小学生からの大親友ミソとハウンは、性格も価値観も育ってきた環境も違うが、大切な存在だった。しかし、ジヌとの出会いが⼆⼈の運命を⼤きく変えていく。想い合いながらもすれ違っていた16年目のある日、ハウンは“ある秘密”を残して忽然と姿を消してしまう……。二人の幼馴染が想い合い、時には激しくぶつかり合いながらも紡がれる深い友情を描く。
第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『少年の君』（2019）のデレク・ツァンによる単独監督デビュー作『ソウルメイト／七月と安生』（2016）を、韓国・済州島を舞台にリメイクし、ミン・ヨングン監督がメガホンをとった本作。
主人公・ミソを演じるのはキム・ダミ。映画『The Witch／魔女』（2018）、『梨泰院クラス』（2020）などで特殊な役を演じることが多かった彼女が、本作では等身大の女性を好演。表向きは自由奔放で明るく振る舞う一方、複雑な家庭環境で育ち、心の奥底に悲しみを抱える繊細なキャラクターを、高校時代から30代まで巧みに演じ分けている。そして、両親から愛されて何不自由なく育つも、自分の意志では生きることができない親友・ハウンにチョン・ソニ。ふたりの関係に深く関わるジヌを、『力の強い女 カン・ナムスン』（2023）での好演が記憶に新しいピョン・ウソクが演じる。
この度、キム・ダミ、チョン・ソニ、ピョン・ウソクがお気に入りのシーンを語る特別映像が到着した。まずダミが挙げたのは、済州島から離れソウルで暮らしていたミソが再び故郷に戻り、ハウンと数年ぶりの再会を果たすシーン。言葉も交わさずにただお互いを見つめ合いゆっくりと抱き合う二人の姿が描かれる場面だ。このシーンについてダミは「どんな姿を見せればいいのかとても悩んだ」というが、「どんなに長い間離れていたとしても、見つめ合い抱き合うだけで多くを語っている場面だと思いました」と自身の解釈を明かしている。
一方、チョン・ソニが挙げたのは、ミソの後ろ姿を切なそうに見つめるハウンの表情が映し出されたシーン。映像では“遠ざかる後ろ姿は見慣れない感じがした。考えてみたら見たことがなかった。あんたはいつも隣にいたから”というハウンの心の声も収められているが、二人の距離や表情から、どことなく寂しさやすれ違いを感じさせる場面だ。このシーンについてソニは「後ろ姿を見たことがないなんて、慈悲深いですよね。寂しさを感じて初めて気づくんです」とハウンの心情について触れながら、「後ろ姿を見た時のハウンの感情が、私の中にも一番強く残っています」と回顧している。
そしてピョン・ウソクが挙げたのは、ミソとハウン、ジヌの3人が海で思いきり遊ぶ様子を捉えたシーン。まぶしい太陽に照らされながらエメラルド色に輝く海を泳ぎはしゃぐ姿が印象的な場面だが、このシーンを選んだ理由についてウソクは次のように理由を明かしている。「3人が過ごした中で一番楽しかった時間だと思うんです。3人で海に浮かんでいる場面では、聞こえる波や風の音、見上げた空の青さ、全てがキレイだったんです」彼女たちの“かけがえのない瞬間”を切り取ったこの場面が、16年に渡る友情の物語をより一層切ないものにさせているようだ。
【アザービジュアル】『ソウルメイト』
併せて、ミソとハウンがともに過ごした“懐かしい日々”を写し出すアザービジュアル6種が公開された。海辺を仲良く散歩する様子や、スクーターにまたがり歌を口ずさむ二人の姿など、ミソとハウンが故郷・済州島で過ごした“かけがえのない瞬間”が切り取られている。そっとミソに寄り添い頭を撫でるハウンの様子を捉えたものからは、楽しい時からほんの少し寂しさを感じるような瞬間まで、どんな時もいつも一緒に過ごしてきたふたりの深い関係性を感じることができる。
ミソとハウンが過ごした、何ものにも代え難い“大切なあの日々”。誰しもが心の中にいる“大切な人”を思い出させる、温かくもどこかノスタルジックな切なさを漂わせるビジュアルに仕上がっている。
『ソウルメイト』作品情報
| 公開日 | 2024年2月23日公開予定 |
|---|---|
| キャスト | 監督：ミン・ヨングン 原作：デレク・ツァン 出演：キム・ダミ チョン・ソニ ピョン・ウソク |
| 配給 | クロックワークス |
| 制作国 | 韓国（2023） |
| 年齢制限 | PG-12 |
| 上映時間 | 124分 |
| 公式サイト | https://klockworx-asia.com/soulmatejp/ |
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