2025年2月7日に公開される映画『ショウタイムセブン』より、主演の阿部寛にフォーカスした新場面写真が公開された。
本作は、ハ・ジョンウが主演、キム・ビョンウが監督を務めた韓国映画『テロ,ライブ』を原作に、オリジナル展開を盛り込んだサスペンスエンターテインメント。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』、NHK連続テレビ小説『まれ』、NHKのドラマシリーズ『岸辺露伴は動かない』などの演出を担当し、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』で映画監督デビューを果たした渡辺一貴が監督と脚本を務めた。
主人公・折本眞之輔を阿部が演じるほか、竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎がメインキャストに名を連ね、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満が出演する。
長い俳優人生の中で「キャスターという役は想像もしていなかったです」と明かす阿部。本作で国民的報道番組『ショウタイム7』の元人気キャスターを演じると決まってからは、同じ世代のキャスターにリサーチをし、どのように話しているのかなどをチェックするなど撮影前から準備に時間をかけ、その上でリハーサルを何度も行い撮影に挑んだという。実は40年のキャリアの中でもキャスター役は避けていたと話す阿部だが「この年齢になって、これまで避けていたからこそ演じてみたい」と挑戦した。演じる折本については「実際に生放送中に事件が起きて、それをライブで伝えていかなければいけない。こんな面白いことはないと思います。折本は『ショウタイム7』のキャスターを一度降ろされているので復帰したいという野心があり、一発逆転を狙って爆破事件を利用しますが、キャスターとして冷静に振る舞わなければいけない場面でそういった人間ドラマがリアルタイムで進んでいくのがとても面白いです」と語った。
さらに「長回しによって顔色の変化、緊張して汗をかいたりすることなどが活かせたので良かったです。本当に疲れましたが(笑)」とも明かし、撮影では初めての体験が多かったと振り返る阿部。「10分の長回しが何度もあったり、スタジオのシーンでの撮影で緊迫感を出すために、映画のカメラとは別で、普段TV番組で撮影しているカメラとカメラマンさんが多数入っていました。98分間、リアルに焦りながら撮影が進行していくのを初めて体験しました」と、撮影現場のリアルな緊迫感をそのままスクリーンに閉じ込められたと自信を見せた。
公開された場面写真には、原作『テロ,ライブ』の主演ハ・ジョンウを完全リスペクトした折本(阿部寛)の服装を捉えたものや、人命を天秤にかけ理不尽な要求をする爆破犯に対し、一歩も引かず立ち向かう真剣な眼差しの折本、スタジオから爆破犯に語り掛けているシーン、多くのカメラを向けられるも孤立した後ろ姿などが写し出されている。
さらに、12月20日にはスリリングな本作の世界を小説に落とし込んだ『小説 ショウタイムセブン』(著者:ひずき優/集英社文庫刊)が発売されることが決定。巻末には渡辺監督のインタビューも収録される。