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映画『ナニカ…』5/23(金)公開決定!女性用風俗を活用する現代女性の姿を切り取るコミカルな物語

弥富千穂が初めての監督作品として手がけた短編映画『ナニカ…』が、5月23日よりシモキタ-エキマエ-シネマ K2にて公開されることが決定した。

本作は、Amazon Prime Studentドラマ『この恋は近くて遠い』のほか、 映画やアニメの脚本を手がけている弥富による初監督作品。主人公は、優秀で合理的なアラフォーの弁護士・香山惠理香。惠理香はハードな仕事をこなす中で生理が止まってしまい、女性ホルモンの減少を解決するべく、女性用風俗を利用して合理的な“治療”を試みようとする。古いものから新しいものへアップデートされていく時代の中で生きる女性の姿を、少し切なく、そしてコミカルに描き出す。

主人公の惠理香を演じるのは、『私にふさわしいホテル』『Page30』などに出演するだけでなく、ミッキー・カーチス主演映画『運命屋』では企画・プロデューサーも務めた広山詞葉。広山は本作の演技で、インドで開催された「GlobalIndian Film Festival 2024」にて最優秀女優賞を受賞した。そのほか、惠理香の担当セラピスト・ユウジ役で新太シュン、惠理香の日常を象徴する男性・香山役で鈴樹けんが出演する。

短編映画『ナニカ…』本予告

予告編では、アラフォーの弁護士・香山惠理香(広山詞葉)がホテルの扉を開け、新しい一歩を踏み出す様子や、担当セラピスト・ユウジ(新太シュン)からシステムの説明を受け、カウンセリングシートに記入をする姿が捉えられている。また、惠理香の日常を象徴する男性・香山(鈴樹けん)の姿も確認できる。

メインビジュアルでは、鏡越しに自分を見つめる惠理香の姿が描かれており、場面写真では、ユウジや男性・香山といったサブキャラクターの姿も切り取られている。

弥富監督は「合理的に性欲を解消する時代がきたのか!?」と本作企画のきっかけとなった驚きを語りつつも、「性処理とは関係ない不合理な部分が占めている事」についてコメント。現代女性の繊細な心を体現した広山は「同世代の皆様にぜひ本作をご覧いただき、ご意見を交わしたいです」とメッセージを寄せている。

コメント

弥富千穂(監督)

「女性風俗の利用者が増えている」という記事を見て驚いた。今や女性もお金を払って合理的に性欲を解消する時代 がきたのか!?
Web サイトを見るとコースや料金が明確で、好みの男性を選べば直ぐにサービスが受けられる。体験者の声も「話を聞いてくれた」「笑わせてくれた」など満足の声が多い。けれど、その満足は性処理とは関係ない不合理な部分が占 めている事に気づき、何だか切なさを感じた。
合理的な時代を生きる女性の機微を描いた短編映画「ナニカ…」、初めて女風を頼んだ主人公と同じようにドキドキしながら観ていただけたら嬉しい。

広山詞葉(主演)

仕事に没頭するあまり、女性ホルモンの低下を指摘されるアラフォー女性役。
恋愛するのも20代の頃とは違って、恋に落ちるまでの時間もかかれば、周りにいるのは仕事関係の男性ばかりで何かと面倒。仕事も忙しい。
そんな時、主人公が選択したのは女性用風俗、通称女風(ジョフウ)の利用。
確かに合理的。手っ取り早い。余計な気も使わない。
初めて脚本を読ませていただいた時、主人公の行動にとても興味をそそられました。
単純な言葉では表せない、同じアラフォーだからこそ感じる主人公の心の機微。
同世代の皆様にぜひ本作をご覧いただき、ご意見を交わしたいです。

■公開情報

『ナニカ…』
5月23日(金)より、シモキタ-エキマエ-シネマ K2にてロードショー
出演:広山詞葉、新太シュン、鈴樹けん
監督・脚本:弥富千穂
オリジナルエンディングテーマ:KNGN「algo como tango」
オープニングテーマ:Seiko(Peritune.com)「Folk_Tango」
2024年/日本/23分/カラー
©2024 Chiho Yatomi
公式サイト:https://www.nanika-movie.com/