映画

映画『わたくしどもは。』小松菜奈×松田龍平W主演

佐渡島・金山跡地の“無宿人の墓”から着想を得た物語

富名哲也が監督・脚本を務める映画『わたくしどもは。』は、佐渡島の金山跡地の片隅にひっそりと佇む墓地、“無宿人の墓”に着想を得た作品。江戸時代、戸籍を剥奪された無宿人と呼ばれる人々が佐渡島に連れてこられ、金山で過酷な労働を強いられた末に、多くの人が命を落としたという出来事の痕跡が色濃く残る場所だ。

戸籍の無い“無国籍者”は、遠い過去にとどまらず、現代日本、そして現代の世界にも存在している。社会の記録上存在を認められない、無宿人や無国籍者の彷徨える魂を“忘れないため”に、テーマとして描きたかったという。

叶わぬ恋をした、記憶と名前のない男女の“その後”

『わたくしどもは。』で描かれるのは、叶わぬ恋をした悲運の男女のその後。記憶と名前のない男と女を、松田龍平、小松菜奈がダブル主演で演じる。

『わたくしどもは。』場面カット|写真4

富名哲也監督の長編第2作目

監督を務める富名哲也は、2013年に、岸井ゆきの主演の短編作品『終点、お化け煙突まえ。』で監督・脚本を務め、第18回釜山国際映画祭の短編コンペ部門など、世界10カ国以上の国際映画祭に招待され、上映を果たした。

長編初監督作品『Blue Wind Blows』では、内田也哉子・内田裕也が父娘で初共演し、第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション・コンペティション部門に正式招待されたのを皮切りにサンパウロ国際映画祭や、台湾、インドネシア、スペイン、ポーランド、オーストラリアの映画祭などで上映。『わたくしどもは。』が待望の長編監督第2作目となる。

映画『わたくしどもは。』ストーリー

『わたくしどもは。』場面カット|写真3舞台は佐渡島の金山跡地。倒れている女が目覚める。女には過去の記憶がない。女は、清掃員の女性キイに助けれ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女の子も暮らしている。名前を思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。ミドリはそこで警備員の男と出会う。男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は互いに惹かれ合っていく。

【詳細】
映画『わたくしどもは。』
公開時期:2024年
出演:小松菜奈、松田龍平、大竹しのぶ、片岡千之助、石橋静河、田中泯、内田也哉子、森山開次、辰巳満次郎、田中椿、三島天瑠
監督・脚本:富名哲也
プロデューサー:畠中美奈

©TETSUYA to MINA film

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