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『身代わり忠臣蔵』初日舞台挨拶

俳優ムロツヨシの主演映画「身代わり忠臣蔵」が2月9日に公開初日を迎え、東京・有楽町の丸の内TOEIで、ムロをはじめ、あす10日に川口春奈や林遣都ら主要キャストが舞台あいさつを行いました。

本作は、吉良上野介にそっくりな弟の坊主・孝証(ムロツヨシ)に、殿を失った吉良家はお家存亡の危機に瀕しますが、そんな折、上野介に瓜二つの僧侶の弟が身代わりを務めて難局を乗り越えようとする時代劇喜劇です。

「私事で恐縮ですが…」と切り出したムロが「2年ぶりに髪を染めました」と打ち明け、久しぶりの黒髪がとても恥ずかしいと告白。カメラを向けたマスコミに対し「写真を撮ってくれる方、ここにモザイクをかけてください」と髪を指差しリクエスト。シャッター音が鳴り響く会場を見渡し「恥ずかしい…」と繰り返す姿に、会場は大爆笑していました。

イベントに登壇予定だった永山瑛太は体調不良のため欠席しました。「行けなくて残念というメッセージをもらいました」と微笑むムロは、「2人でどこかでゲリラ舞台挨拶をしようとか(笑)」とコメントしました。さらに、公開初週の週末には、どこかで本作を鑑賞する予定で、「直接、会場でみなさんの笑い声を確認したい!客席から突然、舞台に上がるかもしれません」と話すなど、イベントを盛り上げました。

川口へムロとの共演シーンについて伺うと、桔梗役の川口は、「ムロさんがお布団をかぶって寝ているシーンがあります。その場面での(桔梗との)やりとりはとても可愛らしかったです。2人の関係性がボケとツッコミみたいな感じで」と述べました。

本作の物語にちなんで一世一代のミッションについて尋ねられ、ムロは「昔、すべて1人で作って一人芝居したことです。芝居をみせたら、お客さんがそこにいるけどいなくなくなっていくのがわかって、途中から可哀そうという目で見られた。あの目がトラウマでちゃんと何をすればいいか考えるようになった。あれは忘れることもできない、大きなミッションだった」と苦い経験を明かしました。

川口は、物語にちなんで一世一代のミッションについて尋ねられ、「昔、ガラケーの携帯を渋谷で1回だけ落としたことがありました。その日、何件かいろんなところに行って、途中でないってことに気づいて。もうマジ終わったと思ったんですけど、全部行ったお店を辿って。お母さんと行ったんですけど。探そうって言って。なくて、もう最悪と思って。渋谷駅の隣に交番があるじゃないですか。あそこにダメもとで行ったらあって。やっぱり日本って素晴らしいなって思ったけど、探している途中は本当にひやひやで。最悪と思ったのを覚えています」と明かしました。

撮影中のエピソードを問われた林は、「今日お話したいことがあります」と切り出し、「ちょうどこの撮影をしている時期に、僕の子どもが生まれたんですが、ちょうど京都での撮影中に、子どもがいつ産まれるかわからない状況になって…」と述べ「ムロさんが僕の撮影を最優先にしてくれたおかげで新幹線に乗ることができ、出産に間に合いました。おかげで自分でへその緒を切ることも出来た。ムロさんが切ってくれたと言っても過言ではないと思います」と秘話を披露し、その後、「夜の新幹線に間に合えるかどうか分からない状況でしたが、ムロさんが全スタッフに僕が映るシーンを優先して撮影しましょうと提案してくださいました。そのおかげで、現場の士気が急上昇し、一分一秒でも短縮できるようにと、ムロさんがずっと現場に立っていてくださり、結果的に出産に間に合いました。生涯忘れられない日になりました。ムロさんは本当に素晴らしい方だなと感じました」と、感謝の気持ちを述べました。

これに対してムロは、「一生に一度のこと。当たり前のことを当たり前に発言し、行動したまで」と述べました。「撮影も大切ですけど、行けるギリギリのところでした。ぜひ立ち会ってもらいたいし、僕はまだ予定がないですが、どういった感情だったのか、ゆっくりこれから聞きたい。あとはもうそろそろお子さんに会いに行かなきゃな」と語りました。

進行役の本多からムロだけに最後に「他の歴史上の人物の身代わりになりたいですか?」と問われると、迷わずに「坂本龍馬」と答えました。NHK大河ドラマ「どうする家康」では豊臣秀吉を演じたムロは、「(次は)僕の坂本龍馬を見せたい」と意欲を示しましたが会場の様子が静かになると、「リアクションに困ってるんでしょ。ほんと正直すぎる反応!」とムロが客席にツッコミを入れ、観客は大爆笑しながら期待の拍手を贈りました。

締めの挨拶にムロは、「みんなでアイデアを出し合って作った映画です。どんな感想でもいいので、皆さんの感想をお待ちしています」と客席に呼びかけました。

この作品は、日本中で愛される時代劇『忠臣蔵』をベースに、“身代わり”という斬新なアイデアが加わり、時代劇ヒットメーカー・土橋章宏氏の同名小説が原作となっています。主人公・吉良孝証とその兄・吉良上野介を、ムロが初めての1人2役で挑戦しています。

大石内蔵助(おおいしくらのすけ)率いる忠義の赤穂浪士達が、亡き殿・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の仇である吉良上野介(きらこうずけのすけ)への討入を成し遂げ、見事な最後を迎える胸熱の国民的時代劇「忠臣蔵」が、新たな登場人物と共に、令和の時代に蘇る!『超高速!参勤交代』(14)や『引っ越し大名!』(19)を生み出した、本作の原作者であり時代劇ヒットメーカー土橋章宏を脚本に迎え、『総理の夫』(21)、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦』(21)の河合勇人監督とタッグを組み、時代劇映画を脈々と生み出し続けてきた、時代劇のプロフェッショナル達が集う東映京都撮影所が製作した。

主人公・吉良孝証(きらたかあき)とその兄・吉良上野介を演じるのは、実力派俳優ムロツヨシ。今まで、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(17)や『新解釈・日本史』(14)、大河ドラマ『どうする家康』(23)など数々の時代劇作品に出演しているが、2役に挑むのは今作が初。性格が真逆の兄弟を巧みに演じ分け、時に皆が怖がる存在として威圧的に、もう一方では明るく熱く演じる。また、プライベートでもムロツヨシと親交が深く、映画としては20年ぶりの共演となる、永山瑛太が相手役・大石内蔵助として参戦!大河ドラマ『西郷どん』(18)や『幕末相棒伝』(22)など様々な時代劇作品に出演してきたが、今作では「忠臣蔵」の要でありムロと敵対する役どころを演じる。強力な布陣と共に、日本の伝統的な「忠臣蔵」のイメージを今新たに東映が塗り替える!

物語・・・
江戸中を巻き込んだ
絶対にバレてはならない<世紀の身代わりミッション>START!!
嫌われ者の殿・吉良上野介(ムロツヨシ)が江戸城内で斬られ、あの世行き!
斬った赤穂藩主は当然切腹。だが、殿を失った吉良家も幕府の謀略によって、お家存亡の危機に!!そんな一族の大ピンチを切り抜けるべく、上野介にそっくりな弟の坊主・孝証(ムロツヨシ)が身代わりとなって幕府をダマす、前代未聞の<身代わりミッション>に挑む!
さらに、敵だったはずの赤穂藩家老・大石内蔵助(永山瑛太)と共謀して討ち入りを阻止するというまさかの事態に発展!?幕府に吉良家に赤穂藩も入り乱れ、バレてはならない正体が・・・遂に!?果たして孝証は、江戸を舞台に巻き起こる一世一代の大芝居<身代わりミッション>をコンプリートできるのか!
身代わり忠臣蔵

映画『身代わり忠臣蔵』作品情報

公開日 2024年2月9日公開予定
キャスト 監督:河合勇人
原作:土橋章宏「身代わり忠臣蔵」(幻冬舎文庫)
出演:ムロツヨシ 永山瑛太 川口春奈 林遣都 北村一輝 柄本明 寛一郎 森崎ウィン 本多力 星田英利 野波麻帆 尾上右近 橋本マナミ 板垣瑞生 廣瀬智紀 濱津隆之 加藤小夏 野村康太 入江甚儀
企画 プロデュース:橋本恵一
製作 「身代わり忠臣蔵」製作委員会 製作プロダクション:東映京都撮影所
プロデューサー:森田美桜、福島一貴
配給 東映
制作国 日本(2024)
公式サイト https://migawari-movie.jp/
公式Instagram @migawari_movie
公式Twitter @migawari_movie

(C)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会

(取材編集作成 酒井 修)