『キノ・ライカ 小さな町の映画館』は、豊かな自然の中で芸術を愛して暮らす人々の、映画とカルッキラという町への想いをめぐる物語。アキ・カウリスマキをフィーチャーした初めてのドキュメンタリー映画である。本作は12月14日(土)に封切られ、公開初日2日目にはパリからヴェリコ・ヴィダク監督が来日、ユーロスペースとシネマネコで行われた計4回のトークイベントは満席もでるなどいずれも大盛況。観客からは「映画館の大切さが分かった」、「いつかキノ・ライカへ行ってみたい!」という感想が続出している。
その熱い声を受け、旅行会社・北欧旅行フィンツアーによるコラボツアー「キノ・ライカとアキ・カウリスマキの世界7日間」が来年6月に企画されることが決定した。これは映画『枯れ葉』の公開記念で催行され満員御礼となった、「キノ・ライカとアキ・カウリスマキの世界スペシャルツアー」が更にバージョンアップしたもの。冬の期間はポルトガルで過ごすカウリスマキ監督も春先にはカルッキラに戻ってきて、キノ・ライカでコーヒーを提供したり、スタッフの一員として働いている為、ツアーで訪れた際にはそんな貴重な姿も見られるかもしれない。ツアーの詳細は北欧旅行フィンツアーの公式サイトで発表される。
あわせてアキ・カウリスマキとキノ・ライカを共同経営しているミカ・ラッティから、自身が映画館内やバーを紹介する映像が到着。この中でツアーを楽しみにしているミカ・ラッティが、「森や湖の自然散策、音楽…超カウリスマキ的な雰囲気がいっぱい。あたたかい歓迎は確実保証!心のおもてなしでお待ちしています」とコメントを寄せている。
また映像ではバーの壁に飾られたヴィダク監督の絵画“TRABELSEÉ”も紹介されているが、この絵画は画家としても活動するヴィダク監督がカウリスマキから頼まれてキノ・ライカのために描いたもの。カウリスマキはヴィダク監督の映画制作を全面的にサポートする代わりに、監督に壁のペンキ塗りを依頼。キノ・ライカの壁は全てヴィダク監督とカウリスマキがふたりだけで塗ったことがトークで明かされていた。
キノ・ライカ 小さな町の映画館
2024年12月14日(土)より ユーロスペースほか全国公開
監督・脚本・撮影・編集:ヴェリコ・ヴィダク/脚本:エマニュエル・フェルチェ
出演:アキ・カウリスマキ、ミカ・ラッティ、カルッキラの住人たち、ジム・ジャームッシュ
2023年/フランス・フィンランド/81分/2.00:1/DCP/フンランド語、英語、フランス語/原題『CINEMA LAIKA』
配給:ユーロスペース 提供:ユーロスペース、キングレコード
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