初日舞台挨拶
日程:2月7日(金)
場所:丸の内TOEI
登壇:神尾楓珠、桜田ひより、伊東蒼、藤原大祐、窪塚愛流、瀧七海
サプライズ登壇:サンプラザ中野くん、パッパラー河合
MC:奥浜レイラ
映画『大きな玉ねぎの下で』の初日舞台挨拶が、2月7日(金)に丸の内TOEIで開催され、神尾楓珠、桜田ひより、伊東蒼、藤原大祐、窪塚愛流、瀧七海のキャストが登壇した。この作品は、1985年に人気ロックバンド・爆風スランプがリリースした楽曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされている。楽曲のタイトルにある「大きな玉ねぎ」は、日本武道館の屋根に輝く擬宝珠を指しており、ペンフレンドとの文通を通じて初めて武道館で待ち合わせる淡い恋の物語が描かれている。
本作の主人公は、昼はカフェ、夜はバーで働く2人の大学生である。将来に対する希望を見出せず、就職活動が思うように進まない丈流(神尾楓珠)と、自分の夢を追い求めるあまりに自己嫌悪に陥る美優(桜田ひより)。彼らは、連絡用のバイトノートを通じて繋がり、業務連絡だけでなく互いの趣味や悩みを共有するようになる。やがて、素性を知らないまま「大きな玉ねぎの下」(日本武道館)で初めて会う約束をすることになる。
また、あるラジオ番組では、30年前の文通相手との淡い恋のエピソードが語られ、顔を知らない相手との武道館での初めての約束が描かれている。
公開初日を迎えた神尾は、「多くの方にこの作品が届くことを願っています」と挨拶した。
撮影から1年が経過し、彼は「懐かしさと今日のワクワク感、嬉しさなど、さまざまな感情が入り混じっています」と感慨深い表情を見せた。
桜田も「ちょうど去年の今頃に撮影していたので、懐かしい気持ちもありますね。今日を迎えてワクワクした気持ちもありますし、いろんな感情があります」とコメントし、それぞれ感慨深い様子で公開を迎えた喜びを語っていた。
本作は1988~1989年と2024年という二つの時代を描いているが、平成パートに出演した伊東は「台本を読んでいた時以上に、映像で見るとロマンチックに感じました。恋愛や友情など、人との出会いの素晴らしさに憧れを抱きました」と述べた。
一方、窪塚は「私たちのことをあまり多く語らない方が、観客に楽しんでもらえると思います」とし、「令和パートと平成パートが相互に影響し合い、どのように交錯していくのかが見どころです」と慎重に言葉を選んだ。また、
瀧は「もどかしさを感じています。早く皆さんとこの気持ちを共有したいです」と語った
伊東、藤原、窪塚、瀧の4人が出演する平成パートについて、神尾は「キラキラしていました」と述べ、桜田も同様に「キラキラしていました」と共感を示した。神尾はさらに、「令和パートはおとなしい雰囲気の中でストーリーが進行する一方、平成パートでは登場人物たちが生き生きとしていてまぶしかった」と語った。桜田も「制服がとても似合っていて、私たちとは異なる空気感があり、キュンキュンしていました」と振り返った。
イベントでは、サプライズゲストとして爆風スランプのサンプラザ中野くんとパッパラー河合が登場し、キャスト陣は驚きを隠せなかった。サンプラザ中野くんは「まさか40年後にこんな神展開があるとは思いもよらなかった」と映画化への喜びを表現した。さらに、2人は「大きな玉ねぎの下で」を生歌唱し、そのパフォーマンスを間近で聴いていた神尾は「言葉にできない感情が湧いてきました」と感想を述べ、撮影時に聴いていたことから「そのときの思い出も蘇ってきました」と語った。また、「今の中野さんだからこそ伝わるものがあり、心に響きました」と感慨深い表情を見せた。
映画化の知らせを受けた際、サンプラザ中野くんは「本当ですか?」と驚きつつも、「全然やってください、ありがとうございます」と嬉しさを表現した。彼は、40年のキャリアの中でこのようなご褒美があるとは思ってもみなかったという。
また、パッパラー河合は、爆風スランプの楽曲『大きな玉ねぎの下で』のストーリーがここまで深く追求されていることに感銘を受け、「まるで爆風スランプのプロモーションのようだ」と語った。
完成した映画を観たサンプラザ中野くんは、「笑いも泣きもあり、感情が高ぶった」と述べ、上映後に関係者から感想を尋ねられた際には、「ありがとうございます、最高でした」と言いたかったものの、感情が溢れ出し嗚咽しか出なかったと振り返った。最終的には河合と抱き合うほどの感動を覚えたという。河合自身もこの映画を3回観たと語っている。
現在、【#令和でエモ泣き】または【#平成でエモ泣き】をテーマにした感想投稿キャンペーンが実施されています。このキャンペーンの一環として、イベントの最後には登壇者に“最近エモいと感じたこと”についての質問が行われました。
藤原は「エモ泣きを自らしに行くタイプの人間」であると語り、エモ泣きを趣味としていることを明かしました。特に、小学校や幼稚園などの場所に訪れることにハマっていると述べ、天井が低いことなどが感情を揺さぶる要因であると力説しました。「狭い空間は泣ける要素が多い」とのことです。
これに対し、窪塚は「今度連れて行ってほしい」とリクエストしました。藤原は「私の幼稚園は特にエモくないけれど、エモい自分を見せることはできる」と冗談交じりに返答し、窪塚氏は「それでもエモ泣きする」と応じました。最終的には、二人でそれぞれのエモい場所を訪れることで合意に至りました。この様子を見ていた神尾氏は、「ここで打ち合わせをするべきなのか?」と苦笑いしながらツッコミを入れました。
そしてイベントの最後では、W主演を務めた神尾・桜田から観客に向けてメッセージが。
桜田は、「皆さんの思いを背負って立つことができ、スタッフにも感謝の気持ちでいっぱいです。観客の皆さんがこの映画を観ることで、作品が広がっていくと思いますので、何度でもこの映画の感動に触れていただきたい」と述べた。神尾は、「一緒に観る人によって作品の見え方が変わると思います。何度観ても飽きない映画ですので、どの世代の方にもこの映画のメッセージが届くことを願っています」とメッセージを送った。
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『大きな玉ねぎの下で』
2025年2月7日(金)全国公開
出演:神尾楓珠、桜田ひより、山本美月、中川大輔、伊東蒼、藤原大祐、窪塚愛流、瀧七海 、伊藤あさひ、休日課長、和田正人、asmi、飯島直子、西田尚美、原田泰造、江口洋介
Inspired by 爆風スランプ「大きな玉ねぎの下で」
監督:草野翔吾
脚本:高橋泉
ストーリー原案:中村航
音楽:大友良英
主題歌:asmi「大きな玉ねぎの下で」(Sony Music Labels Inc.)
制作プロダクション:ダブ
製作委員会:東映、U-NEXT、ダブ、ニッポン放送
配給:東映
©2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会
公式サイト:tamanegi-movie.jp
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