先週末に劇場公開された日本でも話題騒然! ネット上では、「圧倒的な臨場感がヤバイ」「緊迫感が半端ない」「怒涛の90分」「息をつかせない濃厚な90分」「鳥肌が止まらない」「没入感がエグい」「実にスリリングで面白い」と、「手に汗握るスリリングな展開」に浸った声が溢れている。さらに「構成の妙」「脚本の見事さ」「実話モノの中でも屈指の出来」と、「本年度ベスト!」「文句なしの傑作」だったと「満足度MAX」の声も。また「オリンピックでこんなテロ事件があったことを初めて知った」という声も多く、「今とても意義のある作品」「今上映されるに相応しい映画」「メディアのあり方を考えさせられる」と「今、世界が直面している課題をそのまま凝縮」された本作を推す声も多く、本作の特異性に注目が集まっている。
ショーン・ペンが明かす、映画『セプテンバー5』の制作秘話
ジョン・マガロ、ピーター・サースガード、レオニー・ベネシュ、ベン・チャップリンといった実力派キャストが集結し、ショーン・ペンがプロデューサーを務めた映画『セプテンバー5』。
本作は、1972年のミュンヘン・オリンピックで発生したパレスチナ武装組織「黒い九月」に襲撃されたイスラエル選手団11人が犠牲になったテロ事件を題材に、ABCテレビのオリンピック中継クルーの視点から描いた衝撃の社会派映画。緻密な脚本と重厚な映像で圧倒的な緊迫感を描き出し、本年のアカデミー賞®脚本賞にノミネートされている。膨大な情報が飛び交う中で生きる現代の私たちが「何を信じ、どう選択していくべきか」、メディアや情報に対する向き合い方を深く問いかける。
ショーン・ペンが絶賛する監督ティム・フェールバウムの脚本と映像世界
1972年、当時12歳だったショーン・ペンは、自らを「オリンピック狂だった」と語るほど、夢中になってオリンピックを観戦していた。「家族とテレビの前に集まり、この事件を見守ったのを今でも覚えています。何が起こったのかを目の当たりにしました。当時は、メディアの報道に関する問題と結びつけて考えることはできなかったと思います。でも本作の脚本を読んだときに、すべてが繋がり、納得できました。そして、このテーマは当時だけでなく、むしろ現代においてますます重要性を増していて、今のメディアのあり方をも鋭く反映しているとも感じました」と振り返る。
また、脚本も手がけたティム・フェールバウム監督について、「脚本は、あの時の緊張感や悲しみを鮮明に蘇らせただけでなく、まるで自分がその場にいるかのような感覚を与えてくれました。フェールバウム監督は緊張感を構築しながら場面を巧みに整理する視点を持ち、観客を引き込む演出に長けています。監督の明晰な視点は、映画を通じて自身の考えを語るストーリーテラーとして優れています」と絶対の信頼を寄せる。
さらに、自身の長年にわたる俳優経験から、キャストの魅力についても語る。「共演者たちと演じていると、まるで“電流”が走るような瞬間があります。それぞれの俳優が重要な役割を果たしながら、互いに共鳴し合うのです。そのエネルギーが、俳優たち、監督、撮影監督との間で生まれる瞬間は、本当に貴重で、まさに“黄金のような瞬間”です。本作の俳優陣は素晴らしく、彼らと共に作品を創り上げることができたことにとても興奮しました」。
『セプテンバー5』の製作において、ショーン・ペンの存在が決定的な役割を果たしたことは間違いない。本作の撮影監督マルクス・フェーデラーと、ショーン・ペンの製作パートナーの一人であるジョン・ヴィルダームートが、ドウェイン・ジョンソン主演映画『レッド・ノーティス』の撮影現場で『セプテンバー5』について話したことがきっかけとなり、ショーン・ペンの製作会社「Projected Picture Works」が『セプテンバー5』の映画化に向けて協力することを決めた。ショーン・ペンが「脚本を読んですぐにやると決めた」と絶賛し、脚本の質の高さを確信したからだ。Projected Picture Worksが参加した瞬間から、アメリカでの『セプテンバー5』の道が急に開かれた。「ショーン・ペン製作」と記されたメールを送るだけで、扉が次々に開かれる。脚本はすぐに読まれるようになり、反応も早かった。このことが最終的に、素晴らしいキャストやスタッフを集めることに繋がった。
そして、本作が持つ本質的なテーマについて、「この映画には、人間の恐怖と美しさ、その両方が映し出されています。スポーツの卓越性、献身、人生の大半をその道に捧げる人々の姿、そしてジャーナリズムに身を捧げる者たちの葛藤。この映画は“物語の一部”に過ぎませんが、それが極めて重要な一部であり、私たちみんながさらなる真実を探求するきっかけになればと願っています」と熱く語った。
フェールバウム監督もまた、キャスト・スタッフ全員が最初から最後まで一体となって本作を創り上げたことを強調する。「この映画が特別なのは、クリエイティブなプロデューサー陣の卓越したチームワークにあります。私たちは常に対話を重ね、物語を最も効果的に伝える方法を追求し続けました」。
ショーン・ペンをはじめとするプロデューサー陣の熱意と結束が、映画『セプテンバー5』を唯一無二の作品へと昇華させた。
『セプテンバー5』は、ミュンヘンオリンピック開催中の1972年9月5日に、パレスチナ武装組織「黒い九月」に襲撃されたイスラエル選手団11人が犠牲になったテロ事件を題材に、緻密な脚本と重厚な映像で圧倒的な緊迫感を描き出した社会派映画。米映画レビューサイトRotten Tomatoesでは批評家スコアが93%、観客スコアが91%(※)と、絶賛評価を得ており、先日発表された第97回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされた。物語・・・ 1972年9月5日ミュンヘンオリンピックでの、パレスチナ武装組織「黒い九月」による、イスラエル選手団の人質事件。事件発生から終結まで、その緊迫に溢れた一部始終は、当時技術革新がめざましい衛星中継を経て全世界に生中継された。 しかし、全世界が固唾を飲んでテレビにくぎ付けとなったその歴史的な生中継を担ったのは、なんとニュース番組とは無縁のスポーツ番組の放送クルーたちだった。 ![]() |
『セプテンバー5』
監督・脚本:ティム・フェールバウム『HELL』、『プロジェクト:ユリシーズ』
出演:ジョン・マガロ『パスト ライブス/再会』、ピーター・サースガード『ニュースの天才』、レオニー・ベネシュ『ありふれた教室』、ほか
全米公開:2024年11月29日
原題:SEPTEMBER 5
配給:東和ピクチャーズ
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