『違国日記』大ヒット御礼舞台挨拶

「違国日記」大ヒット御礼舞台挨拶
日付：6月13日（木）
登壇：新垣結衣、早瀬憩、十明、瀬田なつき監督

『違国日記』の大ヒット御礼舞台挨拶が6月13日（木）にTOHOシネマズ日本橋で行われ、新垣結衣、早瀬憩、十明、瀬田なつき監督が登壇しました。

本作は、人見知りな小説家の高代槙生と、その姪・田汲朝の対照的な2人の同居生活を描いています。互いを理解し合えない寂しさを抱えながらも、日々を丁寧に重ねることで家族とは異なるかけがえのない関係を築いていくヒューマンドラマです。原作は「さんかく窓の外側は夜」など多くの人気作を生み出したヤマシタトモコの同名漫画です。

主人公・高代槙生を演じるのは新垣結衣。W主演の田汲朝を演じるのはオーディションで選ばれた新人・早瀬憩。さらに槙生の友人・醍醐奈々役には夏帆、槙生の元恋人・笠町信吾役には瀬戸康史、朝の親友・楢えみり役には小宮山莉渚が扮します。監督を務めるのは瀬田なつきです。

新垣は「席が埋まっているのを見るとすごく嬉しいです。明るい雰囲気がしますね」と安堵の表情で挨拶しました。早瀬が「いかがでしたか？」と観客に問いかけると拍手が沸き起こり、「嬉しいです」と笑顔を見せました。

本作は海外での上映も決定しており、新垣は「海外の方にも見ていただけるなんて、どのように感じるのでしょうか。楽しみです」と喜びました。

早瀬憩も「日本だけでも多くの方に見ていただいていますが、海外でも上映されることがとても嬉しく、ワクワクします」とコメント。

瀬田なつき監督は「上映後に観客の方とのQ&Aが多くありますが、日本とは違う反応があるかもしれないと気になりつつ、楽しんでもらえれば」と期待を寄せました。

新垣は「まだ客観的に見られていなかったのですが、予想以上の反響があり、驚いています。嬉しいです」と話し。早瀬も「嬉しいと同時に驚きました。同年代や学生世代の方々にも観ていただいており、同世代の方々にもこの映画が届いていることが嬉しいです」と喜びを表現しました。

海での槙生と朝のシーンについて、新垣は「映像も背景もとても素敵でした。2人にとって成長を感じる、一歩前に進んだシーンです」と語り、「お互いに一人の人の話をしているのに、見えているものがこんなにも違うんだと伝え合いながらも、それを否定しない。朝ちゃんの視野が広がったようなシーンです。槙生にとっても、2人が見えているものが違うことは分かっていたけど、それを見ないようにしていたのを知ろうとする歩み寄りのシーンです」と、思いを語りました。

イベントでは、本作のインスパイアソング「夜明けのあなたへ」を担当した十明が登壇しました。この楽曲について、新垣結衣は「初めて聴いたときに、こんなにも美しい声に心が澄んでいくような気持ちになりました。この映画に寄り添うような楽曲で、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。早瀬憩も「毎日聴いていて、映画『違国日記』とつながる部分を感じます。朝の視点で聴いていると、うるっとしてしまうような素敵な歌声と歌詞で、映画のことを思い出して繰り返し聴いています。本当に素敵な曲です」と語りました。

さらに、十明は「夜明けのあなたへ」を生歌唱。曲が終わると新垣と早瀬は思わず見つめ合い、新垣は「第一声で感動してしまい、歌声でこの場の空気が澄んでいくような気がしました」と感動を表現。早瀬は「いつも聴いている歌をこんなに近くで聴けて鳥肌が立ちました。撮影期間や映画のことを思い出して泣きそうになってしまいました。本当に素敵でした」と語りました。また、十明は「槙生さんと朝ちゃんの前で歌っているような感じがして、届けたかった場所に届けられた気持ちでとても嬉しかったです」とコメントしました。

最後に、早瀬は「原作、映画、楽曲すべてに心を救ってくれる優しさがあり、朝や私と同じ学生世代の方々にも響く部分がたくさんあると思います。いろんな年代の方に見ていただけたらうれしいです」と語り。また、新垣は「撮影から1年が経ちまして、これで皆さまにお会いするのは一旦最後になるかもしれませんが、自分の中に残る大切なものをこの作品からいただきました。皆さんの感想からも心が救われたり温かくなったりして、感謝の気持ちでいっぱいです。いろいろなことを感じていただき、その瞬間が皆さまの人生の中でふと思い出されて、『違国日記』の世界の人たちにまた会いたいなと思ってもらえることがあればうれしいです」と挨拶を締めくくりました。