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映画『風のゆくえ』

異色の経歴を持つ映画作家・石井慎吾 劇場公開デビュー作  孤独に生きてきた男の歪んだ青春と再生を描く 8/5公開

風のゆくえ

前田弘二(映画監督)「こんな奇跡の映画は、なかなか出会えないと思う」 異才・石井慎吾の唯一無二の作家性を絶賛!著名人コメントが続々到着 トークイベントも決定

孤独に生きてきた男の絶望と再生を描く『風のゆくえ』(8/5公開)より、前田弘二(映画監督)、吉田浩太(映画監督)、鈴木マキコ(作家)らの称賛コメントが到着。 さらに初日舞台挨拶ほか、上映期間中のトークイベントも決定しました。

孤独に生きてきた男の絶望と再生を描く『風のゆくえ』(8/5公開)より、前田弘二(映画監督)、吉田浩太(映画監督)、鈴木マキコ(作家)らの称賛コメントが到着。 さらに初日舞台挨拶ほか、上映期間中のトークイベントも決定しました。 東京郊外の倉庫で働きながら、ただ漠然と日々を過ごす真司。幼少期に親兄弟と別れ 養護施設で育った彼は、強烈な劣等感を抱え誰にも心を開かず孤独に生きてきた。 唯一の趣味は本を読むこと、そしてノートに自分の気持ちを書くこと。 そんな白黒のような日々を過ごしていたある日、茉耶と出会う。しかし初めて自分のことを 好きになってくれた彼女に、真司は唐突に別れを切り出してしまう。 別れ話の二日後、以前から予約していた台北旅行に向かう二人。 最後の旅行と楽しもうとする真司だったが…。 メガホンを取るのは、幼少期を養護施設で過ごし、解体業から映画監督・プロデューサーの 荒戸源次郎の元で映画制作を学んだ異色の経歴を持つ石井慎吾。自らの経験を元に 脚本を執筆した本作では、周囲と繋がることが出来ず、閉じた世界で生きる若者のざらついた 感情をスクリーンに焼き付け、私小説ならぬ私映画というジャンルを確立させた。

8月5日の公開を前に、前田弘二(映画監督)、吉田浩太(映画監督)、鈴木マキコ(作家) ら7名の絶賛コメントが到着。 『まともじゃないのは君も一緒』『こいびとのみつけかた』などの映画監督・前田弘二は、「こんな奇跡の映画は、なかなか出会えないと思う。 僕にはこんな映画は作れない。(中略)自分の気持ちの正体は何か。 その色や名前や形が分からず苦しんでいる人たちの心を、そっと救ってくれる映画だと思う。」と絶賛。 「愛の病」「Sexual Drive」などの映画監督の吉田浩太からは「この赤裸々で孤独な映画を観て、石井慎吾監督がいかに孤高の作家であるかを是非劇場で体感して欲しいです。」と石井監督のユニークな作家性に着目したコメントが。 ほか石井監督が師事していた、故・荒戸源次郎の妻で作家の鈴木マキコは 「夫だった荒戸源次郎に、慎吾さんのこの映画を説明しようかなと、考えました。 「こわくて、面倒でデートには向かない。でも青春とか恋愛に日和ったり、愛想笑いもしていない。覚悟して容赦無くこれを撮ったんだと思う清々しいことが嫌いなら、きっと好きなはず」。 こう言ったら、にやりとしそうです。」と振り返る。 『風のゆくえ』は2023年8月5日より、新宿K’s cinemaにて1週間限定ロードショー。 キャスト・監督による初日舞台挨拶のほか、瀬々敬久、ジャガモンド斉藤、前田弘二らゲストが登壇するトークショーも予定している。下記にコメントと共に掲載する。

新宿K’s cinema(連日20:00-) 8/5(土)嶺豪一さん(主演)、斎藤千晃(主演)、石井慎吾監督 8/6(日)嶺豪一さん(主演)、石井慎吾監督 8/7(月)ジャガモンド斉藤さん(映画紹介師)、石井慎吾監督 8/8(火)前田弘二さん(映画監督)、石井慎吾監督 8/9(水)大森立嗣さん(映画監督)、大西信満さん(俳優)、石井慎吾監督 8/10(木)瀬々敬久さん(監督)、嶺豪一さん(主演)、石井慎吾監督 8/11(金)嶺豪一さん(主演)、斎藤千晃(主演)、石井慎吾監督

【ギャラリ-】

【各コメント】

鈴木マキコ(作家)吉田光希(映画監督)

夫だった荒戸源次郎に、慎吾さんのこの映画を説明しようかなと、考えました。 「こわくて、面倒でデートには向かない。でも青春とか恋愛に日和ったり、愛想笑いもしていない。覚悟して容赦無くこれを撮ったんだと思う清々しいことが嫌いなら、きっと好きなはず」。 こう言ったら、にやりとしそうです。 最小単位の世界で息づく魂が、詩篇のように紡がれていく。 真司の発する言葉は磁石のようで、見ているこちらの無意識を微動させ続けた。この映画には、人間が闇と踊り合う姿が映っている。

天野千尋(映画監督)

ありがちな男女の別れの光景。ふつうなら映画の主人公には向かない不甲斐ない男。 けれどカメラが彼らの痛みを刻々と捉えるうちに、 雑な字で日記を綴る男の人生が、いかにも主人公然としてこちらに迫ってくる気がして、 台北の街の熱気が懐かしく、戻れない時間が切なくなります。

吉田浩太(映画監督)

「風のゆくえ」は、監督の自伝を元にしていると聞き、石井監督が持つ孤独さと優しさの根幹を見た気がしました。石井監督の持つ孤独を見事演じ切った嶺豪一さんの静かな 狂気と、その孤独さを優しく見つめる斎藤千晃さんの柔らかい視線が、いつまでも心に残り続けています。この赤裸々で孤独な映画を観て、石井慎吾監督がいかに孤高の作家で あるかを是非劇場で体感して欲しいです。

長尾卓磨(俳優)

地に足のついた人、というのはどういう人のことをいうのだろう。 僕には主人公の真司はとても地に足のついた人間に見えた。 なにかに抗い闘っている人間の、風を受け日の光を受けた表情は驚くほど美しく、 石井慎吾監督はその「人間」と真正面から向き合い提示してくれた。その覚悟に心を強く打たれました。

前田弘二(映画監督)

とても愛しい時間でした。 嶺豪一さん、斎藤千晃さん、石井慎吾監督の切実な思いが二人に宿っている。 こんな奇跡の映画は、なかなか出会えないと思う。 僕にはこんな映画は作れない。 自分を評価出来ない。でも良い方向へと進みたい。 気持ちの正体が 分からない。それを言葉にしようと、少しずつ、少しずつ吐き出していくしかない。 そんな主人公の真っすぐさを、愛せずにはいられなかった。 主人公への眼差しのカメラも、時に真っ正面に突きつけるカメラも素晴らしく、心を掴まれた。 自分の気持ちの正体は何か。 その色や名前や形が分からず苦しんでいる人たちの心を、そっと救ってくれる映画だと思う。

折田侑駿(文筆家)

風はどこから吹いてきて、どこへゆくのか。 ぼくたちはどこからやってきて、 どこへゆくのか。 石井慎吾監督が自らの半生を“私映画”にしてみせた本作には、その真実の欠片がおさめられている。 スクリーンを見上げて欠片を拾い集め、劇場の外に広がる自らの人生を歩もうとする者だけが、やがていつか「ゆくえ」を知ことができるのだろう

【作品詳細】

映画 風のゆくえ

作品HP:https://mikata-ent.com/movie/1573/

クラウドファンディングHP:https://motiongallery.net/projects/kazenoyukue_release

監督・脚本:石井慎吾 出演:嶺豪一、斎藤千晃、豊満亮、小林由來、武田真悟 、仙洞田志織、神野陽子、米元信太郎、針ヶ谷功明、 他 撮影:古屋幸一 録音:南川淳 台北録音:空井大地 助監督:木下雄介 美術:吉岡晶 ヘアメイク:香理 スチール:佐々木綾子 応援:池原大也、坂口天志、磯 龍介 台北コーディネーター:江依紋編集:足立佑安、立薗駿 サウンドデザイン:光地拓郎 音楽:今村左悶 音楽助手:今村淳平 音楽ミックス :今村左悶、江渡佳彦 協力:珈琲専門店アルマンド、pebble 下北沢、bar DUDE、晴海客船ターミナル、牛丸亮、針ヶ谷仁、飯田澄人、浅井ヘアメイク事務所 音楽協力: エム・スタイル (2022 年/カラー/日本/DCP/ビスタ/74分)©️映画「風のゆくえ」製作委員会 配給宣伝:MAP 配給協力:ALFAZBET

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