『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏@NIPPON BUDOKAN 2023』全国公開初日舞台挨拶
日時：1月19日（金）
場所：丸の内ピカデリー１
登壇：福山雅治、柊木陽太
ＭＣ：荘口彰久
上映後、福山と柊木は舞台挨拶に登壇し、2日前に、司会の荘口アナと共に新宿の映画館で本作品を観賞した福山は、「観客がスカスカでした」と自虐的にコメントしました。これに対して荘口アナは、「平日の夕方なので…スカスカではなかった、いましたよ」と焦りながら補足し、「ごめん、ごめん。いたいた、ほとんど自社買いでも今日はたくさん入っていて安心しました」と会場の笑わせ改めて「超満員ありがとうございます」と感謝を表し、柊木も「少し緊張していますが、最後までよろしくお願いします」と挨拶しました。
福山自身が監督を務めて初のライブを映画作品に仕上げたものです。
福山は観客に対して「先に見ましたか？いかがでしたか見る前と想像していた映画と違ったと言う方？」と観客を見渡し「違ってて欲しいんです」と述べながら、初めはライブを映画にすることに否定的であったことを告白。「ライブはライブ自体が本番。ライブを映画にする意味がどこにあるのかを見出すところから始まった」と述べ、制作に対する最初の考えを明かしました。そして、「実際のライブでは見えない・聴こえないが、僕の中ではこう見えてほしい・聴こえてほしい僕の脳内の理想の演出を詰め込み、この映画でしか味わえない作品にしたいという思いが生まれた」と、映画を通して表現の経緯を説明しました。
総合演出だけでなく、監修にも携わった福山は当初、ライブを映画にすることに否定的であり「スタート地点では『なんでやるの？』と思いました。ライブはライブにお客さんが来て、ライブをして完成する。ライブを映画にすることにどういう意味があるんだというところから始まりました」と振り返り、物語が進行して行く内「物語があって初めて映画になる」という発想から、「かつての僕が少年時代に初めてライブを見に行った時の感覚を思い出し、音楽に憧れていた頃の少年・福山が、ステージに立つ54歳の自分自身に会いに行く」という物語を表現するため、福山はドラマ「ラストマンー全盲の捜査官ー」で共演した柊木に依頼。「映画の物語の部分を担ってもらうために出演してもらった。柊木さんしか考えられなかった」と、彼の起用と称賛を明かしました。
福山と柊木が音楽好きの共通点から、ドラマ共演時から休憩中にピアノを連弾したりギターを弾いたりと共に音楽を楽しんでいるそうで、イベント時には福山が「今日もピックいっぱい持ってきた」とライブで使用したギターピックを柊木にプレゼントしました。
2023年の武道館公演を観たという柊木は「母のお腹にいた頃にも一度福山さんのライブに行った」と明かし、「12年ぶりにライブに行った」と観客に向かって述べ。「いつもカッコよくて優しい福山さんがライブで歌っているのを観て、さらにカッコよくて興奮した」とライブの感動を伝えました。
福山はこれまでのライブ映像は主に「ライブの追体験、記録、ライブドキュメンタリー」として制作してきたと説明し、本作においては視覚や聴覚に表現のこだわりがあることを強調しました。彼は制作過程で「こう見せたい、こう聞こえてほしい」という意図を追求し、ライブで実際には起こらなかった要素も加えています。「目の色や合いの手、ギターの音なども違っています」と述べ、観客の反応が足りないと感じた場面では、オーディエンスの反応を追加していると冗談を交えながら語りました。「音楽はある種のタイムマシン。恋をしていたあの時、福山の歌が流れていた。お父さんがなくなってつらかったけれど、福山の曲が流れていたなど、いま聞いても思い出す景色や匂いや感じ方がある。音楽が持つ時空を超える体験をしてほしいです」とアピールし、体験型の映画だと思っていただければいいと思います。鑑賞するだけでなく、没入体験をする。僕目線でも見られるし、もう一つ違う目線でライブ全体を俯瞰で見る、ある種“神の目線”のような状態でライブを見るという、体験型映画ですね」とした上で、「ライブが終わったのにもう1回ライブを見るわけじゃないですか。『ハリー・ポッター』を見に行ったのに、『ハリー・ポッターライド(テーマパークのアトラクション)』に乗るみたいなことですよ。映画は終わっているけど、アトラクションに乗ってその映画の世界にもう1回旅をする感じなればいいなと。ライドしていいですよ」とアトラクションを例に挙げて説明し、会場の笑いを誘っていました。
挑戦を振り返り、「得るものばかりでした。もっとこうすればいいんだな、こうパフォーマンスすれば、もっとこうなるんだな、ああしたい、こうしたいがより増えた」と手応えを感じながら述べました。「今までもやってきたつもりではあるけど、もっとやっていいんだ、と。今年が2024年、2025年は（デビュー）35周年を迎える年になっていきます。今年ツアーをやって35周年、当然大きなことをやりたい。その時にまたこういった作品を作れたらいいな、と思うんですけど、そのためには“興行収入”。僕ひとりでは限界があります。おひとりおひとり、お誘い合わせの上、結果を連れてきていただけると」とアピールし舞台挨拶を締めくくりました。
『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』全国の映画館にて絶賛上映中。
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『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏@NIPPON BUDOKAN 2023』作品情報
| 公開日 | 2024年1月19日 |
|---|---|
| キャスト | 監督：福山雅治 出演：福山雅治 柊木陽太 井上鑑 山木秀夫 高水健司 今剛 小倉博和 三沢またろう 山本拓夫 金原千恵子 |
| 配給 | 松竹 |
| 制作国 | 日本（2024） |
| 上映時間 | 136分 |
| 公式サイト | https://fukuyamamasaharu-livefilm.com |
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