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映画『一月の声に歓びを刻め』奥田瑛二 佐藤浩市 田中麗奈 水川あさみ 藤原季節 南沙良から絶賛コメント

本作は、三島監督自身が 47 年間向き合い続けた「ある事件」をモチーフに自主映画からスタートしたオリジナル企画。八丈島の雄大な海と大地、大阪・堂島のエネルギッシュな街と人々、北海道・洞爺湖の幻想的な雪の世界を背景に、3 つの罪と方舟をテーマに、人間たち の“生”を圧倒的な映像美で描いていく。

船でやってきた者を前田敦子、船を待つ者を哀川翔、そして船で向かう者をカルーセル麻紀が演じ、さらに、坂東龍汰や片岡礼子、宇野祥平、原田龍二、とよた真帆らが脇を固める。
実施したマスコミ試写が全回満席になるなど、映画評論家をはじめ、多方面から絶賛され、大きな話題となっている本作。絶賛の声は止まず、奥田瑛二 佐藤浩市 田中麗奈 水川あさみ 藤原季節 南沙良ら俳優陣からもコメントが到着した。
自身も映画監督である奥田瑛二は、「死んだ娘のことを独白するシーン、これができるのは他に誰もいない」と、幼い次女を亡くした父親を演じたカルーセル麻紀の壮絶な演技に感嘆。佐藤浩市は、「三つの根底に流れるのは、忘れたい記憶や消してしまいたい記録を超える事が出来た自分にいつか出逢えると願う気持ち」と、本作のテーマのひとつである“前向きに乗り越える”ことに言及。奥田瑛二も「元気をくれる映画」とコメントを締め括っており、本作を見終わった後に独特な感動が押し寄せることを窺わせる。
田中麗奈は、「人物それぞれの生きてきた時間は、決して悲しみだけではなく、温かいものも一緒に連れてきてくれた」と感じ、さらに「不思議と温かさと心地よさを感じた」と、一見シンプルに見えるシーンにも三島監督が張り巡らせている仕掛けに共感。水川あさみは、「当人しか理解し得ない、美も、罪も、憎悪も、ぜんぶ魅せられた。そして背中をおしてくれた」と、奥田瑛二や佐藤浩市と同じく、“前向きに乗り越える”テーマに魅了され、「生きている実感」まで伝えてくれた。
藤原季節は、本作を「奇跡の映画」と称し、「涙が止まらない。負けずに、生きていかなきゃ。この映画から受け取ったメッセージを、僕は忘れない」と熱いコメント。
南沙良は、「自分のままで生きることがどれだけ難しいか。誰かに明かさなくても、たとえ理解されなくても、それを抱える も抱えないも、他人に強いられるものではない」と、多様な生き方を応援するメッセージに昇華。
デザイナーでありアーティストとしても活躍する篠原ともえは「あらゆる光景が今も瞳に焼きついている。三島有紀子監督の覚悟がスクリーンに漲り、思わず涙が溢れました」と、鑑賞後に三島監督に直接感想を伝えた時の気持ちをコメントに詰めた。
本作は、三島監督自身が 6 歳の時に受けた体験から 47 年間向き合い続け、「心の傷と罪の意識、そして赦し」をテーマに結実させた、まさに渾身の一本。「生命存在として汚れてしまった」と思った子供の頃に名画座で観たイギリス映画『赤い靴』に衝撃を受け、「生と死の選択」に行き着き、「自分のような人間に向けて映画を作りたい」と映画制作の道に飛び込
んだ。そして、「過去を忘れられる“一瞬の夢”のような世界、美しい人間の存在を信じられるような作品づくり」を胸に、『しあわせのパン』や『繕い裁つ人』、『幼な子われらに生まれ』などを制作してきた。そんな三島監督が本作に込めたメッセージで締め括る。
深手は、なかなか塞がらない。
塞がったあとは、再び開かぬよう傷を庇い生きる。
あとは心と体のどこかに無理をかけながら、庇うことに慣れるしかない。
あの日、男の欲望の下敷きになった少女は幼すぎて、自身についた傷が一生を左右することを知らなか
った。
「汚れた」という言葉に囲まれた少女は、いつの間にか人の声に汚れていった。
死を考えた日、生きることを選んだ日、そのどちらにも癒えぬ傷があった。
男は欲望とともに、のうのうと生きている。
ならば自分は、傷とともにのうのうと生きてやろう。
六歳のあの日、わたしは痛みに泣いた。
十代のあの日、わたしは疵に泣いた。
そして傷をたずさえたまま、映画を作ることを覚えた。
自己憐憫は邪魔だ。
わたしは、傷を元手に生きてきた。
だからいま、一月の声に歓びを刻む。
三島有紀子

『一月の声に歓びを刻め』作品情報

公開日 2024年2月9日公開予定
キャスト 監督:三島有紀子
出演:前田敦子 カルーセル麻紀 哀川翔
配給 東京テアトル
制作国 日本
公式サイト https://ichikoe.com/

 

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