本作は、ニューヨークに実在する最重警備のセキュリティを誇る「シンシン刑務所」で行われている収監者更生プログラムの舞台演劇に取り組むなかで育まれていく、友情と再生を描いた感動の物語。主要キャストの85%以上が実際にシンシン刑務所の元収監者であり、演劇プログラムの卒業生及び関係者たちで構成されている。2024年3月、映画ファンに支持されるSXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)映画祭で、観客の投票により選ばれる最高賞「観客賞」を受賞。全米配給権は人気スタジオA24が獲得、その後次々と世界の映画祭、映画賞での受賞を果たし、遂には本年度アカデミー賞で3部門にノミネートされるという快挙を成し遂げた。
主演は昨年の『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』に続き2度目のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされているドミンゴ。さらに元収監者であり演劇プログラム卒業生のクラレンス・マクリンは本作で鮮烈な俳優デビューを果たし、世界各国の映画賞で助演男優賞や新人賞を獲得し注目を集めている。
このたび解禁されたのは、キャスト陣が映画の魅力を明かす特別映像。映画についてドミンゴは「『シンシン』はまさに人間味あふれる物語です。自分をより良くしよう、コミュニティをより良くしようとする人々を描き、そこに“人間らしさ“があると気づかせてくれる」と語る。さらに「本作を通じて『許し』、『責任』、『愛』、『寛容』について、自分がどう考えているか学んでいます」と、映画に関わったことで新たに自分自身について知ることができたと述べている。そんなドミンゴはディヴァインG役を演じ多くの感動を誘い、オスカー主演男優賞にもノミネートされたが、彼の親友で共演者でもあるショーン・サン・ホセは「コールマンが作品の中心にいることで彼の温かさと魂が伝わり、誰もが自然体で心を開ける雰囲気が生まれた」と語る。また演劇の指導者役に扮したポール・レイシーも「彼ほど寛大な俳優はこの先で会えない」とコールマンの人柄を絶賛。ディヴァインG本人と古くから付き合いのあるマクリンは「彼は全身全霊で役に打ち込み、ディヴァインGを研究して完璧に演じきった」とドミンゴの演技のすばらしさを力説している。
さらに、一足早く『シンシン/SING SING』を見た著名人からも多くの感動の声が到着。作家で演出家の鴻上尚史や日本の刑務所にカメラをいれ、制作に8年以上かけたドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』(19)で監督を務めた坂上香、さらに俳優のアンドリュー・ガーフィールドやケイト・ウィンスレットらからもコメントが集まっている。
<コメント>
●赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
「もう最高。人間は生まれ変わる事が出来る。想像力は大きな奇跡を起こす事が出来る。この映画は、それを証明してくれる。大好きなコールマン・ドミンゴがまた傑作を生んでくれた!」
●石川三千花(イラストレーター)
「作りものの“感動”とは明らかに違う、このじんわりと心に湧き起こる温かな感情。演劇での更生活動が、誰かのために、自由のために、そして自分のためにあるなんて、素晴らしい!」
●ISO(ライター)
「我々男性は自分たちでもっとケアしないといけない。泣き言を言い、痛みを共有し、励まし合い、助けを求める。そんな関係性があれば本人やその周囲の人にとっても生きやすくなるはず。『シンシン/SING SING』が描く真実の物語はまさにそれを証明する。この映画の男たちはホモソーシャルから遠く離れた心の繋がりでお互いを救い合い、人間本来の優しさを取り戻していく。なんて素晴らしい関係なんだろうか。いまを生きる男たちにとっての希望が、この映画のなかにある」
●伊藤さとり(映画パーソナリティ、映画評論家)
「人を感動させることが心に喜びをもたらす。人と会話することが心に潤いを与える。人と分かち合うことが心の成長に繋がる。シンプルなことなのに、上手くいかない『人との交流』。観るときっと、優しくなれる。だって、涙の後は優しい気持ちに満たされるから」
●奥浜レイラ(映画、音楽パーソナリティ)
「熱心なリサーチ、信頼のおけるプロセスによって集まった、元収監者のキャストたちの芝居にすっかり魅了された。彼らを一括りにして貼られたネガティブなレッテルが剥がれていき、ひとりひとりの人生が色濃く浮かび上がってくる。自分の感情をさらけだすことが許されない環境で、演劇の登場人物として弱音を吐きだし泣くことがどれだけの癒しになっただろう。またひとつ社会の捉え方を変えてくれる秀作に出合った」
●尾上明代(ドラマセラピスト、立命館大学大学院教授)
「彼らは『俳優』という役を着ることで、『収監者』という役を脱いだ。本人自身と社会の『収監者というラベル』が変わったのだ。自らの身体と声を使い、本当の感情を表現することで起きるカタルシス。そして存在価値が認められることで高まる自己効力感。刑務所と社会の壁を超える芸術の力、映画の力に喝采を送る!」
●小川知子(ライター)
「演劇空間は、目に見えないものや脆弱さに触れ、個人的に想像させ、同じ場に居合わせた他者と集合的に関係する場だ。そのケアの力が、社会の隅に追いやられた人々を生かす。そして、フィクションと現実をつなぐ映画が、彼らにとっての居場所となっている。その循環から大いなるエネルギーをもらった」
●鴻上尚史(作家、演出家)
「演劇の持つ教育的力は、人間を深くゆっくりと変えていく。こんな刑務所が、プログラムが世界にあることに深く感動する。これは、映画と演劇と人間が出会った、奇跡のようなプログラムを描いた映画だ」
●こたけ正義感(お笑い芸人、弁護士)
「懲役刑は収監者の自由を奪うものであるため『自由刑』の一種として分類されている。つまり本作の登場人物はみな自由を奪われた状態にあるのだが、彼らが演技を通じて自分を解放し、自分と、仲間と、世界と向き合っている姿は自由そのものだった。強い力で抑圧されてきた人間たちが支え合いながら人間としての自由を取り戻していく。刑務所を舞台とした作品でこれほど爽快な気持ちを味わえるとは思わなかった」
●児玉美月(映画批評家)
「――『死ぬのは簡単だ 喜劇は難しい』笑えなくても、笑う。笑ってもらえなくても、笑わせる。厳しい状況に置かれた彼らの選び取る演劇の題目が、“悲劇”ではく“喜劇”であることが胸を打つ。『シンシン/SING SING』には、喜劇がわたしたちの人生になにをもたらしてくれるのかについての深い洞察がある」
●坂上香(ドキュメンタリー映画監督)
「『互いのセリフを聞き、支え合え』。〈塀の中〉の劇団で、演出家は収監者たちに言う。彼らに求められるのは反省でも強さでもなく、ヴァルネラビリティ(傷をさらけだす勇気)。育まれるのは真の友情(ブラザーフッド)。〈塀の外〉の私たちは気づかされるだろう、フェンスが隔てる〈境界線〉の虚構と〈せめぎあう世界〉の可能性に」
●猿渡由紀(L.A.在住映画ジャーナリスト)
「個人的に、2024年に観た映画のトップ5の1本。これまでに3度観たが、毎回泣ける。ヒューマニティと誠意にあふれる最高の映画。100万ドルの低予算で、いま最も注目される俳優であるコールマン・ドミンゴから裏方まで、すべての人たちが同じ賃金体型で挑んだというところにも心を動かされる。普通なら、60%以上がまた刑務所に戻ってくるが、RTAの参加者の場合は3%だとか。このプログラムは明らかに効果があるのだ。考えさせ、感動させる傑作」
●SYO(物書き)
「どうにかしたい。でもどうしようもない人生。彼らは塀の中で、別人を演じる。祈るように。我々は秩序に抱かれ、彼らを観る。窓越しに。この隔絶を越えて、いまなにができるのだろう?ただ感動しただけではない痛みと涙が残った」
●杉谷伸子(映画コラムニスト)
「演じることによって魂を広い世界へと羽ばたかせる人々の姿が証明する、芸術の力。それは、自由に生きているつもりでも日々に追われている私たちの魂をも解き放つ。そして、希望と仲間の存在という生きるために大切なものを見つめさせてくれる」
●竹田ダニエル(ジャーナリスト、研究者)
「『人類への希望を取り戻す』というスローガンがぴったりな、まさにいまの世の中が必要としている作品だ。実際の元受刑者たちが自身を演じることで、力強い信念が溢れる。そしてアメリカ社会の『リアル』をこのような形で学ぶことができる観客は、とても恵まれていると思う」
●立田敦子(映画ジャーナリスト)
「暗闇に突き落とされても、人はまた立ち上がることができる。芸術が持つ底しれない力と人間の更生の可能性を探求するエモーショナルで力強いドラマ。意義深いテーマながら楽しく、観た後には心が温まる。演劇を活用したこんな更生プログラムが実在すると知って嬉しくなった!」
●辰巳JUNK(ライター)
「つらい人生のなか芸術に癒やされた人々に寄り添うドラマ。実在プログラムを基にした『シンシン/SING SING』は、囚人たちが舞台演劇に参加するドラマティックな物語にもかかわらず、派手な『泣かせ演出』を避け、木漏れ日のような日常の美しさをとらえていく。エンドロールこそ泣ける映画は初めてかもしれない」
●中井圭(映画解説者)
「現実は我々を無慈悲に打ちのめし、苦しみは身を焼き尽くす。その苦悩の中、虚構である演技がなぜ心を打つのかを、演技の素人たちが静かに紐解いてみせる。このささやかだけど深い感動の奥行きは、個人的なアカデミー賞だ」
●ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
「ドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥るほどのリアリティのある作品で、人の心に変革を起こす芸術の力はすごい、と改めて痛感します。特にコールマン・ドミンゴの演技に感動しました」
●森直人(映画評論家)
「プロとノンプロ、芝居と本物の垣根を超えた役者たちの顔がいずれも素晴らしい。描かれる更生プログラムはアメリカ社会の鏡であると同時に、人間性の回復にまつわる我々共通の問題だ。『塀の中のジュリアス・シーザー』(伊)や『過去負う者』(日)などにも補助線を引きながら味わい、考えたい傑作」
●門間雄介(ライター、編集者)
「自分と向き合い、偽りのない感情に触れることが、前へ進んでいくための第一歩――。収監者の更生を目指す演劇プログラムは、私たちに教えてくれる。どこまでも前進できる人間の可能性を。絶望を希望に変えうる芸術の力を」
●矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)
「一流のプロ俳優と、演技を通じた魂の救済を実際に体験した『アマ俳優のプロ』の共演が、ドキュメンタリーとも再現ドラマとも違う、独特で強烈なリアリズムを生んでいる。テンポの良い物語進行と丁寧な心理描写が両立し、雰囲気を伝える映像の質感も独特。舞台演劇を見せずに演劇の真髄を語ってみせる、一級の作品だ」
●山崎まどか(コラムニスト)
「囚人たちの傷つきやすい魂が、演技を通して浮上してくるとき。表現が人にもたらすものの限りない恩恵を見た気がして、涙が出てきました」
●アンドリュー・ガーフィールド(俳優)
「本当に特別な作品、美しい作品。卓越した映画」
●ケイト・ウィンスレット(俳優)
「私自身の魂の形を変えられたような気がした。ものすごく素晴らしい映画だった」
●ジェイミー・リー・カーティス(俳優)
「この映画は、あなたを変えるはず」
●ジェイミー・リー・カーティス(俳優)
「この映画は、あなたを変えるはず」
●セバスチャン・スタン(俳優)
「みんな見るべきだ。彼らがどのように苦難を乗り越え、支え合い少年時代に失った無邪気さを見つけるか、これ以上なく本当にエモーショナルな映画だった」
●マイク・フラナガン(映画監督)
「私はこの映画が本当に好きです。…これは、2024年のベストリストの一番上にある、力強く心を打つ物語です。強くお勧めします」

『シンシン/SING SING』作品情報
公開日 | 2025年4月11日公開予定 |
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キャスト | 監督:グレッグ・クウェダー 出演:コールマン・ドミンゴ クラレンス・マクリン ショーン・サン・ホセ ポール・レイシー |
配給 | ギャガ |
制作国 | アメリカ(2023) |
上映時間 | 107分 |
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