ヤジッド・イシェムラエンは、22歳でパティスリーの世界選手権でチャンピオンに輝き、彗星の如くスイーツ界に登場した若き天才パティシエ。14歳でパリの菓子職人の見習いになり、やがてフランスの天才ショコラティエ パスカル・カフェや、スイーツ界の巨匠 フィリップ・コンティチニなど著名なパティシエのもとで修行を重ね、モナコにあるジョエル・ロブションのレストラン「ル・メトロポール」ではスーシェフを務めた。そして現在は、世界各地の最高級ホテルのコンサルタントや高級ブランドとのコラボレーションを手掛け、南仏アヴィニョンやパリには自身の店舗を持つ。
そんな人気パティシエ、ヤジッド・イシェムラエンの自伝書『スターを夢見た幼少時代:パティシエが彼を救った理由(Un reve d’enfant etoile: Ccomment la patisserie lui a sauve)』を映画化したのが『パリ・ブレスト ~夢をかなえたスイーツ~』だ。劇中では、過酷な環境で幼少期を過ごしたヤジッドが最高のパティシエになることを夢見るようになってから、パリの高級レストランで見習いとして働き、パティスリー世界選手権に挑むまでの波瀾万丈な半生をテンポ良く描き出す。
主人公・ヤジッド役にリアド・ベライシュ
主人公・ヤジッドを演じたのは、TikTokで6600万人のフォロワーを持ち、映像クリエイターとして人気を集めるリアド・ベライシュ。インフルエンサーとしての活動以外に、役者としても活躍するリアドが、『パリ・ブレスト ~夢をかなえたスイーツ~』に出演するために料理の集中講座を受け、ヤジッドから直々にパティスリーの創作を伝授してもらいながら役づくりに励み初主演を果たした。
主人公・ヤジッド・イシェムラエン…リアド・ベライシュ
育児放棄の母親の下、過酷な環境で幼少期を過ごした少年。パリの高級レストランで見習いとして雇ってもらうチャンスを得るが、ある日突然仕事を失うことに。しかし、持ち前の情熱でパティスリー世界選手権への切符を手に入れる。
ヤジッド本人がデザートを監修
劇中に登場するデザートの監修はヤジッド本人が担当。フォークを刺すとパリっと割れ、中からクリームがとろ~りとろけ出す「パリ・ブレスト」や、さくらんぼの形をしたチョコレートのコーティングが芸術的な「フォレ・ノワール」など、美しく華麗なデザートが次々と登場する。
監督は、『パリ・ブレスト ~夢をかなえたスイーツ~』で長編監督デビューを果たすセバスティアン・テュラール。過酷な環境で少年時代を過ごした孤独な青年が、極上のスイーツで奇跡を巻き起こす“感動の実話”を熱く描き出す。
映画『パリ・ブレスト ~夢をかなえたスイーツ~』あらすじ
過酷な環境で過ごしている少年ヤジッド。彼にとって唯一の楽しみは、里親のフォスター家で団欒しながら食べる手作りのスイーツだった。そしていつしか最高のパティシエになることが夢になっていた。
やがて、児童養護施設で暮らしはじめたヤジッドは、機転を効かせた作戦で、パリの高級レストランに見習いとして雇ってもらうチャンスを10代で掴み取る。毎日180キロ離れた田舎町エペルネからパリへ長距離通勤し、時に野宿をしながらも必死に学び続け、活躍の場を広げていく。
偉大なパティシエたちに従事し、厳しくも愛のある先輩や心を許せる親友に囲まれ、夢に向かって充実した日々を過ごすヤジッドだったが、そんな彼に嫉妬する同僚の策略で、突然仕事を失ってしまう。失意のどん底から持ち前の情熱でパティスリー世界選手権への切符をようやく手に入れるが……。
【作品詳細】
映画『パリ・ブレスト ~夢をかなえたスイーツ~』
公開日:2024年3月29日(金)
監督:セバスチャン・テュラール
脚本:セドリック・イド
出演:リアド・ベライシュ、ルブナ・アビダル、クリスティーヌ・シティ、パトリック・ダスマサオ、フェニックス・ブロサール、リカ・ミナモト
配給:ハーク