映画

『THIS MAN』公開記念舞台挨拶

2006年頃、夢の中で眉がつながった奇妙な風貌の男と出会ったという女性患者がニューヨークの精神科で多発した。彼女らの証言を元にモンタージュ写真を作成し、ネット上に公開したところ、世界各国で夢の中で同じ男を見たという証言が多発。謎の男は「This Man」と呼ばれ、恐れられた。世界で最も不可解で不気味な都市伝説を日本で初映画化した『THIS MAN』が2024年6月7日(金)より新宿ピカデリーほかで公開となりました。

そしてこの度、6月8日(土)に、公開記念舞台挨拶が行われ、主人公・八坂華役の出口亜梨沙、同じく主人公で、華の旦那・八坂義男役の木ノ本嶺浩、さらに、華の妹・小田玲役の鈴木美羽、華の友達・井上愛実役の小原徳子、「あの男」の事件を追う刑事・天辻役の校條拳太朗、が登壇しました。

公開記念舞台挨拶
日時:6月8日(土)
場所:新宿ピカデリー
登壇:出口亜梨沙、木ノ本嶺浩、鈴木美羽、小原徳子、校條拳太朗、天野友二朗監督
MC:八雲ふみね

木ノ本は「監督と初めてお会いしたのが去年の2月。そこから撮影に向けて体を鍛えたり、いろいろな準備をしていきました。そんな作品がいよいよ公開されて、離れていってしまう寂しさもありつつ、どんな反応があるかなという気持ちもあります」とついに迎えた映画公開への思いを話す。
『THIS MAN』公開記念舞台挨拶
一方、出口も「ドキドキします。完成披露舞台挨拶した時に、客席を観て出来上がったんだと実感して感動しました。今日も同じ景色が見られてすごく幸せだなと思います」と笑顔で語った。
『THIS MAN』公開記念舞台挨拶
それぞれが演じた役柄について聞かれると、八坂華役の出口は「(木ノ本が演じた義男と)夫婦で、お母さんですが、ふわふわした少女っぽいイメージがありました。まだ子どもらしさが残る感じのお母さん役というのは、あまり見ないタイプかなと思いました」とコメント。
華の夫・義男役の木ノ本は「子どもも奥さんも大好きという役ですが、そうした役を演じることがあまりなかったのでとても新鮮でした。出口さんがすごく明るくて話しやすい方なので、撮影前に監督と出口さんと(台本の)読み合わせをして、こんな夫婦像を作れたらいいよねというのを話し合いができたので、家族を大事にする夫という役を作れました」と振り返った。
『THIS MAN』公開記念舞台挨拶
さらに、華の妹・小田玲を演じた鈴木は「華はふわふわしているけど、玲はサバサバしていて、玲の方がお姉さんぽく見える感じでした。成績優秀で、中高の学校教育に不満を持っている女の子なんですが、それは監督が実際に学生時代に思っていたことをセリフにされたということを聞きました。ぜひ、そちらも注目して観ていただきたいなと思います」と笑顔を見せ、華の友人の愛実役の小原は「重度の潔癖症で、強迫性障害を持つ役で、消毒しないといられないし、自分の決めた回数分やらないといられないという、病いを持っています。ゴム手袋をしないと外に出られないし、していないと食事もできないのですが、それでも仲良くしてくれる華たちはすごいなと今、思います」と思いを巡らせた。
『THIS MAN』公開記念舞台挨拶
そして、刑事の天辻新役の校條は「津田寛治さん演じる井沢刑事の部下でバディを組んで、今回の怪事件の真相に向かっていく役です。津田さんはカリスマで実績がある刑事ですが、僕は若さを生かして軽いフットワークを駆使して謎に迫っていく刑事です。義男とも、とあるシーンでは濃い絡みをしています」と自身の役柄を説明した。
『THIS MAN』公開記念舞台挨拶都市伝説を描いたスリラー作品でありながら、“怖さ”を追求するだけでなく、様々な要素の入った映画に仕上がっている本作。ネタバレも多く、見どころを語るのが難しいことから、それぞれこの作品のキーワードを挙げることに。まず、出口は「私は人間ドラマに注目して観て欲しいです」と返答。木ノ本は「僕は家族ですね。家族のことをずっと考えていました。愛しがいがある、素敵な家族なので、その家族があって、そこに何が起きるのかを観てもらいたいです」と語った。
さらに鈴木は「食事シーン」を挙げ、「トラウマを植え付けられるシーンができたのかなと思います」と自信をのぞかせる。小原は「血液です。天野監督がそれぞれの人間のどの部位からどんな感じで血液を出すのかなって思いながら撮影していました。(監督は)サイコパスな遊び心があるなと。なので、ぜひそこは注目してもらえると」と明かした。
そして、校條が「“他人事”ですね。この作品もそうですが、皆さんも意外と自分の身にいざ大きなことが起こると、呆気にとられてしまうと思います。自分の身近な人にそれが起きても他人事でいられるというのが描かれている。そこに人間の怖さが散りばめられているのを感じました」と言及すると、天野監督は「校條さんが一番伝えたかったことを言ってくれた」と同意しつつ「僕は“音”を挙げます。この映画は“聴く”タイプの映画かなと思うので、映画館で観るとより音の動きが感じられると思います」とアピールした。
『THIS MAN』公開記念舞台挨拶改めて出口は「皆さんのおかげで無事、公開できました。皆さんがSNSでつぶやいていただいて反響を呼んでいただけたら、長く映画館で上映できますのでよろしくお願いします」と観客に呼びかけ、木ノ本も「監督が熱を込め、企画を立ち上げて、映画を作ってそれが上映されるのは奇跡に近いくらい素晴らしいことだと感じています。そこに主演として参加できたことに、皆さまとの出会いに感謝しています。お客さまがいらっしゃってこそ映画だと思うので、ぜひ感想などをSNSなどでつぶやいていただけたら嬉しいなと思います」と語って締めくくった。

THIS MAN

『THIS MAN』作品情報

公開日 2024年6月7日
キャスト 監督:天野友二朗
出演:出口亜梨沙 木ノ本嶺浩 鈴木美羽 小原徳子 茜屋日海夏 校條拳太朗 大山大 桑原のえ 北原帆夏 松林慎司 園山敬介 入江崇史 伴優香 竹田哲朗 松井彩葉 荒木双葉 江藤あや 三原哲郎 秦真一 獣神ハルヨ 中村成志 児玉拓郎 鈴木孝之 大久保レネリー蓮 露木卓正 般若 アキラ 100% 中山功太 津田寛治 渡辺哲
配給 アルバトロス・フィルム
制作国 日本(2024)
年齢制限 PG-12
上映時間 89分
公式サイト https://thisman-movie.com/

 

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