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映画『ヴィレッジ』

映画『ヴィレッジ』の完成披露イベントが都内で行われました。このイベントには主演の横浜流星、共演の黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗(HiHi Jets)、そして監督の藤井道人が舞台挨拶に登壇し、クロストークを繰り広げました。

『ヴィレッジ』は、「村」という閉ざされた世界を舞台に、同調圧力や格差社会、貧困、道を誤った場合に這い上がることが困難な社会構造の歪みなど、現代日本の闇を描いたサスペンス・エンタテインメント作品です。横浜流星は、ダークサイドに堕ちた青年の優役を演じました。この映画は、横浜流星と藤井監督の6度目のタッグ作品でもあります。

『ヴィレッジ』は、2019年の『新聞記者』や2020年の『MOTHER マザー』など、意欲作を世に送り出したスターサンズの河村光庸プロデューサーが手がけた最後の作品でもあります。この映画では、横浜流星演じる片山優が、親が起こした事件の汚名を背負いながら、希望のない日々を小さな村で送る姿が描かれています。

横浜流星は舞台挨拶で、「渾身の作品が完成しました。一人でも多くの方に届くことを願っています」と述べました。藤井監督は、「スターサンズという映画会社に育てられた自分たちの作品です。責任が非常に大きく、押しつぶされそうな瞬間もありましたが、流星(横浜流星の愛称)が励ましてくれたことで支えられました」と横浜流星の存在に感謝の気持ちを述べました。

イベントでは、衝撃的なラストが待つ本作にちなんで、チョン・イルが「最近あった衝撃の出来事は?」と質問されました。チョン・イルは笑いながら、「最近プライベートでゴルフをしたのですが、とんでもなく悪いスコアを出してしまって大きな衝撃を受けました」とコメントしました。

また、ファンからの質問に答えるコーナーでは、ホームレス役のチョン・イルが汚れっぷりについて聞かれました。チョン・イルは、「劇中では監督が自ら出向いて買ってきてくれた服を着て、靴は僕が20年以上前から持っていた古い靴を履いています。今回、撮影をした高速道路のサービスエリアでカメラが回っていないときでも、あちこちに座り込んだり食べたりしていたのですが、誰も僕に気づくことはありませんでした」と明かしました。彼の渾身のホームレス姿は必見だそうです。

横浜流星は作品について、「より一層気合が入って参加しました。藤井監督の作品で主演を担当することに喜びを感じました。今自分が役者をやっている中での怖れや迷い、今感じているさまざまなものを監督に伝え、監督はそれをすべて受け止めてくれました。何度も何度も作り直しを繰り返しながら、愛のある脚本を完成させてくれました」と述べ、並々ならぬ熱意でこの作品に取り組んだことを明かし、藤井監督への信頼と感謝の気持ちを伝えました。

共演者たちも横浜流星の撮影現場での姿勢を称賛しました。黒木華は、幼なじみの美咲役を演じた横浜流星の集中力について、「スゴイ。緊張の糸をずっとピンと張られていた」と絶賛しました。横浜流星は、閉塞的な村を出ることができず、希望のない日々を送る優を熱演しました。

さまざまなテーマが内在しているが、登場する若者たちの姿も作品に深みを与える。ゴミ処理場で借金返済のため働く筧龍太役を演じた奥平は、「物語が進んでいくにつれて、僕が演じた龍太と作間くんが演じた恵一の進む道も変わっていく。その対比で作品を観るのも面白いかなと思っています」と見どころをアピールしました。

また、村長役を演じた古田は、「ロケ先の京都では撮影が終わったら飲んでました。撮休の日は昼から飲んでました」と会場に笑いを誘いました。新生活がスタートする若者へのメッセージを求められる場面で、古田は「新年度で『よしやるぞ』って思っている人はやればいい。そんなに気張らず、肩肘張らずに頑張ってください」とエールを送りました。

作間は「元気が一番。よく寝て、健康でいてください」と明るくメッセージを伝えました。黒木は「私は頑張らないことをオススメします。なんとなく友達と遊んだり、美味しいもの食べたりして頑張らないでいることも大事」と優しいアドバイスを送りました。

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