映画

映画『あつい胸さわぎ』

2023年1月28日、イオンシネマ板橋で映画『あつい胸さわぎ』の公開記念舞台挨拶が行われました。映画は吉田美月喜と常盤貴子のW主演で、佐藤緋美、石原理衣、まつむらしんご監督も登壇しました。舞台挨拶では、W主演の2人の共演エピソードや作品の見どころについて語られました。

この作品は、演劇ユニットiakuの横山拓也氏が母と娘の視点から乳がんをテーマに描いた舞台『あつい胸さわぎ』を、上海国際映画祭でアジア新人賞を受賞したまつむらしんご監督と映画『凶悪』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した脚本家の髙橋泉が映画化しました。主演の千夏役には吉田美月喜が抜擢され、昭子役には常盤貴子が演じました。映画は和歌山県で撮影されました。

監督は舞台『あつい胸さわぎ』を観て感銘を受け、「あなたの人生はまだ大丈夫だよ。これからも不幸なことだらけじゃないよ」というメッセージを主人公の千夏に送りたいと考え、映画化を決意しました。

また、常盤に出演オファーをする際、まつむら監督は熱い手紙を送りました。その理由について監督は、「重く感じるテーマの中に絶対的な希望を描くためには、太陽のようなあたたかい存在感を持った人が中心にいてほしいと思ったので、常盤さんへの熱烈な思いを(手紙に)書かせていただきました」と語りました。

最後に、監督、常盤、吉田から締めの挨拶が行われました。監督は「18歳の女の子の青春の部分、親子の愛の部分、いろいろな愛の形が描かれている映画だと思います」と述べました。常盤は吉田の言葉に感銘を受け、「千夏が前を向いて頑張っていけたのは、千夏の周りの人が千夏を諦めなかったからだ」と述べ、作品が人々に関係を諦めないことの大切さを伝える温かい映画だと思うと述べました。吉田は自身の思い出の映画館があるイオンシネマ板橋で舞台挨拶を行えたことに喜びを表しました。

物語

灯台のある港町の古い一軒家に住む母娘の日常から始まります。母の昭子と千夏は二人で暮らし、静かでありながらも笑いの絶えない日々を過ごしていました。しかし、千夏は念願の芸大に合格し、忙しい日々を送ることになりました。特に大学から出された創作小説の課題である「初恋の思い出」について頭を悩ませていました。

千夏にとって初恋とは、幼なじみの光輝のことでした。しかし、中学生の頃、光輝から言われた一言が奇妙な「しこり」となり、今でも彼女の胸に突き刺さっていました。千夏はその感情を課題小説にぶつけることで、高鳴る「しこり」を昇華しようと必死に努力していました。

ある日、母の昭子は千夏の部屋で一通のお知らせを見つけました。それは娘が受けた乳がん検診の「再検査」に関するものでした。心配した昭子は千夏よりもネガティブな気持ちになっていきました。一方、再検査のために病院を訪れた千夏も何故か気の乗らない様子でした。母は娘の微細な変化に戸惑いを感じました。千夏の返事はどこか他人事のように聞こえました。

そして、そんな最中に訪れた2人の日常のちょっとした変化。すると、いつの間にか千夏は胸の「しこり」が熱を帯び、小さな高鳴りに変わっていくのを感じました。しかし、その小さな胸の高鳴りは次第に「胸さわぎ」となり、物語は進んでいくのでした。

出演:吉田美月喜 常盤貴子
前田敦子 奥平大兼 三浦誠己 佐藤緋美 石原理衣
原作:横山拓也
監督:まつむらしんご
脚本:髙橋泉
配給:イオンエンターテイメント、SDP
製作:映画『あつい胸さわぎ』製作委員会
©2023映画『あつい胸さわぎ』製作委員会
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