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映画「あまろっく」ロングラン上映・御礼舞台挨拶

映画「あまろっく」ロングラン上映・御礼舞台挨拶
日時:6月16日(日)
場所:大阪ステーションシティシネマ
登壇:中条あやみ、笑福亭鶴瓶、中村和宏監督

関西出身の豪華キャストで贈る、笑って泣いてロックに生きるご実家コメディ映画『あまろっく』は、4月12日より尼崎で先行公開し、翌週(19日)より全国の劇場で公開を迎えて、現在に至るまで2か月以上経ちますが、依然として多くのお客様に愛され続けており、13万人を動員し、ロングラン上映中の本作。

そしてロングラン上映に感謝すべく、6月16日(日)、大阪ステーションシティシネマで、近松竜太郎を演じた笑福亭鶴瓶、竜太郎の再婚相手である近松早希に扮した中条あやみ、そして中村和宏監督が上映後に舞台挨拶を行いました。まずは中条さんが「こんなにたくさんの人が映画館に来てくださって嬉しいです。公開から2ヶ月経ってるのに、こんなに広いところを借りて、3、4人しかお客さんがいなかったら悲しいから、お客さんが入ってくれないんやったらやりたくないって言ってたんです。こんなに入っていただいて感無量です」と挨拶。

鶴瓶さんも「中条がいろんな映画館を回ってるって言うから俺もほっとかれへんと思ってたけど、俺は、はよ死ぬねんで」と恨み節を言うと場内からは笑い声が。続けて、「公開から2ヶ月経ってたら、普通の映画やったら7人ぐらいやで。何回も観てる人がいてはんねん。嬉しいことですよ」と笑顔。

監督も、この映画館の支配人から先ほど聞いたこととし、「本当は今日で上映が終わるはずだったけど、こんなにたくさん入ってくださったから、もしかしたらまだ上映が延びるかも」と明かすと、場内からは拍手が。本日の舞台挨拶のチケットが売れてるか気が気じゃなかった監督は「500席と聞いたので、売れる?と思って。毎日、売れてるかどうか確認してた」と明かしていました。

今週、尼崎や西宮でも舞台挨拶をしていたという中条さん。「どんだけこの映画好きやねんというぐらい(笑)」と笑わせると、鶴瓶さんは「行って当然ですよ。中条の代表作になるよ」と称賛すると、場内からは大きな拍手が。

去年の3月4月に撮影したという本作。鶴瓶さんは「神崎川の匂いとか覚えてるよね(笑)」と笑わせ、「中村組は和気あいあいとしてて、スタッフがいいんですよ。助監督が「カット、どうでっしゃろ?」って言うって。そんなんないよ(笑)」と明かすと、中条さんも「東京ではそんなんないです」とのっかると、監督が「普通はいかがでしょうか?って聞くんですけど」と説明。鶴瓶さんも「祭りの屋台のおっさんみたい」と笑わせました。

さらに、中条さんは「撮影もスケジュールがタイトで大変だったけど、全員で力を合わせて撮ったので、思い出がたくさんある」と言い、「台風のシーンもおじさんが一生懸命扇風機を持って走ってて(笑)。すごくアナログな現場でした」と振り返ると、鶴瓶さんも「江口(のりこさん)が、走りながら泣かなあかんのに、隣で走ってたおっさんがひっくり返って、「あんなん泣けるか!」って(笑)」と明かしていました。

また、鶴瓶さんとの夫婦役について中条さんは「ちょっと無理やな(笑)と思った」と言うと、鶴瓶さんは「あほか!こっちはすごい人とばっかり夫婦役してきたんや。お姉さん役やけど吉永小百合さん、この前は原田知世さんとか」と張り合ったうえで、監督に「なんで?江口のりこやったらギリギリわかりますよ。なんで中条やったん?」と質問すると監督は「(娘の)優子が一番嫌がるシチュエーションが何か考えた。仲の悪い2人が竜太郎さんのおかげで家族になっていく、と。スレてないピュアな早希ちゃんにした」と明かすと、鶴瓶さんは「スレまくってるやん」とつっこんでいました。

そこで鶴瓶さんが「なんで俺は雷にうたれて死んだん?」と監督に尋ねると「雷にうたれて死んだんじゃないですよ。ランニングですよ。急に走ったから」と返答すると、中条さんは「早希ちゃんが犯人やん。「走っといで」って言ったから」と驚きの表情。監督が「犯人とかないから。雨の中で冷えたから」と否定すると、中条さんと鶴瓶さんは「え?雷にうたれて死んだと思ってた」と笑いあってました。

中条さんとの夫婦像について監督から「仲良い雰囲気を出してほしい」と言われたそうだが、鶴瓶さんは「そもそも仲良いやんか。俺の耳に息吹きかけてきたりするし。何してんねん。なんであんなんしたん?」と中条さんに聞くと、「夫婦だけにふーふーですよ(笑)」と笑わせました。

<父の日にちなみに、娘役を演じた江口のりこさんからサプライズ>
ここで江口さんからの「お父ちゃん、お母ちゃん、この度は舞台挨拶に参加できずすみません。お二人に会えなくて残念です。映画、たくさんの方に観て頂けているようで良かったです。何度も言ってますが、私はお二人と共演出来たことが今回の仕事の喜びでした。あやみちゃんは私よりずっと年下なのに中身は私の何倍も大人で、とにかく人を見る目が優しく、あやみちゃんから学ぶことがたくさんありました。鶴瓶さんは、そこにいてくれるだけで、安心と楽しさを与えて下さるので、まるで実家にいるような気分で過ごすことができました。私だけでなく、スタッフの方たちも同じように感じていると思います。本当に、お二人に感謝しています。では、またどこかで!!」というコメントをMCが読み上げると、場内からは拍手が。

江口さんについて中条さんは「お芝居が素晴らしい女優さん」と称賛し、「カットがかかった瞬間からなぜか全く嘘がつけないど正直な方で。そういうところが、だんだん娘なんちゃうかな?自分がお母さんなんちゃうかな?って思うようになった」と振り返り、「ようプンプン怒ってはるんで、それをまぁまぁとなだめてました。それがほんまの家族みたいに思えてきた」と明かすと、鶴瓶さんも「あれがめちゃおもろかった」と重ね、監督も「役の通りで、中条さんがお母さんに見えたと思う」と称賛していました。

これだけの大ヒットを受け、監督に『あまろっく2』があるのか尋ねると、鶴瓶さんは「よう言われますよ。俺は死んでるからわからんけど」と笑わせると、監督は「最近よくある、前日談とか。早希ちゃんが竜太郎さんに出会うまで、とかね。だから、竜太郎さんの死ぬ前です」ととりなすと、中条さんは「でも師匠は出てこないかも」と笑わせました。

最後に、監督が「こんなに応援していただけるとは思ってませんでした。最高のスタッフとキャスト、お客さんのおかげです。ありがとうございます」、鶴瓶さんが「関わった以上最後まで来なあかんから来たんですけど」と苦笑いしながら、「ここまでヒットして本当に嬉しいです」、中条さんが「家族とか人間関係は面倒だったりすることもあるけど、人の温かさは何事にも代えられないものだとこの映画を観てすごく感じました。特に、関西の方に盛り上げていただいたからこそこの映画はあると思ってます」と作品をPRし、舞台挨拶は終了しました。
あまろっく

あらすじ
巨大な閘門”尼ロック”によって水害から守られている街・尼崎。理不尽なリストラで失業し、この街に戻ってきた39歳の近松優子(江口のりこ)はニートのような日々を送っていた。ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が口グセの能天気な父(笑福亭鶴瓶)が突然、再婚すると言い出し、20歳の早希(中条あやみ)を連れてきた! 家族だんらんを夢見る早希と、自分よりずっと年下の“母”の登場に戸惑う優子の共同生活は噛み合うはずもなく、一家は騒動の連続。しかし、ある悲劇が近松家を襲い、優子はこれまでの人生を振り返り、家族の“本当の姿”に気づいていく。尼崎を守る「尼ロック」とは?
兵庫県尼崎市にある尼崎閘門(あまがさきこうもん)。英語で閘門はLockGate(ロックゲート)であることから尼ロックという愛称で呼ばれる。船舶が通航できる巨大な閘門で、尼崎市の「0メートル地帯」に海水が流れ込むのを防いでいる。
あまろっく

『あまろっく』作品情報

公開日 2024年4月19日公開中
キャスト 監督:中村和宏
出演:江口のりこ 中条あやみ 松尾諭 中村ゆり 中林大樹 駿河太郎 紅壱子 久保田磨希 浜村淳 後野夏陽 朝田淳弥 佐川満男 笑福亭鶴瓶
主題歌 「アルカセ」ユニコーン Sony Music Labels Inc./ Ki/oon Music
製作 池邉真佐哉 小西啓介 藪内広之 小林栄太朗 奥田良太 宮沢一道
エグゼクティブプロデューサー:首藤明日香 小西啓介 渥美昌泰
プロデューサー:辻井恵子 岩﨑正志
制作プロデューサー:谷口美希子
音楽プロデューサー:島津真太郎
監督補:永冨義人
撮影:関照男
特別協賛 阪神電気鉄道株式会社
特別協力 兵庫県/尼崎市 協賛:TC神鋼不動産 中島商店 レンゴー
製作 「あまろっく」製作委員会 製作幹事:MBS ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション MBS企画
配給 ハピネットファントム・スタジオ
制作国 日本(2024)
上映時間 119分
公式サイト https://happinet-phantom.com/amalock/

(C)2024映画「あまろっく」製作委員会

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