映画

映画「658㎞、陽子の旅」

7月10日(月)テアトル新宿にて本作の完成披露試写会が行われた

舞台挨拶 登壇 吉澤健、風吹ジュン、オダギリジョー、菊地凛子、竹原ピストル、黒沢あすか、熊切和嘉監督、脚本家の室井孝介

「658㎞、陽子の旅」のが東京・テアトル新宿で行われました。この作品は、第25回上海国際映画祭で最優秀作品賞、最優秀女優賞、最優秀脚本賞の3冠を受賞しました。

菊地凛子は上海の授賞式でのエピソードを語り、「受賞している方はだいたい端の席だったので、どう考えてもないかなと思っていたら名前を呼ばれたので本当にビックリした」と驚きを述べました。また、菊地は上海で温かく迎えられたことや受賞したことに感謝の気持ちを表し、「感極まりました」と笑顔で話しました。

熊切監督は脚本賞を受賞した際に通訳の女性とのエピソードを明かし、受賞後に舞台裏で別の人に話しかけられたと勘違いしてしまったことや、作品賞の受賞時に頭が真っ白になったことを苦笑いしながら振り返りました。

「658㎞、陽子の旅」は、「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」の脚本部門で審査員特別賞を受賞した作品を基にしており、熊切監督と妻の智子さんも改稿に加わったロードムービーです。菊地はこの作品で22年ぶりに熊切監督と再タッグを組み、日本映画で単独初主演を務めました。菊地は作品について「心のひだに伝わる部分があると思います。私にとって宝物の映画になりました」と語りました。

熊切監督も「コロナで何年か映画が撮れない時期があって、清らかな気持ちで1カット1カット丁寧に撮りました」と撮影の思い入れを語り、「ぜひ味わってほしい」と作品への期待をアピールしました。

最後に菊池凛子は次のように語りました。「約20年前の作品で、役名がしっかりとついた映画に出演しました。その時、熊切監督から映画の楽しさや面白さを教えてもらいました。そして40歳を迎え、自分がどんな役を演じることができるのかという漠然とした不安の中で、この役のオファーを受けました。熊切監督はもちろん、スタッフ全員のおかげでこの映画を作ることができました。本当に幸せです。この映画は私にとっても宝物です。そして、ここから再スタートし、皆さんにも伝わってほしいと思います」と、熱い思いを語りました。

 

【ストーリー】

弘前市出身の在宅フリーターである陽子は、42歳になりました。彼女は20年以上も連絡を絶っていた父親の訃報を受け取りました。従兄の茂とその家族と一緒に車で故郷へ向かうことにしましたが、途中のサービスエリアで陽子は置き去りにされてしまいます。出棺が明日に迫っており、所持金もない陽子は故郷までヒッチハイクを試みることになりました。

 

【作品概要】映画『658㎞、陽子の旅』

2023年7月28日(金)公開 / 上映時間:113分 / 製作:2022年(日本) / 配給:カルチュア・パブリッシャーズ

監督:熊切和嘉

キャスト

菊地凛子
竹原ピストル
黒沢あすか
見上愛
浜野謙太
篠原篤
仁村紗和
吉澤健
風吹ジュン
オダギリジョー

(C)2023「658km、陽子の旅」製作委員会

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