『コーヒーはホワイトで』公開記念舞台挨拶
日時:2月17日(土)
会場:シネマート新宿
登壇:加藤小夏、好井まさお、桃月なしこ、石田千穂(STU48)、川﨑麻世、岡山一尋監督
MC:鈴木秀尚プロデューサー
2月17日、加藤小夏が主演を務める映画『コーヒーはホワイトで』の公開を記念し、シネマート新宿にてキャスト、監督が登壇する舞台あいさつを実施。イベントには主演の加藤小夏(24)をはじめ、好井まさお(39)、桃月なしこ(28)、石田千穂(STU48)(21)、川﨑麻世(60)、岡山一尋監督が登壇した。
舞台挨拶では、1年ほど前に行われた過酷な撮影スケジュールや裏話など、時間の許す限り様々なエピソードが語られました。
最初にオファーを受けた加藤さんは、「その時はまだ台本もできていなくて、“白いコーヒーを使った映画です”とだけ言われたんです。その白いコーヒーを、たまたま銀座にあるお店で飲んだことがあって。これは縁があるのかなと感じました」と、映画との出会いを振り返りました。
撮影中のエピソードについて、石田さんが犬とのシーンを挙げ、「すごい暴風だったのに気づきましたか?『明日嵐やで』というセリフは、あのシーンを撮影した後に追加された台詞なんです」と、裏話を明かしました。映画を見終わった観客に向けて、「好井さんの演じる由美彦と会話している時が1番モナコが人間らしいと思うので、そこに注目して何回でも観てください」と、呼びかけました。
ホステスの紗里を演じた桃月は、「映画に出演するというオファー自体が、今回が初めてだったんですよね。映画の出演は初めてではなかったんですけど、結果的に映画になったというのが初めてだったので、すごく嬉しかったですね」と振り返りました。「ただ、初めてのこともあり、緊張や不安もありましたが、先ほど控室で麻世さんに『いい演技だった』と褒めていただいて、すごく幸せです。出演できてよかったなと思います」と笑顔で語り、「しかもね、好井さんには撮影中に褒めていただいていたんですよ」と振り返りました。
犬のストーカーに悩む優奈を演じた石田は「このお話を去年いただいたんですけれども、去年の目標が演技のお仕事に挑戦するっていうのと、ワンちゃんと触れ合うお仕事を増やすっていう目標だったので、その2つがまさかの同時に叶って。ありがとうございます。嬉しかったです。本当に」と喜びを口に。
好井は、石田の演技やアドリブが自身と加藤の笑いのツボだったと言い「使われてはないと思うんですけど、写真のワンちゃんを見ながら、カメラが止まった後もずっと喋るんですね。こういうところが可愛いでしょみたいな。言うことなくなったんか、『あ、この犬見てください。目の玉(めんたま)引ん剝いてるでしょ!』って。どんな感想。めちゃくちゃ笑いましたよね」と現役アイドルらしからぬ発言を暴露した。その写真の犬は目が「ぐりんぐりん」だったというが、好井は「『目の玉引ん剝いてますよね』は出んですよ」と石田をいじっていた。その後、石田は「今回舞台挨拶があるってなったときに、アンケートを事前に提出したんですね。何個か質問欄があって、埋めやすいところから埋めていこうと思ったら、この一番の思い出の欄を一番最後に埋めたんですけど、最後の頃にはもう思い浮かばなくて(笑)。なので、『コーヒーが白くてびっくりした』っていう(笑)」と薄すぎる撮影の思い出に言及。「薄い!」といじられる中で石田は「(コーヒーを)ほとんど飲んだことがない状態で撮影だったので、そんな中から真っ白なコーヒーが出て、すごくびっくりしたのは本当に一番の思い出だったなと思います」と笑顔で振り返っていた。そんな石田との撮影で笑いが止まらなかったそうで「NG何回も出しちゃったんですよね」と述懐した好井は「石田さんの相談の時に、僕はたぶん笑ってもうてるんですよ。よく見たら口角が上がってて。『それは大変ですね』みたいなシーンを『それは大変だあ』みたいな、ルパン三世みたいになっているのを、そのまま使われていたので。2回目で観ていただけたらたぶん確認できると思いますので」と明かして会場を沸かせた。
また加藤は、石田が犬と触れ合うシーンについて「めちゃめちゃ暴風だったの、気づきましたか?『明日嵐やで』(というセリフ)は、あのシーンを撮った後だったから追加されていた台詞なんですね。石田さんがいると変なことが起きちゃうのを、今日考えていて思いました」と笑顔。石田は「え~!」と反応しながらも「確かに言われてみれば。だいたい不思議なことが起きてますよね」と納得していた。
モナコをサポートするメカマニアの松井を演じるのは、解散した吉本興業のお笑いコンビ、井下好井の好井まさお(39)。「モア」のマスター役の川崎麻世(60)と同じ大阪・枚方市の出身。好井は「地元・枚方のスター、川崎麻世がいますやん。LINE(ライン)交換して『飲みに行きましょうと』約束したけど、まだ実現していません」。麻世が「是非、行きましょうね。女性をアテンドしてくださいね」と言うと、好井は「今、吉本はアカンねん」と、報じられている松本人志(60)の性加害問題を暗示して笑わせた。
岡山監督が最後の挨拶で「この映画のジャンルは低予算で…」と言い間違えると、キャストたちは笑いが収まらない状態に。すかさず好井が「ジャンルはミステリーですよね!」とツッコミを入れると、再び大きな笑いが起こった。加藤が「(好井演じる)由美彦と会話している時がモナコは人間らしさが出ているので、そこにも注目してください!」とかわいくお願いをし、舞台挨拶を終えた。
【ストーリー】 昔ながらの純喫茶「モア」は、美味しいコーヒーとレトロな雰囲気で地元の人たちに愛されている喫茶店。だが、この店には裏の顔があった。ある合言葉でコーヒーをオーダーすると、喫茶店から探偵事務所へと一変するのだ。「モア」は、由美彦(好井まさお)の母・ミチル(奥貫薫)が開業し、ミチルは自ら女探偵としてさまざまな問題を解決してきた。だが、ある事件に巻き込まれてミチルは亡くなってしまう。この店を引き継いだのは、ミチルの兄・吾郎(川﨑麻世)と由美彦。引き継いだのは、もちろん探偵業もだ。しかし由美彦は探偵としての能力は高くなく、「モア」の探偵業は アルバイトのモナコ(加藤小夏)が請け負っている。そんなモナコも昔、ミチルに助けられたひとりだった。この摩訶不思議な場所「モア」を、喫茶店から探偵事務所に変える合言葉、それは「コーヒー、ホワイトで」。それを唱えれば、真っ白なロリータファッションに身を包んだ美しきメイド探偵が、この店の裏メニューである“ホワイトコーヒー”とともに相談に乗ってくれるのだ。今日も「モア」の扉を開けて合言葉を唱える女性が現れた。今回の依頼人は高級クラブ「Sun」のママ・瑛子(小野真弓)。悪質な客・川添(和田崇太郎)に困り果て、相談しにやって来たのだ。話を聞いたモナコは「Sun」への潜入捜査を決意する。知性あふれるモナコの采配により、川添を退散させることに成功したが、この事件をきっかけに、「Sun」のホステス・紗里(桃月なしこ)や、犬のストーカーに悩む優奈(石田千穂)など次々依頼者が現れ、事態はより複雑に深刻になり、ついには連続通り魔事件に発展していく…。
『コーヒーはホワイトで』作品情報
公開日 | 2024年公開中 |
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キャスト | 監督:岡山一尋 (第4回沖縄国際映画祭 CM部門グランプリ受賞) 出演:加藤小夏 好井まさお 生島勇輝 小野真弓 大村彩子 桃月なしこ 石田千穂 和田崇太郎 奥貫薫 川崎麻世 |
脚本 | 森田剛行 (函館港イルミナシオン映画祭 シナリオ大賞短編部門 グランプリ受賞) |
配給 | AMG エンタテインメント |
制作国 | 日本(2024) |
公式サイト | https://coffeewhite.jp/ |
公式X: | @coffeewhite2024 |
公式Instagram | @coffeewhite2024 |
公式TikTo | @coffeewhite2024 |
(C)映画「コーヒーはホワイトで」製作委員会
(取材編集作成 酒井 修)