映画

『青春18×2 君へと続く道』来日記者会見

◆日時:3月27日(水)
◆会場:目黒雅叙園
◆登壇者:清原果耶、シュー・グァンハン、藤井道人監督

女優の清原果耶が27日、都内で行われた映画『青春18×2 君へと続く道』来日記者会見に台湾のスター俳優シュー・グァンハン、藤井道人監督と共に出席した。

清原果耶はサテン生地のワンピースで登場 来日したシュー・グァンハンとの貴重な集合ショット  本作は、映画『新聞記者』や『余命10年』などを手掛けたヒットメーカー藤井道人監督が、自身初となる国際プロジェクトとして挑んだ日台合作映画。台湾の超人気スター俳優シュー・グァンハンと、日本の若手実力派俳優・清原を主人公に描いた切なくも美しいラブストーリー。

会見は清原とともにダブル主演を務めた台湾の人気俳優シュー・グァンハンの来日にあわせて行われ、藤井監督も出席した。台湾での公開時には、清原と藤井監督が現地を訪れ、プレミアイベントで舞台あいさつなどを行った。

(C)2024「青春 18×2」Film Partners

その当時の様子を清原は「本当にすごかったです。台湾の皆さんの熱が。この作品をすごく楽しみに待っていてくださっていたんだな、ということを体感できました」と台湾での反響に手応えを感じたといい、「幸せでした」と語り微笑む。

先行して、台湾にあるほぼすべての映画館(103館)で上映され、初週興行成績(14日~17日+先行上映)の動員10万人超え、興行収入2800万台湾ドル超えで新作ランキング1位の大ヒットスタートを切った。

(C)2024「青春 18×2」Film Partners

シュー・グァンハンは「おいしいごはんは食べましたか?」とにっこり挨拶。来日した感想を問われると「うれしいです。大変興奮しています。台湾でこの映画が公開される際、監督や清原さんが台湾にいらしてくださって。今回は逆に私が日本に来ました。お互いが旅をしているように感じます」と語った。清原は台湾での舞台挨拶を振り返り「皆さんの熱がすごかったです! 楽しみに待っていてくださったんだなというのを体感できて幸せでした」と心からの感謝を述べ。藤井監督も「台湾と日本の舞台挨拶の違いだと思うんですが、『質問がある人?』と聞くと台湾は『はいはいはいはい!』と学校の授業みたいに手が挙がって。熱量がすごかったです」と思い返した。 劇中にて18歳と36歳のジミーを演じたシュー・グァンハン。「36歳のジミーは旅に出るのが好きだったり、旅を通して成長し、自分を発見する。そんな部分が自分に近いものがあると思いました。一方で18歳のジミーはどこか不確実性を持っている。ここが僕とは違うところです」と分析する。また彼は、印象に残った撮影として電車でのシーンを挙げ「非常に時間が限られていて、そのシーンしか参加しない役者さんもいました。監督はフェイクドキュメンタリーを撮っているようでした」と感想を伝える。藤井は「幸次とは途中でお別れするんです。本当にそこで、演じている道枝くんともバイバイする。映画を撮る中で、ドラマティックな経験ができました」と回想した。

3週間ほど台湾に滞在して撮影に挑んだ清原は「初めての環境に慣れるまで時間がかかるかなと思っていたのですが、グァンハンさんをはじめ、キャスト、スタッフのみなさんが温かく迎えてくださったので、緊張しすぎることもなく、優しく柔らかな気持ちで毎日現場に行けました。ありがたかったです」と感謝し、撮影中の楽しみは「ご飯!」と即答の清原。「朝昼晩、時には夜食もあったのですが、毎回7から8種類のお弁当が用意されていて、しかも温かくて。日本だとお肉とお魚と2種類くらいなので」と笑顔を見せる。

藤井監督は本作の撮影を通して、映画制作の楽しさを再認識したそうで「言葉が通じない中で、どう導いていけばいいのか?とおびえていたんですが、言葉が違うからこそわかり合おうとする濃度がすごく強くて。映画は言語を超えた素晴らしいものだなと再実感できました」と述べる。これに清原が「日本語と中国語を教え合ったり。難しいことはなかったです」と続くと、シュー・グァンハンが藤井から教わった言葉として「あざーす!」を紹介し、会場は笑いに包まれた。 台湾・日本のほか香港や韓国など世界10か国以上の地域で公開が決まっている本作。藤井は「日本国内の人たちに観てもらうために映画を作ってきたんですが、海を越えて自分の作品を観てもらうためにどうすればいいかここ数年考えていて。待ってちゃダメだと自分から台湾に営業に行ったりしたんです。そんな中、プロデューサーのロジャーやチャン・チェンがチャンスをくれて。勇気を振り絞ると景色が変わる。決心の一作になりました」と思いを口にする。

最後に清原は「かけがえのない作品になりました。観てくださった方が初恋や青春の記憶を優しく包んで、前に進むきっかけになるような映画になれば」と思いを込め、シュー・グァンハンは「この作品は青春やラブストーリーを描いていますが単にそれだけの作品ではない。大人の魂が宿っている映画です。旅とは何か?を考えたり、過去を振り返ってみる機会を与えてくれる作品です」とアピールし、記者会見を締めくくりました。

公開日 2024年5月3日公開予定
キャスト 監督:藤井道人
原作:ジミー・ライ「青春 18×2 日本慢車流浪記」
出演:シュー・グァンハン 清原果耶 ジョセフ・チャン 道枝駿佑 黒木華 松重豊 黒木瞳
主題歌 Mr.Children「記憶の旅人」(TOY’S FACTORY)
配給 ハピネットファントム・スタジオ
制作国 日本=台湾(2024)
上映時間 123分
公式サイト https://happinet-phantom.com/seishun18x2

(C)2024「青春 18×2」Film Partners