アカデミー賞5回ノミネート、ゴールデングローブ賞2回受賞、英国アカデミー賞2回受賞、ベルリン国際映画祭 銀熊賞2回受賞のリチャード・リンクレイター監督の待望の最新作『ヒットマン』が9月13日(金)より全国ロードショー。このたび、リチャード・リンクレイター監督のインタビュー映像が解禁となった。
本作は1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインパイアされた、ちょっぴりセクシーでスリリングなクライム・コメディ。普段は冴えない大学教授でありながら、おとり捜査で偽の殺し屋に扮し殺しの依頼をしてくる「依頼人」たちを次々と逮捕へ導いていくゲイリーを『トップガン マーヴェリック』のハングマン役で脚光を浴びたグレン・パウエルが演じる。『モービウス』でヒロイン役を演じ人気急上昇中の次世代のミューズとも言われ、プライベートではジェイソン・モモアとの交際が報じられ話題沸騰中のアドリア・アルホナが共演。監督は『6歳のボクが、大人になるまで。』 『スクール・オブ・ロック』のリチャード・リンクレイター。
このたびリチャード・リンクレイター監督のインタビュー映像が解禁。リンクレイター監督と本作のモデルとなったゲイリー・ジョンソンの記事との出会いはおよそ20年前に遡るという。「“テキサス・マンスリー”誌の記事を二十数年前に読んでいつも心に残っていたんだ。潜入捜査官であり、ニセの殺し屋というユニークな仕事をしている。そんなオープンマーケットは存在しないけど、この話は実話で、本当に存在するんだ。神に感謝だね」と語る。
そしてリンクレイターは、実録犯罪ものが大好物なのでゲイリー・ジョンソンのキャラクターに興味を惹かれた。「猫と一緒に暮らし、静かで禅の達人のような男だ。彼は大学で教鞭をとりながら潜入捜査に従事していた。とても冷静で、実はとても仕事ができる。私はこれらのテープを見て、多くの記録を読んだ」とどっぷりとハマっていたことを明かす。そしてそんなリンクレイターの背中を推してくれたのは他でもない、今やハリウッドの売れっ子No.1 といっても過言ではないグレン・パウエルだった。「コロナ禍の時に友人のグレン・パウエルから電話があった。彼は“ヒットマン”という記事を読んだことがあるか?と聞いてきで、私は“読んだよ19年前かいつだったか…。でも、第三幕はないと思う、第二幕すらないかもしれない”」と映画化は諦めていたことを告げたという。
しかし、グレンは違った。「グレンは大胆だった。彼は『いや、僕はこう思っていて…』という感じで、グレンのおかげで『よし、フィクションを作ろう!彼のドキュメンタリーを作るわけじゃないんだから』」とこの企画が動き出したという。リンクレイターは「グレン、私たちは相性がいい、とにかく一緒に脚本を作ろう。僕とコラボレーションしないか」と提案したという。元々働き者のグレンをよく知っていたリンクレイターは、正式に脚本家としてグレンをクレジットして正式に共同脚本として毎日取り組もうとした。この共同作業はコロナ禍の二人にとってちょっとした楽しみで、日々電話で話し、お互いのものを送り合い密なやり取りが行われたという。
そして、制作の過程のやり取りをリンクレイターはこんなふうに語っている。「最初の1週間我々がやっているのは『セルピコ』の潜入捜査のようなものだ。そして、このシーンは、彼が大学にいて生徒たちを鼓舞するような教師になろうとしている。よし、ここは我々の『いまを生きる』のパートだ。そして、彼がアドリアと裸でベッドにいる。よし、ここは我々の『ナインハーフ』だ。“私たちはあの映画の中にいる”とね」とまるで、映画好きの少年たちのようなやり取りで脚本を練っていったという。
『ヒットマン』は9月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。
ヒットマン
2024年9月13日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
STORY
ニューオーリンズで2匹の猫と静かに暮らすゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)。彼は大学で心理学と哲学を教える一方で、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官が職務停止となり、ゲイリーが急遽代わりを務めることに。これをきっかけに、殺しの依頼人を捕まえるためにさまざまな姿や人格に変身する才能を発揮し、有罪判決を勝ち取るための証拠を引き出し、次々と逮捕へ導いていく。ところが、支配的な夫との生活に傷つき、追い詰められた女性・マディソン(アドリア・アルホナ)が、夫の殺害を依頼してきたことで、ゲイリーはモラルに反する領域に足を踏み入れてしまうことに。逮捕するはずの相手に対し「この金で家を出て新しい人生を手に入れろ」と見逃してしまう……!そして二人の関係はリスクの連鎖を引き起こしていくことに。
Staff
監督:リチャード・リンクレイター 『ビフォア・サンライズ恋人までの距離(ディスタンス)』(95)ほか「ビフォア」三部作 『スクール・オブ・ロック』(03) 『6歳のボクが、大人になるまで。』(14)
脚本:リチャード・リンクレイター&グレン・パウエル
Cast
グレン・パウエル 『トップガン マーヴェリック』(22) 『ツイスターズ』(8/1公開)
アドリア・アルホナ 『6アンダーグラウンド』(19) 『モービウス』(22) 「キャシアン・アンドー」(22)
オースティン・アメリオ 「ウォーキング・デッド」シリーズ(15~23)
レタ 『グッド・ボーイズ』(19) 『グレイテスト・ヒッツ』(24)
サンジャイ・ラオ
原題:HIT MAN/2023年/アメリカ映画/英語/115分/シネスコ/カラー/5.1ch/日本語字幕:星加久実
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配給: KADOKAWA PG12