◆日 時:1月26日(日) イベント 14:10~15:15 ※上映後イベント
◆場 所: Kアリーナ横浜(〒220-8507 神奈川県横浜市西区みなとみらい6丁目2−14)
◆出演者(敬称略):
三⼭凌輝、久保史緒⾥、ファン・チャンソン、穂志もえか、永⽥凜、北島岬、⽵下優名、内⽥英治監督
◆【SPECIAL GUEST】 BE:FIRST 【MC】山本博(ロバート)
『誰よりもつよく抱きしめて』の完成披露上映会&PREMIUM EVENTが1月26日(日)にKアリーナ横浜で行われ、三山凌輝(水島良城役)、久保史緒里(桐本月菜役)、ファン・チャンソン(イ・ジェホン役)、穂志もえか(村山千春役)、永田凜(木内早智子役)、北島岬(高校生時代の良城役)、竹下優名(高校生時代の月菜役)、内田英治監督、さらにSPECIAL GUESTとしてBE:FIRSTが登壇した。
新堂冬樹の同名小説(新堂冬樹/著、光文社文庫)が映画化された本作は、監督・内田英治による最新作です。『ミッドナイトスワン』や『サイレントラブ』など、社会的な課題を抱えながらも愛を通して他者と向き合う人々を描いてきた内田監督の真骨頂といえる一作で、脚本は『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』などで知られる脚本家イ・ナウォンが担当しています。
W主演には、BE:FIRSTのメンバーRYOKIとしても活動する三山凌輝と、乃木坂46の久保史緒里が抜擢されました。三山は強迫性障害による潔癖症を患い、常にビニール手袋を着用しながら生活する絵本作家志望の水島良城を熱演。一方、久保は恋人である水島の病を理解しながらも、触れることのできない関係に葛藤し、自らの揺れる心に苦悩する書店員・桐本月菜を繊細に演じています。
また、2人の関係が不安定になる中で月菜の前に現れる男性、イ・ジェホン役を、2PMのメンバーで俳優としても活躍するファン・チャンソンが務めています。それぞれのキャストが複雑な人間模様を丁寧に描き出し、心に響く物語を紡ぎ出しています。
Kアリーナ横浜で開催されたイベントでは大盛況の中で行われました。主演の三山凌輝は観客に感想を尋ねる形で「皆様はどんなお気持ちでしょう?」と問いかけ、「作品には受け止めるべき多くの要素があります。皆さんが何かしらの感情を受け取ってくれたら嬉しいです」と語り、作品への思いを伝えました。
また、この日のために韓国から来日したファン・チャンソンは、大規模な映画イベントについて「こういった規模の舞台挨拶は初めてです」と驚きを示しました。「韓国では映画館で舞台挨拶を行いますが、日本でも通常は映画館だと聞いていたので、こんなに大きな会場でイベントをするのは本当に感動的です」と喜びを語り、観客の大きな拍手に包まれる場面もありました。さらに、「これからもこういったイベントが増えれば嬉しいですね」と笑顔でコメントし、会場を盛り上げていました。
内田監督は、チャンソンの日本語力について「日本語がうますぎる」と絶賛。一方で、三山凌輝については「現場を盛り上げる存在で、エネルギーがすごい。アメ車のような人」とユニークな表現で称賛し、会場の笑いを誘いました。また、「今の日本に必要な役者」と評価すると、観客からは大きな拍手が湧き起こりました。さらに、久保史緒里については「何かを隠していますね」と冗談めかし、会場を和やかな雰囲気に包みました。
久保は「ついに皆様に作品が届いたことが嬉しいです」と喜びを語り、「今日を迎えるにあたり、とても緊張していました」と心境を明かしました。続けて、「登場人物それぞれが抱える思いや背景が描かれています。観客の皆様の経験や感情に重なる瞬間やキャラクターがあれば嬉しいです」と語り、観客への感謝を込めて挨拶しました。
撮影中のエピソードについて、三山は「共通の環境や境遇の話をする機会があった」と語りつつも、「3人で一緒に集まることは後半までほとんどなかった」と撮影時の状況を振り返りました。彼はまた、「久保さんは『あまり心を開かないタイプ』と聞いていましたが、話をしてくれて嬉しかったです」と述べ、感謝の気持ちを笑顔で表現しました。また、チャンソンについては「いつも自然体のチャンソンで、そんな姿が魅力的でした」と語り、会場の笑いを誘いました。
さらに、3人の関係性について触れた三山は、「ある日、楽屋に入ったら久保さんとチャンソンさんが2人でいました。『誰もいないと思ったら2人がいる! 喧嘩でもしたのかと思いました(笑)』」と冗談を交えて当時の様子を明かし、観客の笑いを誘う場面もありました。
久保は、「心を開いたのは事実ですが、お二人があまりにフランクでオープンすぎて、私も開かざるを得ませんでした」と撮影時のエピソードを明かしました。一方、チャンソンは「三山さんが来ると、急に久保さんが話し始めるんです。僕と二人きりの時は、そんなに話してくれなかったので少し寂しいですね」と冗談めかしながら話し、これに対し久保は「そんなことありません」と慌てて訂正し、会場の笑いを誘いました。
撮影現場について、内田監督は「久保史緒里さんが、まるでみんなと距離を取っているようでしたね。もちろん冗談ですが」と軽妙なコメントで雰囲気を和ませました。
また、イベント中には「今、誰よりもつよく抱きしめたい人やもの」を尋ねられる場面も。三山は間髪入れずに「チャンソンです」と即答し、その場でチャンソンと抱き合うパフォーマンスを見せ、会場は温かい笑いと拍手に包まれました。
続いて久保は「餃子が大好きで、(永田)凜ちゃんと一緒に餃子フェスに行ったりもしました」と笑顔で答えました。また、「作るのも食べるのも大好きで、みなさんにもぜひ私の手作り餃子を食べてほしいです」とアピール。最近は春菊を使った餃子にハマっていることも明かし、料理好きな一面をのぞかせました。
一方、「猫」と答えた穂志は、「家で飼っている猫がとてもかわいくて、どんなに落ち込んでいても、この子がいれば幸せだなと感じます」と愛猫への思いを語りました。
「お布団」と答えた永田は、「寝ることが何よりも好きなんです。布団に入るだけで、どんな悩みも解決できる気がします。布団に入ると時間が止まったように感じられて、私の居場所はここなんだと安心できます」と語り、心の安らぎを感じられる瞬間について話しました。
「ヘッドフォン」と答えた北島は、「音楽を聴くのが好きで、いいヘッドフォンが欲しいと思っていました。お金が貯まったのでようやく購入しました」と嬉しそうにエピソードを披露。また、「BE:FIRSTさんの曲をよく聴いています。特に三山さんのファンで、すごくいい人だと感じています」と語り。対して、三山は「楽屋に挨拶に来てくれて、最近発売した写真集を持ってきて『サインください』と言われました。僕もすごく嬉しかったです」と振り返りました。
さらに、その場でチャンソンが「凌輝!」と叫びながら三山を抱きしめ、会場を大いに盛り上げる一幕もありました。
物語
絵本専門店に勤める水島月菜(久保史緒里)は、絵本作家の水島良城(三山凌輝)と同棲中。長く付き合ってきた二人はお互いのことを大事にしているが、良城は強迫性障害による潔癖症を患っていて、すべてのものに直接触れることができなくなっている。恋人の月菜にも触れることができず、手をつなぐことすらできない。ようやく治療を決意した良城が、病院で初めて同じ症状の女の子・千春に出会う。葛藤を共有できる二人の交流に、月菜が嫉妬のような感情を覚えてしまう。そんななか、月菜の前に、恋人と触れ合っても心が動くことができない男・イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が現れる。触れることがままならない者たちがすれ違い、ぶつかり合い、関係が交錯していく――。
『誰よりもつよく抱きしめて』
原作:新堂冬樹「誰よりもつよく抱きしめて」(光文社文庫)
監督:内田英治
脚本:イ・ナウォン
出演:三山凌輝、久保史緒里(乃木坂46)、ファン・チャンソン(2PM)、穂志もえか、永⽥凜、北村有起也、北島岬、⽵下優名、酒向芳
日本公開:2025年2月7日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:アークエンタテインメント
公式サイト
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