本作で監督を務めるのは、ドラマ「美しい彼」シリーズ、『劇場版 美しい彼〜eternal~』(23)で多 くのファンの心をつかみ、『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(23)でピュアなラブストーリーに挑戦するなど、今もっとも注目を集めるクリエイター・酒井麻衣。
8月23日(金)には、映画『恋を知らない 僕たちは』が公開となり、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。酒井監督にとって映画『チャチャ』は『はらはらなのか。』(17)以来7年ぶりの完全オリジナルストーリーによる長編映画。ラブストーリーのようで、コメディでもあり、サイコホラーの様相も見せる…。観る者を惹きよせながらも突き放す変化球で、酒井監督ならではの美意識を集約させたジャンルレスな一作となっている。
本作のプロデューサーである加藤優は、「本作は(not) HEROINE movies という、メ~テレとダブが手掛ける映画レーベルの第4弾 という位置づけにある。一つ一つの作品は独立しており、それぞれの監督が独自の視点で器用に生ききれない女性を描くという企画だ。原作ものかオリジナルかという縛りはなく、個別にどのように進めていくかを話し合って決めていく。酒井さんへはその突き抜けた世界観を活かす作品を、とプロデューサー部で話し合い、オリジナルの打診をした。」と企画の成り立ちを話している。
また、「酒井作品の魅力のひとつには「こんな世界を見てみたかった」と思わせるような映像の作り込み、美しさがある。本作でも、色彩あふれる美術やロケ地、カラフルな衣裳とヘアメイク、シーンによってガラッと変わる画面の色味、光をとらえた映像などでその独自の感性が存分に発揮された。」と酒井監督の魅力について語った。
今回参加しているスタッフには『美しい彼』シリーズなど過去の酒井作品へ参加された“酒井組ベテラン”が集結し、監督の頭の中にある世界を実現するべく各部署が心血を注いで、唯一無二の映像表現が作られていったという。
主演の伊藤も「監督と素直に話しながら、私の表情や声色、芝居の癖を徹底的に直していただきました。 これまで参加してきた作品の中で確立してきたと思っていたものを全て壊して演じたと思います。私にとってもすごく必要な体験でした。」と撮影を振り返った。
解禁となったメイキング写真からも酒井自身が役者とも真剣に向き合い、全員で映画『チャチャ』の世界観を作り上げていった様子が伺える。
酒井監督は「本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ・キャスト、みんなで表現しました。伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。不思議で切なく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ」とコメントを寄せている。
野良猫系女子・チャチャと、秘密を抱えるミステリアスな樂。片思いの甘酸っぱさと、だれにも言えないキケンな欲望が、独自の美しさによって共存する、ビザールラブストーリー!ラブストーリーでは終わらない予測不能な二人の恋の顛末、 全員が魂を込めて作り上げた酒井監督の世界観は必見!
物語
デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャ。自由奔放な振る舞いで周囲から反感を買うこともあるが、人目は気にせず、好きなように生きるをモットーに過ごす日々。ある時、屋上で偶然出逢った樂(らく)にチャチャは興味を持つ。お互いに好きなものは正反対だけど、「2人いたら丁度いい」と次第に惹かれていくが・・・。野良猫系女子の予測不能な恋の顛末とは!?
酒井麻衣監督が贈る、ビザール(=風変わりな)ラブストーリーが誕生!