南インドで隆盛を誇るチョーラ王朝を舞台に、様々な登場人物の交錯する思惑と複雑な関係が、絢爛豪華な舞踊、壮大なスケールの戦闘シーンと共に描かれる前編『PS1 黄金の河』に続き、『PS2 大いなる船出』では、圧倒的な映像美はそのままに、愛憎に導かれるキャラクター達の数奇な運命を描くより重厚な人間ドラマにシフト。
到着したポスタービジュアルでは、総勢15人のキャラクターが折り重なる様に描かれています。原作となる全5巻2,200ページの長編大河小説「Ponniyin Selvan(ポン二河の息子)」は、明確な主役を立てず、50人もの登場人物の波乱万丈の運命の変転や、背景となった時代に関しての詳細な解説も含んだ、古代タミル世界の百科事典のような内容。当初は総予算50億ルピー(約90億円)をかけた1本の映画となる予定が、壮大なスケールを収めるため前後編の2本となった本作の集大成にふさわしいビジュアルとなっています。
批評家たちからは、「シェイクスピア的」、「ギリシャ悲劇的」などと形容され、インド映画界のスターから最良の演技を引き出し、数々の登場人物それぞれのドラマをまとめあげたマニラトナムの手腕に改めて賛辞が寄せられました。
『PS2 大いなる船出』(原題:Ponniyin Selvan Part2)
数奇な運命が導く、インド究極の大河ドラマ、遂に終幕!敵襲を受け荒波に沈んだアルンモリ王子の訃報は、全土に広まり、王国は悲しみに包まれた。しかし、アルンモリは、何度も彼の窮地を救ってきた謎の老婆に助けられ一命をとりとめていた。弟のアルンモリの元に集まった長兄・アーディタ、長女・クンダヴァイの王族は、密使のデーヴァンにより、王朝転覆の黒幕と計画の全貌を知る。計画を裏で操るナンディニへの愛憎を抱えたアーディタは、彼女の誘いに乗り、その牙城に赴き、アルンモリには刺客が放たれる。いま、王国に最大の危機が迫ろうとしていた──。
出演:ヴィクラム、アイシュワリヤー・ラーイ、ジェヤム・ラヴィ、カールティ、トリシャー・クリシュナン
音楽:A.R.ラフマーン
監督:マニラトナム
2023年/インド/シネスコ/タミル語/5.1ch/165分
日本公開:2024年6月14日(金)より新宿ピカデリー他全国順次公開!
配給:SPACEBOX
公式サイト
@Madras Talkies @Lyca Productions