映画

オリンピックを題材にした珠玉の映画4選 6月23日は「オリンピックデー」

1894年に国際オリンピック委員会がパリで創設されたことを記念して制定された、6月23日の「オリンピックデー」。「オリンピックデー」には、スポーツを通して文化・国籍・友情・連帯感・フェアプレーなどを理解し合うことで、よりよい世界の実現に貢献できるようにという思いが込められている。各国で「オリンピックデーラン」が催されるほか、日本でもオリンピックコンサートや記念式典など、さまざまなイベントが開催。オリンピックを題材にした映画を観て、そこに込められた情熱や連帯に思いを馳せてみてはいかがだろうか?

史実を基に描く衝撃と感動のヒューマンエンターテインメント

『ボストン1947』 8月30日(金)公開

ベルリンで止まった時間を動かすために、祖国への想いを胸に命がけのレースに挑む真実に基づく衝撃と感動のヒューマンエンターテインメント。監督は、全世界で熱狂を巻き起こした『シュリ』『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ。韓国で伝説の人となった金メダル選手ソン・ギジョンを演じるのは、『チェイサー』『1987、ある闘いの真実』などに出演する韓国のトップ俳優ハ・ジョンウ。ボストンで走る若手選手ソ・ユンボクには、最旬俳優として注目され「イカゲーム2」への出演も決まったイム・シワン。

1936年、ベルリンオリンピックのマラソン競技において、日本は世界新記録を樹立、金メダルと銅メダルを獲得し、国民は歓喜に沸いた。しかし、その2個のメダルには秘められた想いがあった。日本代表としてメダルを獲得したソン・ギジョンとナム・スンニョンが、日本名の孫基禎と南昇竜として表彰式に立ったのだ。第2次世界大戦の終結と共に、彼らの祖国は日本から解放されたが、メダルの記録は日本のままだった。1947年、ボストンマラソン。その二人がチームを組み、才能あふれる若きマラソン選手を歴史あるボストンマラソンに出場させる。「祖国の記録」を取り戻すためにー。

4つの金メダル獲得という史上初の快挙を成し遂げた黒人陸上選手の実話
『栄光のランナー/1936ベルリン』 (2016)

1936年のベルリンオリンピックで、4つの金メダルを獲得するという史上初の快挙を成し遂げた黒人陸上選手ジェシー・オーエンスの実話に基づく伝記ドラマ。オーエンス役で『ビール・ストリートの恋人たち』のステファン・ジェームスが主演。監督は『プレデター2』のスティーヴン・ホプキンス。

貧しい家庭の出身ながら、中学時代から陸上選手として類稀な才能を発揮していたジェシー・オーエンス。家族の期待を一身に背負いオハイオ州立大学に進学した彼は、コーチのラリー・スナイダーと出会い、オリンピックでの金メダル獲得を目指すように。しかし、アメリカ国内ではナチスに反対してオリンピックのボイコットを訴える世論が高まっており、ナチスの人種差別政策は黒人であるオーエンスにとっても容認しがたいものだった。

1960年ローマオリンピックの陸上インド代表選手の壮絶な半生
『ミルカ』(2013)

インドの国民的英雄として活躍した陸上界のスター、ミルカ・シンの壮絶な半生をドラマティックに描いた伝記映画。インド国内で20億円(年間第6位)を記録する大ヒット、さらにインドのアカデミー賞では14部門を独占した。インド映画界のスーパー・スターであるファルハーン・アクタルが主演。

1960年のローマオリンピックで、メダル獲得を有望視されていた400メートル走のインド選手ミルカは、ゴール直前で後ろを振り返るという失態を犯し4位に転落。国民の失望の声を一身に受けることになる。帰国後、パキスタンとの間でスポーツ大会が計画され、ミルカがインド側の団長に選出されるが彼はそれを固辞。説得せよという首相の命令を受け、首相秘書と長年ミルカを支えてきたコーチはミルカの住む町へと向かう。電車に揺られながらコーチが話し始めたのは、ミルカがどうしてもパキスタンへ足を踏み入れたくない理由だった…。

パリ・オリンピック陸上短距離で祖国イギリスに快挙をもたらした2人の若者
『炎のランナー』 (1981)

1924年のパリオリンピックの実話をもとに二人のランナーを描き、アカデミー賞4部門に輝いた感動作。監督はヒュー・ハドソン。第54回アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞。ギリシャの音楽家ヴァンゲリスによるテーマ曲はあまりに有名。

1919年のイギリス。名門ケンブリッジ大学に入学したハロルドはユダヤ人であるため差別を受けるが、その偏見に対抗するかのように陸上競技に情熱を注ぎ、才能を開花させていく。一方、スコットランドで宣教師の家に育ったエリックも、厚い信仰心を示すため陸上競技で勝利を重ねていく。やがて2人は1924年パリオリンピックの代表選手に選ばれ、王者アメリカに戦いを挑むことになる。

作品情報

ボストン1947
2024年8月30日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

監督・脚本:カン・ジェギュ 共同脚本:イ・ジョンファ 出演:ハ・ジョンウ、イム・シワン、ペ・ソンウ、キム・サンホ、パク・ウンビン

2023年/韓国/108分/スコープ/5.1ch/日本語字幕:根本理恵/G/原題:1947 보스톤

配給:ショウゲート

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公式サイト 1947boston.jp/