俳優の高橋一生さんは、映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の公開記念舞台挨拶を、共演の飯豊まりえさん、なにわ男子の長尾謙杜さん、美波さん、渡辺一貴監督とともに東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行いました。
この映画は、荒木飛呂彦氏の人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品であり、2020年にNHKでドラマ化されました。原作は、荒木氏が2009年にフランスのルーヴル美術館のバンドデシネプロジェクトのために描き下ろした同名のフルカラー読み切り作品です。物語は、特殊能力を持つ漫画家の岸辺露伴が人間の記憶を本のように読むことができる能力を使い、最も黒く邪悪と言われる絵画の謎に挑むミステリーです
高橋さんは、パリでのロケやルーヴル美術館での撮影について振り返り、「とても幸福なことだった」と述べました。また、CGを使わずに繊細な動きを演じることに満足感を抱き、その動きが作品の重要な要素であると語りました。共演の飯豊まりえさんは、ルーヴル美術館が貸し切り状態だったため、不思議な空間で貴重な体験だったと笑顔で話しました。
観客から感想を求められた高橋さんは、大きな拍手が返ってくると照れ笑いしながらも、「とても嬉しく感激しています。皆さんも岸辺露伴を支えてくださる一員です」と感謝の気持ちを伝えました。彼はこの作品をドラマからの集大成と位置付け、娯楽作品であると同時に、現実の世界に希望と夢を与える力があると訴えました。彼は現実の世界がつらく、悲しい、寂しいものになっていると感じる時代に、この作品が虚構と夢の力で現実の力を蓄えるものになればと願っています。
