『透明なわたしたち』配信直前プレミアイベント

ABEMAオリジナル連続ドラマ『透明なわたしたち』の配信直前プレミアイベントが9月16日（月・祝）に都内で行われ、福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈、松本優作監督が登壇した。

本作は、映画『Winny』『ぜんぶ、ボクのせい』の松本優作が脚本と監督を務め、映画『ヤクザと家族 The Family』『正体』を手掛ける藤井道人がプロデュースするABEMAオリジナル連続ドラマである。

社会派の作品を多く扱う2人の監督が、完全オリジナル脚本にてドラマを制作した。

主演の福原遥を中心に、「どこか居場所がないと感じてしまう20代の若者の”今”を切り取る作品」というテーマに共感した、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈らの20代の実力派俳優がキャストに揃っている。

福原遥×松本優作×藤井道人による初タッグで、東京と富山を舞台とした社会派群像サスペンスが描かれる。

福原は、本作での役どころについて「挑戦な役」と話し。福原は「自分は正義だと思ってやっていることでも、実は承認欲求であったり、まっすぐで素敵な子なんですけどいろんな部分を持った女の子でもあったのでどう表現して出していったらいいかを考えながら監督ともたくさん話させていただきながら」と役作りを振り返った。また、高校時代と現代については「心情も含めて意識しがらやっていました」と語った。

伊藤は「学生時代と現代のギャップが一番激しい人間を演じさせていただいたので演じ分けは意識しました」と述べ、「しゃべらずに感情だったりどういうポジションにいるのかを伝えることを意識して」と振り返った。

倉悠貴は、スタートアップ企業のCEOという役どころについて、「社長という役だったのでとにかく胸を張った」と明かし。

また倉は「兄が会社をやっているのでこれってどういう意味と相談しながら、連絡しながらやっていました」といい、「僕の中では兄がモデルのようなイメージでやっていました」と述べました。

そのなかで、松本監督は倉悠貴について「本当にチャーミングだなと思いました」と切り出し、「倉くんって唯一無二の俳優さんだなと思っていて。社長って顔と自分が抱えている裏の顔っていう表現ってすごく難しいと思うのですが、そこを見事に繊細に演じてくださっていて、ぜひその部分を6話を通して見ていただきたいなと思います」と絶賛しました。

一児の母・齋藤風花を演じた小野は「地元に戻って家庭を作ったキャラクター。たくさんの方に共感していただけるように気を付けて演じました」と語り。

桜井梨沙役の武田は「私自身も女優というお仕事をしているので、取り組みやすくて、共感できました」とコメント。

福原は「自分にとっての正義って何なんだろうと考えさせられた作品です。登場人物が何人もいる中で、どこか共感できたりする部分があると思うので、この作品を見て、少しでも心が楽になったり、自分一人だけじゃないなと思ってもらえるような、寄り添える作品になればいいなと思っています」とメッセージを送った。

イベント中盤には、キャストが過去の写真を紹介する「あの頃のわたしたち」というコーナーも実施。

福原は中学生の頃の写真を披露し、「船に乗ってテンションがあがって」と述べた。この写真に対して、「かわいい!」「変わらない!」という声が上がった。

また、倉は17歳の頃の写真を紹介し、「古着屋でバイトをしていて」と説明した。武田は「ちょっとギャル時代…17歳とか。お仕事（の写真）です」と紹介した。

伊藤は「高2なんですけど応援団の応援団長をやっていたんです」と話し、「やってそう」という声が飛び交った。

8月28日に26歳を迎えた福原遥の誕生日をサプライズで祝う場面もあった。

伊藤健太郎から花束を受け取った福原は「ありがとうございます!」と感謝した。誕生日から少々時間が経っていたこともあり、福原は「まさかもう1カ月くらい(経つ)」と笑いながらも「もうないと思っていて、まさかまさかすぎてすごくうれしいです」と喜んだ。

さらに福原は「この作品を沢山の方に観ていただきたいですし、何よりこのキャストとスタッフの皆さんの絆がすごく強かったので、皆さんに祝ってもらえて幸せです。これからも頑張ります」と感謝の言葉を述べた。

イベントでは、キャスト陣が撮影時にも行っていたという人狼ゲームが実施された。市民×3、ジャーナリスト、犯人の役割の中で、伊藤健太郎がジャーナリスト、倉悠貴が犯人となった。

伊藤はジャーナリストとして倉が犯人だとアピールしたものの、早速駆け引きが行われる中で全員から”犯人”だと指名された。これに驚いた伊藤は「バカ言ってんじゃないよ、ウソでしょ!?」と述べたが、「どう考えてもだよ」と言われると、「同考えても俺じゃないでしょ!」と必死にアピールし、会場を沸かせた。

さらに伊藤は「2、3か月一緒にやってきた信頼関係はどこにいったんだろうな」と寂しげな表情を浮かべた。

次のターンで、倉悠貴が犯人だと当てられ、市民側の勝利となった。

しかし、その流れを作ったことで「最短ルートで終わらせてしまったから犯人」と言われた伊藤健太郎は、「もう1回やりますか？（笑）すいません、私が犯人です」と笑いを誘った。

最後に福原は「本日は短い時間でしたが、本当にありがとうございました。この作品は私自身、改めて自分にとっての正義はなんだろうってすごく考えさせられた作品で。登場人物が何人もいる中、多分どこかちょっと共感できたりする部分もきっとあると思うので、この作品を観て少しでも心が楽になったり、自分1人だけじゃないなって思ってもらえるような、寄り添える作品になればいいなって思っています。これから配信していくので、ぜひ皆さん楽しみに待っていてください。本日はありがとうございました」と呼びかけた。