映画『ロスト・キング 500年の旅』

映画『ロスト・キング 500年の旅』が9月22日から上映される予定です。この作品は、2012年にイギリス・レスターの駐車場で500年以上も行方不明だった英国王リチャード3世の遺骨が発見され、その発掘に尽力したのが主婦であり歴史愛好家でもあるフィリッパ・ラングレーだったという実話を基にした物語です。フィリッパは悩み苦しむ日々を送っていましたが、ある日息子と一緒にシェイクスピアの『リチャード三世』を観劇し、そこから1485年に亡くなったリチャード3世が自分と同じように不当な扱いを受けてきたのではないかという疑問を抱くようになり、歴史研究に没頭していくというストーリーです。

映画の監督は、これまで英国王室にまつわる作品を手がけてきたスティーヴン・フリアーズ氏です。主人公のフィリッパ・ラングレー役はサリー・ホーキンスが演じ、別居中の夫役はスティーヴ・クーガンが演じています。スティーヴ・クーガンは『あなたを抱きしめる日まで』で『ヴェネチア国際映画祭』で最優秀脚本賞を受賞し、『アカデミー賞』でも脚色賞にノミネートされた実績を持つジェフ・ポープ氏と共に脚本を担当しました。また、ハリー・ロイドやマーク・アディなども共演しています。

フィリッパ・ラングレーは以下のようにコメントしています。「この映画が日本で公開されると聞いて、とてもワクワクしています。15世紀のイングランドと日本の戦国時代は、実はとても似ています。また、日本にもリチャード三世協会の会員がいることもとても喜ばしいことです。この映画は、私が駐車場で眠っていた王を探し出すというジェットコースターのような経験を描いた作品です。ぜひ楽しんでください」とのことです。