映画

『Flow』公開を記念してギンツ・ジルバロディスの監督デビュー作『Away』再上映決定

第97回アカデミー賞®長編アニメ賞にノミネートされているラトビアの新鋭・ギンツ・ジルバロディス監督最新作『Flow』が3月14日(金)より全国劇場公開されるのを記念して、同監督が一人で作り上げた長編デビュー作『Away』が3月14日(金)より再上映されることが決定した。

世界中のアニメーション映画祭を熱狂させたラトビアの新進クリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督が、3年半もの年月をかけ、たった一人で製作・監督・撮影・編集・音楽の全てを担当した驚異の長編デビュー作、『Away』(19)。

“究極のぼっち映画“ともいえる本作は、世界最高の権威と影響力を誇るアニメーション界のカンヌ=”アヌシー国際映画祭”において、2019年に新設された実験性・革新性の高い長編作品を対象とする”コントルシャン”賞で見事初代グランプリを受賞。これを皮切りに、世界の映画祭で9冠を達成し、2020年の第92回アカデミー賞長編アニメーション部門の最終候補作品にも選ばれ、同年の第47回アニー賞でもベストミュージック部門にノミネートを果たした。

本作は飛行機事故で島に不時着した少年が、様々な土地をオートバイで駆け抜けるロードムービー。バディの黄色い小鳥とともに少年の孤独な冒険の旅を独特のフルCG映像で綴ったこの長編アニメーションは、全編セリフが一切ない、革新的かつ独創的な作風で、当時まだ25歳だった監督が3年半もの間、1日も休むことなく、たった一人ですべてを作り上げた。寓話的なメタファーと監督の個人的な思いが散りばめられた、見る人の感性を強く刺激する作品であり、発表されるや高い評価と驚きをもって好意的に迎えられ、アヌシーをはじめ数々の国際映画祭で数多くの賞に輝いた。

そして更に5年の年月を費やし、満を持して完成させた待望の第2作『Flow』(24)は、大洪水後の困難な世界を生き抜いていく1匹の猫の冒険と成長を描いた感動作。格段の進歩を遂げた驚異的映像と深みを増したストーリテリングに、この監督の確かな成長と才気を感じさせる必見作となっている。並みいる大作アニメを押さえ、見事先のゴールデングローブ賞アニメ映画賞を獲得、アカデミー賞最右翼に躍り出た。『Away』は『Flow』と同日からの公開となり、2作品をあわせて楽しむことができる。

ギンツ・ジルバロディス監督コメント

「Away」は私にとって非常に個人的な映画なので、世界中の観客に本作が届けられたことを知って、私はとても恐縮しつつ興奮しています。
私に多大な刺激を与えてくれた、ここ日本で再上映されることを本当にうれしく思います。

作品情報

Away
2025年3月14日(金)より新宿武蔵野館ほか全国再上映

2019年/ラトビア/カラー/原題:Away/シネマスコープ/75分/5.1ch ※本作にはセリフがありません
後援:駐日ラトビア共和国大使館  提供・配給:キングレコード

©2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.

公式サイト king-films.jp/away

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