映画『帰ってきた あぶない刑事』大ヒット御礼舞台挨拶
日程:6月5日(水)
場所:丸の内TOEI
登壇:舘ひろし、柴田恭兵
舘と柴田が客席の後方扉から登場した瞬間、会場が大きな歓声と拍手が湧き起こり、2人は客席の間を通ってステージに上がり、舘と柴田が「あぶない刑事」のオリジナル缶を手に「乾杯」で始まった舞台挨拶。
まずは周囲からの反響について聞かれ、舘は「つい先日ゴルフの練習に行っていたのですが、偶然ゴルフ場に居合わせた方から“あぶない刑事観ました”と声をかけていただいて、いろんなところで観ましたと言われることが多くて、これまでとはちょっと反響の大きさが違うかなと感じました」と述べ。
一方、柴田も本作の反響の大きさを感じていたそうで、「友人から“娘と観ました”という声をもらいました。初めて娘と一緒に『あぶ刑事』を観ることができて感動したと言ってもらえて嬉しかったです。あとは草野球の仲間たちから、先日の始球式でナイスピッチングを見せた柴田は、「ストライクゾーンに投げるとウケるから、コントロールを重視しました」と明かし、舘も「いい球でした。投げる前に『舘さん、どこにいってもストライクって言ってくださいね』って言われましたが、本当にいい球でした」と振り返り、会場を和やかな雰囲気にさせました。
今回の舞台挨拶では、SNSに寄せられた口コミや感想をもとにトークが展開され、まず読み上げられたのは、本作でタカとユージが家で寛ぐ姿や私服姿が登場することに触れた「38年目にして初めてそんな姿を見るなんて!驚くほど溶け込んでいて、それでいて新鮮さを感じる。進化してる…!」という感想です。本作では2人のプライベートなシーンも描かれていますが、これに対し、舘は「最初に『あぶない刑事』を撮り始めた時に、長谷部安春監督と企画の黒澤満さんとで、“タカとユージのプライベートは絶対に見せない”というコンセプトで進めていました」と回顧し、「過去作では二人がどこに住んでいるのかなどの私生活は一切見せなかったんですが、今回はその一面を見せるのもいいのかなと思いました」と笑顔を見せました。
「私のイメージでは、彼らが住んでいる部屋はもう少し古いアパートかなと思っていましたが、あの設定も悪くないですね」とコメントしました。また、劇中で着用するニットについて「初めて娘と2人きりで話すシーンだったので、いつもと違う感じにしたかった。スタイリストがたくさん持ってきてくれて、それを選びました」と述べました。
柴田恭兵も、「僕のイメージでは、タカとユージが一緒に住んだらユージが料理や洗濯、お買い物といったタカの世話を焼くだろうと。一方でタカは小さなホコリも気になる神経質なところがありそうで、それでも食器洗いは二人で協力して行うというような、そんな二人の約束事もありそうだなと考えながら演じていました」と、二人の関係性を想像しながら役作りに励んでいたことを明かしました。
柴田は、初号試写で役者やスタッフと本作を鑑賞した際のエピソードを振り返り、「映画が終わった後、舘さんと目が合って、ニコッと笑って頷いてくれました」と明かす。しかしその際、「いいんじゃないですか。でも、それは70過ぎたおじいさんの感覚で、これが若い世代に受け入れられるか少し不安でした」と不安を感じていたという。映画がヒットしたことで「今はホッとしています」と安堵の表情を見せました。一方、舘は「前回で終わりだと思っていましたが、もう一度恭さまと一緒にできるということで、彼と一緒なら面白いだろうと思いました。ただ脚本を作る段階では何度も修正を重ねました」と、自信を示しました。
一方で、『あぶない刑事』シリーズに触れたことがなかった新たなファンからも好意的な感想が寄せられました。「難しいことを考えずに、タカとユージが活躍する姿が最高!悪者はバーン!リアリティーとかコンプライアンスとか気にせず、純粋に楽しかった!」という声です。
これに対して、舘は「ありがたいですね。私なんて、ノーヘルでバイクに乗ってショットガンを撃っていますから コンプライアンスなんて全然気にしてないですよ」と笑顔で応えました。これに対し、そばで舘の撮影を見守っていた柴田は「舘さんは元暴走族ですから、何も心配していなかったんですが、3~4本目からは事故が起きないように祈りながら見ていました」と撮影時のエピソードを明かしました。
そうしたタカとユージの特別な絆が描かれる中、最後に飛び出したのは、“お互いの愛しているポイントは?”という質問に。舘は「特定のポイントを指すわけではなく、俳優人生で柴田さんと出会い、『あぶない刑事』を共に作り上げることが奇跡だと思っています。本当に感謝しています」と表現し、柴田は「優しさとわがままに振り回されてきましたが、それでもずっと付き合ってきました。大好きです」と述べました。
『帰ってきた あぶない刑事』作品情報