「第46回ヨコハマ映画祭」の表彰式が2日、神奈川・横浜市内にて開催。過去に最優秀新人賞と助演女優賞を受賞していた杉咲花は今回主演女優賞を受賞し、同映画祭史上初の3冠を達成した。
表彰式で杉咲は、「8年ぶりにこの場に戻ることができ、とても嬉しく思います」と受賞の喜びを語った。さらに、「『市子』は私にとって初めて主演を務めた映画」と述べ、撮影期間の1年間を振り返り、「素晴らしい出会いに恵まれた時間だった」と感慨深げに話した。また、3作品すべての撮影を共にしたスタイリストが今回の衣装を準備してくれたことに触れ、「最高の仲間たちの顔がまず思い浮かびます」と感謝の気持ちを表した。
『市子』では厳しい家庭環境で育ちながらも生き抜こうとする川辺市子、『52ヘルツのクジラたち』では家族に搾取されながら生きてきた三島貴瑚を演じた杉咲は、「演じる役を誰よりも理解しなければならないという思いで臨んでいた」と振り返った。しかし、理解しようとしても分からない部分もあり、「分からないからこそ、より深くその人物を知りたいと強く思った」と当時の心境を語った。
■『第46回ヨコハマ映画祭』各賞
作品賞：『夜明けのすべて』
監督賞：入江悠『あんのこと』
森田芳光メモリアル新人監督賞：奥山大史『ぼくのお日さま』
脚本賞：野木亜紀子『ラストマイル』『カラオケ行こ！』
撮影賞：浜田毅『本心』
主演女優賞：杉咲花『市子』『朽ちないサクラ』『52ヘルツのクジラたち」
主演男優賞：仲野太賀『十一人の賊軍』
主演男優賞：役所広司『PERFECT DAYS』『八犬伝』
助演女優賞：三吉彩花『本心』
助演男優賞：池松壮亮『ぼくのお日さま』『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』
最優秀新人賞：越山敬達『ぼくのお日さま』
最優秀新人賞：齋藤潤『カラオケ行こ！』『瞼の転校生』『からかい上手の高木さん』
最優秀新人賞：出口夏希『赤羽骨子のボディガード』
審査員特別賞：土井敏邦『津島～福島は語る第二章』『ガザからの報告』
特別大賞：草笛光子『九十歳。何がめでたい』『アイミタガイ』
