 均 宮田公夫 ビックァン・トラン 赤澤賢司 上野弘之 キャスティングディレクター:杉山麻衣
撮影:高木風太 照明:後閑健太 録音/音響効果:小川 武 美術:河島 康 編集:山崎 梓 ロラン・セネシャル VFX:菅原悦史
衣装デザイン:前田敬子(LOISIR) 劇中アートディレクション:小林和史 助監督:近藤有希 制作担当:久保田辰也
ラインプロデューサー:古賀奏一郎 音楽:長屋和哉 音楽プロデューサー:akiko
クリエイティブディレクター:佐倉康彦 タイトルロゴ/宣伝美術:日高英輝
制作プロダクション:ROBOT DISSIDENZ
配給・宣伝:NAKACHIKA PICTURES
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