TV放送から20周年を記念して製作されたVシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』。2024年6月7日(金)より期間限定上映中、11月13日(水)にBlu-ray&DVDが発売となります。
本作の上映イベント「デカグリーン&ボスとデカレンジャーを応援しよう!発声可能!トークショーつき応援上映」が、6月23日(日)に立川シネマシティ シネマ・ワン/fスタジオにて開催! イベントレポートが到着しました。
イベントでは、江成仙一/デカグリーン役の伊藤陽佑さん、デカレンジャーたちのボスことデカマスター/ドギー・クルーガーの声優を務めた稲田徹さん、エグゼクティブ・プロデューサーの塚田英明さんが登壇。撮影秘話から本ポスターの制作について、さらにはTVシリーズのオーディションなどを語り尽くしました。
本日 6 月 23 日(日)に立川シネマシティ シネマ・ワン/f スタジオで実施された『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』「デカグリーン&ボスとデカレンジャーを応援しよう!発声可能!トークショーつき応援上映」ではデカグリーン/江成仙一役の伊藤陽佑、デカレンジャーのボスことドギー・クルーガー/デカマスター役(声の担当)の稲田徹、そしてエグゼクティブ・プロデューサーの塚田英明が登壇し上映を観客と一緒に楽しみ、トークショーでも盛り上がりました。
刑事繋がりで同じ東映の現在、公開中の映画『帰ってきた あぶない刑事』のタカ&ユージのような出で立ちで黒のスーツにサングラス、手には銃を持ち登場した伊藤と稲田に会場からは歓声と拍手が起こり始まりました。ふたりと一緒に本編を見ながらの応援上映では、オーディオコメンタリーのようにここだけしか聞けない裏話もあり内容の濃い上映になりました。
早速、上映が始まると東映のロゴにとともに拍手と会場から「東映!」と声上がり続けて「ありがとう」と 20 周年作品への感謝の声も飛び交いました。各キャラクターの登場に合わせて稲田が、福山潤が声を担当したマープルには「社長!」、黒川芽以が演じるラエンジョには「黒川屋」などテンポよく声をかけていき、伊藤は冒頭のウメコとセンちゃんが食事をするシーンでは、菊地美香が店長を務める「10 月 1 日」の宣伝をするワンシーンもありました。
ボスの登場シーンでは「声がいい!」と観客から聞こえると「知ってる!(笑)」と稲田が返すなどファンとコミュニケーションをとりながらふたりとも楽しそうに参加していました。センちゃんのお馴染みのシンキングポーズの逆立ちをするシーンでは、「よっこらせ」の会場からの掛け声もあり、伊藤は「めちゃくちゃ辛かった。早く(アイディア)ひらめいて~」などコメントし、会場を笑わせました。さらに、高知の市場のシーンでは文旦を初めて食べたと告白も。はりやま橋を渡るシーンでは本編でセンちゃんが歌っている高知民謡に合わせて稲田がビブラートをきかせながら歌うというここだけの特別感も満載でした。
さらに劇中で出てくる市役所役の方々は高知県の芸人やアナウンサーが担当していると明かされました。本編中盤の、6人での変身シーンでは伊藤が「6 人での変身をご賞味ください!20 年経ちました!」と声をかけるなど、会場にも一体感がさらに高まり会場全体で「ひとつ!」と名乗り口上が発せられ大きな拍手がおくられました。とあるシーンのバンには「がんばれ~」と声援の声も飛び、主題歌が流れると自然と手拍子が沸き起こるなど、終始アットホームに上映会は進みました。
上映も終わり、塚田も参加しトークショーが始まると本編の細かい見どころに塚田が答えるなどここだけしか聞けないトークが繰り広げられました。上映中に稲田が気づいた本作のゲストキャラクターの江戸川塁(えどがわるい)の名前に「わるい」があることに対して、塚田からは「たまたまです。作家の江戸川乱歩からとってきて、あとルイボスティー」と答え「わるい」はたまたまであることが言及され、さらにキャラクターの名前に関しても脚本の荒川稔久が決めていることが明かされ「名前のアイディアはまだまだ小説家の数だけつけれそう。」と話しました。
さらに、現在 TTFC にて配信中の『特捜戦隊デカレンジャー withトンボオージャー』の晴月天/デカピンクその 2 の名前は西 駿人がつけたことも明かされました。尚、最初は江戸川塁ではなく江戸川天だったものが途中で塁になったことも明かされ打ち合わせ段階では女性レッドの案もあったとコメントも。晴月天/デカピンクその 2 を宮崎あみさが演じたことには「スーパー戦隊のファンの皆さんがうれしい方がいいだろうと思って宮崎になって、デカピンクその2になった時は、やったな!と思いました」と塚田からコメントがありました。稲田も宮崎に対して「最初、美香に似ていると思った。雰囲気とかサイズ感とか」と話しました。『特捜戦隊デカレンジャー withトンボオージャー』のメイキングは 6 月 30 日より配信予定。
本編の話に戻り、塚田よりデカベースでの撮影秘話など含め、2 度 3 度見ても面白いポイントをアピールし「あるシーンでバンとウメコが手前にいるところで、後ろで塁が吹き飛んでいるのはシーンわかりましたか?」と質問すると客席からは拍手が起こり、さらに、「エイリアン特区のシーンで後ろで焼きそば作っているのはTVシリーズ Episode.03「パーフェクト・ブルー」、Episode.04「サイバー・ダイブ」に出てきたケバキーアだけど別のリコモ星人かもしれない」などアリエナイザーが小ネタとしていることもコメントしました。今回の川村文乃が演じているモクミスについては TV シリーズ Episode.06「グリーン・ミステリー」に出てきたリドミハ星人カーサスではなく新しく作り当時のカーサスとは「目つきが違う。かわいい目にしようとしたが一度は(本気(敵)かなって見えた方がいいと思い、今のものになりました。(アイディアでは)ややかわいい少女漫画みたいな目でした」とモクミスのデザインについても説明されました。
高知での日曜市のシーンでは、実は木曜市と日曜市のシーンが混ざって本編では使用されており実際にセンちゃんとテツが撮影した日は雨が降っており、濡れながら撮影したことも明かされ「高知の人が見たらバレバレかもしれないけど日曜市と木曜市を比べながら見るのも面白いかもしれない」と笑わせました。
さらに、プレミアデカレッドがディーソードベガを持ったインパクトのある本ポスターのボツ案について、初めて明かされ塚田が描いたラフがスクリーンに映し出されました。最初は敵も含めて書いたというボツ案について「(黒川)芽以ちゃんが目立ち過ぎていて、ミスリードでもいいと思ったけど…。タレワラーネが大きくなると…、キャストを列に並べるのもいいな…」など試行錯誤したことを明かし「ちなみにティザービジュアルのプレミアデカレッドは塁で本ポスターはバンのプレミアデカレッドです」などの裏話も明かしました。
その後、現在の完成した本ポスターのような「縦に並べる案が出てきてディーソードベガの上に載せて刀のところにキャラクター並んでいるのがおもしろいってなって、レギュラーキャストを刀に並べて塁はゲストキャラコーナーにいき、ボスもあっち(ゲストキャラクターの方)にいってもらいました(笑)」と明かすと稲田が「デカマスターが(本編)に出なかったこと以外にしこりができた!(笑)」と笑わせるも「塁も(本編見るまで)誰だかわからないから、ボスはこっちの方が目立つし、見やすいでしょ」と塚田が話すも稲田は「そう言われると入りたかった!今まで(本ポスター)かっこいいと思ってたのに(笑)」と悔しがる様子を見せました。何回も修正して完成されたビジュアルはデザイナーの作業時間も含めて 1 か月くらいかかったことも明かされました。
続いてスーパー戦隊のオーディションで受かりたいならというオーディションにまつわるテーマになりました。塚田は「オーディションで選ばれるキャストは作品本位で選んでいます。スーパー戦隊の場合はチームだから組み合わせが大事になってくるので、作品のコンセプトに合うか合わないかが重要だから、この作品だから選ばれたっていうのはあると思います」と話し、稲田が実は「「激走戦隊カーレンジャー」と「重甲ビーファイター」のオーディションを受けました。当時のマネージャーが声優でも顔出しを強化したいってことで、修行してこいって、オーディションの前に空手とか殺陣とか習ってました」とオーディションを受けていたことを告白しました。「デカレンジャー」のメンバーが選ばれた時の秘話(?)も語られながら、トークショーは終始和やかで笑いの絶えない中、幕を下ろしました。
あらすじ
平和を守るデカレンジャーの6人が地球署にそろって20年、そんなタイミングで大爆破事件が発生した!
急行したウメコとセンは、現場にいたジウジッソ星人の子・マープルから怪しい女エイリアンがいたと目撃情報を得る。姿を現したエイリアンの確保を試みるデカレンジャーたちの前にプレミアデカレッドが登場するが、呼吸が合わずに取り逃がしてしまう。
プレミアデカレッドに変身していたのは、バンが指導するファイヤー・スクワッド所属の新人・江戸川塁。バンと塁は地球に落ちた未確認物体の調査に来たところだった。その後の捜査で容疑者となるアリエナイザーの正体は、銀河の麻薬王タレワラーネの妻・ラエンジョと判明。タレワラーネは塁にデリートされていて、その復讐でラエンジョが行動しているのでは?という捜査方針から、ラエンジョを追ってホージーとジャスミンはラエンジョの住んでいたチーマ星へ、バンとウメコと塁はエイリアン特区へ向かった。
一方、爆破現場一帯から発見された手掛かりの謎を追って、センとテツはあらゆる植物に精通した牧野植物園学芸員モクミスに会うために高知へ駆けつける。だがふたりを前にしたモクミスは、リドミハ星人の姿になっていきなり攻撃をしかけてきた!
デカレンジャーたちの捜査は果たして事件を解決に導けるのか!?
戸増宝児/デカブルー:林剛史
江成仙一/デカグリーン:伊藤陽佑
礼紋茉莉花/デカイエロー:木下あゆ美
胡堂小梅/デカピンク:菊地美香
姶良鉄幹/デカブレイク:吉田友一
白鳥スワン:石野真子
ドギー・クルーガー/デカマスター:稲田徹(声)
江戸川塁:長妻怜央(7ORDER)
モクミス:川村文乃(アンジュルム)
ラエンジョ:黒川芽以
マープル:福山潤(声)
ナレーション:古川登志夫