映画『ヴィレッジ』の完成披露イベントが都内で開催され、主演の横浜流星と共演の黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗(HiHi Jets)、古田新太、そして監督の藤井道人が舞台挨拶に登壇しました。本作は、閉ざされた「村」を舞台に、同調圧力、格差社会、貧困、社会構造の歪みなど現代社会の闇をリアルに描いたヒューマン・サスペンスです。
イベントでは、能舞台の篝火をモチーフにしたセットで、炎に包まれたステージにキャスト陣と監督が登場しました。横浜流星は、藤井監督とは「新聞記者」などで6度目の共演となり、今作が初の主演となります。横浜はワイルドな装いで登場し、「渾身の作品が完成しました。一人でも多くの方に届くことを願っています」と喜びを語りました。また、役作りについても熱意を込めて挑んだことを明かし、藤井監督に感謝の気持ちを伝えました。
横浜流星が演じた主人公の優は、閉塞的な村で希望のない日々を送る役柄であり、「感情を捨ててゾンビのように過ごしている。優にとっては、それが日常。会社や学校、何かしらのコミュニティに属している人なら共感できることはあるんじゃないかと思い、優として生きていました」と役について語りました。共演者たちも、横浜の集中力や姿勢を称賛し、黒木華は初共演であり「集中力がすごい。緊張の糸をずっとピンと張られていた」とコメントしました。
イベントでは、新生活が始まる若者へのメッセージもあり、古田新太は「新年度で『よしやるぞ』って思っている人はやればいい。そんなに気張らず、肩肘張らずに頑張ってください」とエールを送りました。作間龍斗は「元気が一番。よく寝て健康でいてください」と助言し、黒木華は「私は頑張らないことをオススメします。なんとなく友達と遊んだり美味しいもの食べたりして頑張らないでいることも大事です」とアドバイスを送りました。
最後に、横浜流星は「本作はプロデューサーの河村光庸さんの熱い思いを、藤井監督が脚本にして、僕らが体現しました。その思いが詰まった作品が、観てくださる皆さんの心に届いてくれたら嬉しいです」とメッセージを送り、イベントを締めくくりました。