映画

カミコレ 2024 第二回東京インディペンデント映画祭

<カミコレ 2024 Vol.1 ~Jimbocho Collective~
東京インディペンデント映画祭 制作発表会&特別試写会>

日時:11月3日(日)
場所:ワテラスコモンホール
登壇:藤井道人(映画祭審査委員⻑) 古川葵監督/全辰隆監督/田中聡監督/秋葉恋監督
<東京逃避行キャスト>
浅川眞来、橋⼝果林
<ななこの恋わずらいキャスト>
辻凪子、川本三吉、越山深喜
<国道7号線キャスト>
希咲美奈

「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、 新たなムーブメントを呼び起こす「夢のある映画祭」 として、昨年誕生した東京インディペンデント映画祭。
第一回ゲスト審査員には女優の奈緒、第二回ゲスト審査員には俳優の綾野剛を迎え、藤井監督指揮に映画業界から選出された精鋭の審査員チームによって華々しく開催され、自主制作映画シーンにおいて活動される多くの皆様から大きな反響をいただくことができました。この度、第二回東京インディペンデント映画祭でグランプリを受賞した、秋葉恋監督「東京逃避行」が藤井道人プロデュースの元、長編映画化が決定!
”カミコレ2024”内にて東京インディペンデント映画祭 特別試写会実施いたしました。

第一部では、藤井道人(映画祭審査委員⻑) 古川葵監督、全辰隆監督、田中聡監督が登壇。
審査員の立場で参加していた藤井より各監督へ作品の想いを聞くと、「国道7号線」 全辰隆監督は、「この映画は日本で初めて撮った映画。映画を撮る機会をもらえたのが嬉しかったですし、果敢に日本ロケ、韓国ロケをやって、技術スタッフを韓国から日本に連れてきて初挑戦のことばかりでした。最初は心配でしたが、無事に撮り切れてよかったですし、自分が表現したい在日の話を描けたのがよかったです。」と語った。
藤井は、「何も修正もなく、フィードバックの数も少なかったのが 全辰隆監督の作品。これをやるんだというパッションが企画書から感じられて、とても魅力的でした」と全辰隆監督の魅力を語った。

朽ちる」田中聡監督に対して、藤井は、「初めてみさせてもらったのが『生まれる』で帰り道まで引きずられた記憶があります。柄本さんをキャスティングした手腕なども素晴らしいなと思いました。」と語り、
「最初は田中さんコメディ作ってくださいということだったのですが、その時旭川いじめ事件のことが気になっていて、こういうのを作りたかったという経緯があります。柄本さんは脚本に興味を示してくれました。完成後に柄本さんになんでインディペンデント映画に出てくれたのかを問うと、「インディペンデントであるかどうかは関係ない、朽ちるにはどうしてもやりたいシーンがあった、言えませんが。」とおっしゃってくれたんです」と撮影秘話を語った。「ななこの恋わずらい」 古川葵監督は、「これをやろうと思ったのは前撮った作品の「my home town」という 東京に出て行く女の子の話だったので、続きとして、故郷に帰ってきたらどうなるのかという女の子の話にしました。」と作品への想いを語った。
最後に、長編映画を撮るなら、
全辰隆監督「日韓合作をやりたいという想いがあるので、在日韓国人の映画や、日韓関係の友好関係が良くなる話や、歴史的な蟠りが解決できるような話が作れたら良いなと思います。」
田中聡監督「長編もコメディを発注されてとんでもない裏切りをしたいと思います。」
古川葵監督「ローカルな人を描くのが好きなのでずっとそれを続けていきたいです。」とそれぞれ、意思表明をし、第一部は幕を閉じた。

続いて、第二部では、受賞作品 秋葉恋監督「東京逃避行」が上映され、上映後、藤井道人、秋葉恋監督、出演した橋口果林、浅川眞来が登壇。
東京インディペンデント映画祭では、次世代監督の育成スカラシップとして、グランプリ受賞作品に 「ABEMA」から支給総額1500万円の製作支援と藤井道人監督プロデュースの⻑編映画を製作する権利が与えられている。第二回東京インディペンデント映画祭でグランプリを受賞した「東京逃避行」は現代のトー横問題を、前代未聞の1日リアルタイム逃避行を行い学生が主体となり制作した意欲作だ。

秋葉より「14分という短い作品ですけど、今すぐみんなに届けたいという想いで作った大事な14分間です。見ていただいてとても嬉しいです。」と挨拶し、観客からは拍手が沸いた。
浅川は、「このテーマ自体大きなテーマで、秋葉監督の大胆に果敢に向き合う姿勢が好きで一緒作品を作れて嬉しかったです、ありがとうございます。」
橋口は、「この作品で、17歳の女の子が何を知らない女の子をトー横の中まで引き込む、それを彼女は自分の手で、彼女を元の世界に返すという大事な役割を演じさせていただいたことが光栄です。」と挨拶。
続けて、藤井は、「東京インディペンデント映画祭について、第一回の審査は困らなかったのですが、第二回は非常に悩みました。ただ、僕たちがなぜこの映画祭に協力して、支援をしようと思ったかというと、技術じゃない何かがあるはずだということと、本当に映画監督明日からなれますという素晴らしい作品が沢山あった中で、秋葉監督のこの作品には、地雷や熱みたいなものがあって、こういうものはプロになると無くなっていくのですが、なくならないように育てたいという想いで、この作品にスカラシップを与えました。」と秋葉にスカラシップを与えた理由を明かした。

「そして、今回は!制作発表ということで、長編のタイトルは」と藤井が問うと、秋葉は「東京逃避行の長編版を制作いたします!」と長編映画化を発表。
藤井は「僕もプロデュースという立場でキャスティングと執筆と、色々なサポートをさせていただいているのですが、結局はお前なんだぞ、と。結局は大人が何をしても別にそれは一時的なもので、自分の人生は自分で、秋葉くんが切り開いてくれるものだと思います。20年前は自分自身も自主映画ボーイで、本当にあの時間が僕にとって原点すごく大事な時間だったと思います。その時に一緒にやっていた仲間と今一緒に会社をやっています。20年続くチームを作ってもらえたら、こういう会を開いた意味もあるんじゃないかなと思います。」
最後に秋葉監督は、「スカラシップという機会をいただいて、長編映画デビューをする、もう学生でもない、映画監督志望ではない、映画監督になるんだというこの気持ち一心で今駆け抜けていて、あいつすごかったよなと皆さんの記憶と心に残る、素晴らしい作品を作るという気持ちです。
若いから、経験がないから、そんなことを言い訳にしないで、絶対負けないという気持ちで、しっかりと前を向いて素晴らしい作品を届けられるようにがんばります!最高の作品を作るので、みなさま完成まで応援よろしくお願いいたします!」
と意義込みを語り、大きな拍手に包まれ、イベントは幕を閉じました。

東京インディペンデント映画祭では、次世代監督の育成スカラシップとして、グランプリ受賞作品に 「ABEMA」から支給総額1500万円の製作支援と藤井道人監督プロデュースの⻑編映画を製作する権利が与えられています。
第二回東京インディペンデント映画祭でグランプリを受賞した「東京逃避行」は現代のトー横問題を、前代未聞の1日リアルタイム逃避行を行い学生が主体となり制作した意欲作です。

東京インディペンデント映画祭 制作発表会&特別試写会

【CAST・STAFF】
出演:紗麗 橋口果林 浅川眞来
監督・脚本・編集:秋葉恋、撮影・衣装:太田響
美術・小道具・照明・衣装:細谷わたる
録音・ポスター:名古屋隆太朗、音楽:すいどう
原作:紅恋地獄 「街の2人-愛の三部作第一部-」
「COVIT-19 NIGHT」 「SHE WANDER」
【監督プロフィール】
秋葉恋
2001年生まれ。小学校2年生より映画製作を始める。2019年「残されたもの、残せるもの、」では高校生映画甲子園にて最優秀監督賞を受賞。2021年度にenbuゼミナールに入学。2021年に監督・主演をした「RINGO-林檎-」では横濱インデペンデントフィルムフェスティバルにてU22部門最優秀賞受賞。2022年、つんく♂総監修中2映画プロジェクト「奥の湖」監督