フランシス・フォード・コッポラ監督14年ぶりの新作映画『Megalopolis(原題)』が、『メガロポリス』の邦題で6月20日に日本公開、IMAX上映されることが決定した。
本作は、『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』など数々の名作を生み出したコッポラ監督が幼少期に観たH・G・ウェルズ原作の映画『来るべき世界』より着想を得て、1980年代より脚本を構想した作品。
2001年にはニューヨークで台本読み合わせを実施し、名だたる俳優たちが参加して撮影準備を進めていたが、同年ニューヨークで9月11日の悲劇が起こり、企画は中断となった。2007年には支援も途絶え、一度は断念の危機に立たされたがコッポラ監督は決して諦めなかった。その理由をコッポラ監督は「この作品は私の中でまだ孵化し続けていた。というのも、私は作り方を知らない映画を作るのが好きだからだ。作り方を知らなければ、映画が作り方を教えてくれる。それに耳を傾けると、とてもエキサイティングなんだ」と語っている。
そして約300回にも及ぶ脚本の書き直しを経て、ついに2021年、コッポラ監督は私財1億2000万ドル(約186億円)を投じて映画製作を再始動。人生を賭けた渾身の一作を作り上げた。第77回カンヌ映画祭ではコンペティション部門でプレミア上映された。
物語の舞台は、富裕層と貧困層の格差が社会問題化したアメリカ共和国の大都市ニューローマ。古代ローマの叙事詩を現代のアメリカと重ね合わせたことについて、コッポラ監督は「アメリカが共和制ローマの再来であることは明らかだ。ニューヨークに行けば、ローマ時代の建物で埋め尽くされていることに気づかされるだろう。私の意図は、古代ローマを模倣した現代のニューヨークを舞台にしたローマ叙事詩を書くことだった」と語っている。
天才建築家の主人公カエサル・カティリナを演じるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー。また、カエサルと対立する新市長フランクリン・キケロ役で『ブレイキング・バッド』『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』などのジャンカルロ・エスポジート、キケロの娘ジュリア役で『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズや『ワイルド・スピード』シリーズなどのナタリー・エマニュエルが出演。そのほか、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマンらがキャストに名を連ねている。
あわせて日本版ビジュアルと予告編も公開。日本版ビジュアルには、物語の舞台となるカエサルの住むビルが中心にそびえ立ち、その周囲には本作を彩る個性豊かなキャラクターたちが描かれている。さらに、本編の重要なシーンで象徴的に登場する、ひときわ目を引く鷲のオブジェも登場している。
予告編は、天才建築家カエサル(アダム・ドライバー)が「時よ止まれ!」と叫び、自身の時間を止まる能力に気づくシーンから始まる。富裕層と貧困層の格差が社会問題となっているアメリカ共和国の大都市ニューローマを舞台に、カエサルは「夢に描いた都市をわたしは創りたい」と新都市・メガロポリスの開発を進めようとする。一方で財政難という課題を現実的に解決しようとする新市長のフランクリン・キケロ(ジャンカルロ・エスポジート)は「夢など要らない。必要なのは救済だ」と真正面から対立する。また一族の後継を目論むクローディオ・プルケル(シャイア・ラブーフ)の策謀にも巻き込まれ、カエサルは絶体絶命の危機に直面するが……。映像には、古代ローマのコロッセオを彷彿とさせる荘厳なセットや、緻密に作り込まれた未来都市メガロポリスが映し出されている。
IMAX上映も決まった本作。ムビチケ前売券(オンライン)は4月18日より発売が開始される。発売より1週間は、ムビチケ前売券(オンライン)通常1600円が1400円となるタイムセールが実施される。
■公開情報
『メガロポリス』
6月20日(金)全国ロードショー
出演:アダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマン
脚本・製作・監督:フランシス・フォード・コッポラ
提供・配給:ハーク、松竹
2024年/アメリカ/英語/138分/カラー/原題:Megalopolis
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公式サイト:hark3.com/megalopolis
公式X(旧Twitter):@megalopolis_jp