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劇場版「鬼平犯科帳 血闘」完成披露上映会

日本映画放送株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石原 隆)は、時代劇文化の継承の志をともにする「鬼平犯科帳 血闘」時代劇パートナーズ総勢10社とともに、本日4月23日(火)に東京・有楽町「丸の内ピカデリー」にて、劇場版「鬼平犯科帳 血闘」完成披露上映会を開催いたしました。

舞台挨拶には、主人公の“鬼平”こと五代目・長谷川平蔵を演じた主演・松本幸四郎、そして幸四郎の長男で若き日の鬼平(長谷川銕三郎)を演じた市川染五郎、平蔵の妻・久栄役の仙道敦子、密偵・おまさ役の中村ゆり、筆頭与力・佐嶋忠介役の本宮泰風、同心メンバーからは木村忠吾役の浅利陽介、酒井祐助役の山田純大、沢田小平次役の久保田悠来らが登壇、さらに、盗賊一味の引き込み女・おりん役の志田未来、“鬼平の宿敵”網切の甚五郎役の北村有起哉、そして本作でメガホンを取った山下智彦監督を加えた総勢11名の豪華登壇者が顔を並べると、観客からは大きな拍手と歓声が巻き起こりました。
上映会の舞台挨拶には、主演の松本幸四郎をはじめとする主要キャストや監督が登壇し、観客から大きな拍手と歓声が巻き起こりました。舞台挨拶では、松本幸四郎が「今回、観ていただいたものが全てです。これが我々の全てです。」と述べ、観客から万雷の拍手を受けました。登壇者全員への「私にとっての“鬼平”とは?」という質問には、各キャスト陣は

●長谷川平蔵役 松本幸四郎

「天命」

松本幸四郎は、クランクイン前のイベントなどで、「天命として静かに引き受けさせていただいた」と述べており、この日も同様に「天命」と断言しました。

松本は、「『鬼平犯科帳』という映像作品がいつの時代も存在するということ。これこそが天命であり、『途切れさせてはいけないもの』ではなく、『途切れないもの』なんです」と述べ、役を務めることも天命だと語りました。「この役を務めさせていただくことも天命なんだと。そう自分に言い聞かせて思い込もうとしていました。しっかりと正面から受け止めて、務めていました」と、同役に対する強い思いを伝えました。

●長谷川銕三郎役 市川染五郎

若き日の鬼平、“本所の銕(てつ)”こと長谷川銕三郎を演じる染五郎は、同じお題に対して「職人たちのこだわりの結晶」と回答。その言葉の真意について染五郎は「役者の皆さんはもちろん、監督、スタッフの皆さま、関係者の皆さま、職人たちが結集してこだわって作っている作品なんだということを現場で感じていました」と述べると、幸四郎は「素晴らしい」と評価。さらに幸四郎が、観客に向かって「私のせがれなんです」客席に向けても自慢の息子をしっかりとアピールし、大きな拍手を浴びていました。

●久栄役 仙道敦子

本作を拝見して、幸四郎さんの姿が、柳のようにしなやかで、優しさと逞しさが共存している方だと感じたので、この言葉を選びました。

仙道は「本編を拝見させていただいて、幸四郎さんの鬼平を観て思ったのですが、とにかく殺陣の姿が美しいなと思い、柳の木のような、しなやかなんだけれど強くて、優しさとたくましさが共存している鬼平さんだと思い、このように書かせていただきました」と述べ、

さらに、仙道は中村ゆりさん演じるおまさとのシーンについて、「すごく緊張した記憶があります。監督から、おまさが奥方には叶わないというシーンだとお話されていたのですが、久栄さんは平蔵さんにとって心のより所になる、家を守るっていう役目を持っていたと思うんですね。おおらかで優しい女性なんですけれども、その時代に生きてきたものとして覚悟みたいなものとか、芯のある強さをちょっと意識して演じさせていただきました」と振り返りました。

●密偵・おまさ役 中村ゆり

「男女共に惚れさすモテ男」

長谷川平蔵はモテますね(笑)幸四郎さんも現場でみなさんから慕われています。おまさと久栄のシーンは身分の違いを考えて所作にも気を遣いました。

●筆頭与力・佐嶋忠介役 本宮泰風

「美しい日本の時代劇」

元々、鬼平犯科帳のファンで私の時代劇のベースとなる作品でした。とくに立ち回りの撮影の日は、朝から気合いをいれて臨みました。

●同心・木村忠吾役 浅利陽介

「美しい日本の時代劇」

元々、鬼平犯科帳のファンで私の時代劇のベースとなる作品でした。とくに立ち回りの撮影の日は、朝から気合いをいれて臨みました。

●同心・酒井祐助役 山田純大

「余白を残す素晴らしさ」

火付盗賊改方の仕事は、悪い奴は容赦なく斬る一方で、更生できる人はちゃんと判断しています。素敵な“グレーゾーン”があります。

●同心・沢田小平次役 久保田悠来

「童心」

“同心”と“童心”をかけてみました。監督・俳優陣・スタッフともに、大人たちが好きなことに夢中になる子供のように童心に帰って一生懸命に作り上げた作品です。

●引き込み女・おりん役 志田未来
「付き合ってみたい人」

志田未来は、「ちょっと皆さんとテイストが違うので恥ずかしいのですが、幸四郎さんの鬼平、かっこよくないですか?色気もすごいですし、絶対に守ってくれるであろう安心感。私がこの時代に生きていたら絶対に鬼平さんと結婚したいです」と説明しました。

●網切の甚五郎役 北村有起哉

「ド真ん中の時代劇」

北村は『鬼平犯科帳』の大ファンであることを告白しました。「吉右衛門さんの時の『鬼平』を観ていて。お亡くなりになられた時、『鬼平』がどうなるのかファンとして心配していました。でも、幸四郎さんが演じられると聞いてホッとした」と述べ、新たな鬼平役に安心したことを明かしました。自身にヒール役のオファーが来た際には「これは大変なことになったぞ、と思いましたが、斬られた時にみなさんがスカッとしてくれたら一番いいと思っていました。ファンだったので、最後の一太刀でズバッと斬られる瞬間は本当に痛快でした」と、ファンの期待に応える役作りをしたことを明かし、観客から大きな拍手を浴びました。

●山下智彦(監督)

「バイブル」

36年前に中村吉右衛門さん主演の「鬼平犯科帳」でカチンコを打って以来、撮影、芝居など鬼平からは色々なことを教わりました。単なる勧善懲悪ではなく、善悪を超えた人間の業を受け止める作品でもあります。

山下監督にとって、『鬼平犯科帳』は「バイブル」としての位置づけがあるそうです。監督は「吉右衛門さんのシリーズでカチンコを打っていました。学んだことはたくさんあります。助監督の仕事、俳優部への立ち居振る舞い、所作、小道具、衣装の選び方、殺陣、刀の扱い。『鬼平犯科帳』からすべてを教わってきたつもりでいます。一番良かったのは、役者さんの芝居を一番近くで見れたこと。それが一番勉強になりました。いまに至るまで、時代劇をやる時には自分のお手本になっています」と作品への感謝と思い出を述べていました。

【公開情報】

2024年5月10日(金)全国劇場公開

【出演者】

松本幸四郎
市川染五郎 仙道敦子 中村ゆり 火野正平
本宮泰風 浅利陽介 山田純大 久保田悠来 柄本時生/松元ヒロ 中島多羅
志田未来 松本穂香 北村有起哉
中井貴一 柄本明

【原作】

池波正太郎『鬼平犯科帳』(文春文庫刊)

【スタッフ】

監督:山下智彦
脚本:大森寿美男
音楽:吉俣良
エグゼクティブ・プロデューサー:宮川朋之(日本映画放送)
プロデューサー:田倉拓紀 永富康太郎 足立弘平
アソシエイトプロデューサー:秋永全徳 原作監修:菅谷和紀
企画協力:オフィス池波 石塚晃都 鶴松房治 株式会社文藝春秋
制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター 制作・配給:松竹 製作幹事:日本映画放送
「鬼平犯科帳 血闘」時代劇パートナーズ:
日本映画放送 NTTドコモ REMOW クオラス 関西テレビ放送
松竹 BSフジ アシスト 東海テレビ放送 文藝春秋
「鬼平犯科帳 血闘」公式ホームページ:https://onihei-hankacho.com/movie/

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