映画「ALIVEHOON アライブフーンBeyond the limit」の製作決定イベントが20日、静岡県駿東郡の富士スピードウェイで行われ、主演の安斉かれん、下山天監督、プロレーサーの中村直樹、横井昌志、山中真生が登壇した。
CGを一切使わないカーアクションで日本のみならずアジア各国を熱狂させた映画『ALIVEHOON アライブフーン』(22)の新作が、 タイトル 『ALIVEHOON アライブフーン Beyond the limit』として製作が決定。本作より主演を務める安斉かれんと前作に続き監督を務める下山天が発表となった。
日本が生んだ、剛・速•美を競うドリフトレースを題材に、eスポーツドライバーの日本一が、リアルドリフトの頂点 を目指すという物語で「CG ゼロ!」「スタント無し!」の迫力の映像で観客の度肝を抜き、シンガポールの興行収入 ランキングで初登場6位、タイの興行収入ランキングで3週間にわたりトップ10入りを果たし、台湾、マレーシア、ブルネイなどの公開時にも熱烈 なファンを獲得。 “空のマーヴェリック・陸のアライブフーン”というフレー ズが生まれるなど、映画ファン&モータースポーツファンに圧倒的な評価を受けた『ALIVEHOON アライブフーン』。 日本映画のカーアクション の最高峰とも言える作品の新作の製作が決定した。
ドリフト競技は、男女の性差がないモータースポーツ。トップカテゴリー にも女性ドライバーが参戦している。 今回の新作では、女性を主人公に、孤独で勝ち気な女性ドライバーが、チームの仲間の信頼を醸成しなが トップオブトップに上り詰めていく過程をドラスティックに描く。

主人公・工藤千颯を演じるのは、シンガーソングライター・俳優・モデルとしてマルチに活躍し、Z世代のファッションアイコンとして注目される安斉かれん。 撮影のために自動車免許の取得から始め、並々ならぬ思いでドリフト練習に励み撮影に挑む。 前作につづき下山天がメガホンを取る。 撮影は年内まで行われ、 2026年以降に公開予定。

4月20日、日本最大級のクルマ好きのためのイベント「モーター ファンフェスタ 2025 in 富士スピードウェイ」が開催。 モータースポーツのシーズンインを告げる本イベントには、 2025 D1シリーズ開幕戦に先駆けて、 D1GP エキシビションマッチ『ラウンドゼロ』が行われ、スピードと技と白煙、大音響が響き渡り、多くのモーターファンを魅了した。
そんななか、「モーターファンフェスタ2025」のスペシャルイベントと して、映画『ALIVEHOON アライブフーン Beyond the limit』の製作決定報告イベントが 実施された。 本作の主演に決定した安斉かれんと監督の下山天が登壇し、今年秋からのクランクインに向けて、撮影への意気込み、そして、ドリフトの魅力などを、 会場に集まったドリフトファンに向けて熱く語った。
さらに、イベントには、実際のプロレーサーである中村直樹選手、横井昌志選手、山中真生選手も、飛び入りで参加。 中村選手は、 安斉かれんの ドリフト指導を担当し、今年の秋からの撮影に向け、 安斉のドリフトの練 習がすでに始まっていることも明かし、「安斉のドリフトは勢いがいい し、ガッツがある」とその素質を認めた。
そして、5月から始まる「D1グランプリ」には、中村選手、横井選手、山中選手らが参戦し、そのレースの模様を全 て撮影し、映画の本編にも使用することが発表された。「D1グランプリ」の撮影ついて、下山監督は「前作では中村選手にクラッシュのシーンを演じてもらったが、 そのあとの実際のレースでもっと大きなクラッシュが実際にあったので全レース撮っておけば使えたのに、と大きな後悔がありました。今回はそういった後悔のないよう、全レー スを撮影します」 と並々ならぬ意気込みをみせた。


■安斉かれん、下山天監督のイベント時のコメント
【安斉かれん】
Q、この会場の雰囲気は、いかがですか?
「この空気、 大好きですね! 先日 (撮影準備のため) サーキット会場に初めて行ったのですが、 この雰囲気に ハマっちゃって、凄い好きです!」
Q、今回の主演オファーを受けていかがでしたか。
「凄く嬉しかったです。お話をいただき、 すぐに前作『ALIVEHOON アライブフーン』を見させていただき、めちゃ くちゃ楽しそうと思いました。 ただ、 その時点で運転免許すら持っていなくて・・・急いでマニュアルの免許を取りに行 って、今年2月にやっと免許が取れたんです。 そこから、 中村直樹選手に教えていただき、 すでにドリフトの練習を 始めています!」
Q、ドリフトレーサーを演じるにあたって。
「ドリフトはレースを見るのと、 実際に車に乗るのとでは、 全然感覚が違いました。 実際に車に乗ると怖さもリアル に感じます。たくさん練習に励んで、 作品のなかで私も主人公と一緒に成長していく姿をリアルに表現できるとい いなと思います。」
Q、今年秋から撮影が開始ですが、 クランクインへの意気込みをお願いします。
「中村直樹選手をはじめとする選手の皆さん、支えて下さるスタッフの皆さんと、 めちゃくちゃ熱い映画を、心身込 めて作りたいと思っています。 皆さん、ぜひ応援を宜しくお願いいたします。」
【下山天監督 コメント】
Q、 安斉かれんさんに主演をオファーした理由を教えて下さい。
「私からの片思いで、 安斉さんに主演をオファーしました。 本作の主人公は、 日本映画では今まで誰もやったことが ない、世界的にも全く新しいキャラクターになります。 なので、この主人公を一緒に作り上げてくれる方を探してい ました。安斉さんは、 自身で曲を作っている、ライブステージにも立たれている、 ファッションも自身でクリエイトさ れている。さらにお芝居経験もある。 そういった意味で、 安斉さんなら、 この誰もやったことがないキャラクターを自 身で作り上げてくれるのではないかと思い、直球でオファーをしました。」
Q、本作は撮影についてお聞かせ下さい。
「「D1グランプリ」が今年5月から始まりますので、 まずはこの実戦の走りを全て撮ってゆきます。 その実際のレースの映 像も、映画にも使われることが決まっています。 今年秋からの安斉かれんさんが出演するストーリーと並行し、ストーリ 一に合致するリアルレースの映像を、 映画本編にガンガン入れていく、という形になります。 是非、楽しみにしてくださ い。」
■安斉かれんプロフィール
1999年生まれ、神奈川県出身のシンガーソングライター。 最新アルバムの「ANTI HEROINE」には、Charli XCX、 DAIDAI (Paledusk)、 Giga、 TeddyLoid をはじめ、Chvrches のメンバーも参加したダークでドリーミーな一作となっている。 また、女優としても、ドラマ「M 愛すべき人がいて(主人公:アユ役)」や映画「ちょっと思い出しただけ」に出演するなど、活動の幅を広げている。
■下山 天監督プロフィール
1966年生まれ、青森県出身。高校時代から自主映画を撮り始め、89年 久保田利伸「Be Wanabee 」で MV 監督 デビュー。91年の「映画みたいな恋したい」でTVドラマを初監督。セミドキュメント映画 『CUTE』(97)で劇映画デ ビューし、竹内結子主演映画『イノセントワールド』(98)で脚光を浴びる。 『SHINOBI』 (05) は日本のみならず海外 40カ国以上で劇場公開と DVD 発売がされ、 『about love/関於愛』(05)では台湾の俳優チェン・ボーリンを主演 に迎え、アジア全域でヒットした。 Netflixオリジナルドラマ『僕だけがいない街』 (17)が世界 191 カ国にて同時配 信。 近作に世界各国で旋風を巻き起こした映画『ALIVEHOON/アライブフーン』 (22)、『サラリーマン金太郎 暁編/続編』(25)がある。

【クレジット】
タイトル:「ALIVEHOON アライブフーンBeyond the limit」
監督:下山天 主演:安斉かれん
製作:無限フィルムズ
2025年秋撮影決定 2026年以降公開