映画

『海辺へ行く道』ベルリン国際映画祭で特別賞受賞

授賞式
日程:2月 22 日(土)15:30 ※現地時間
場所:HKW 1 – Miriam Makeba Auditorium
参加:横浜聡子監督、和田大輔プロデューサー

この度、映画『海辺へ行く道』(英題:Seaside Serendipity)が現在開催中の第75回ベルリン国際映画祭にて上映され、ジェネレーション部門にてでスペシャルメンション(特別表彰)に輝きました。

「ジェネレーション部門」は1978年に設立され、子どもが主人公であり、子どもを題材に扱った作品が対象。今回、『海辺へ行く道』は、4歳以上が対象となるGeneration Kplusに選出され、国際審査員によるスペシャルメンションを授与された。
横浜聡子監督,海辺へ行く道,ベルリン国際映画祭で特別賞受賞

国際審査員からの受賞理由

「この映画は、優しさと遊び心のあるユーモアで私たちの心を掴みました。明るく陽気な想像力と創造力で、芸術の無限の可能性と、予期せぬ出来事と出会う幸福を思い出させてくれました」と評された。

「現地時間、2月22日に行われた授賞式に出席した横浜監督 コメント
この映画は劇的な出来事は起こりませんし社会問題を叫ぶ映画でもありません。何か素敵なことが起こるかもしれないというささやかな予感を胸に、無邪気に作品を作り続ける若者たちの映画です。今回賞をいただけたのは、そんな、目に見えない、言葉で表せない彼らの”予感”が伝わったからかもしれません。ジェネレーション部門の審査員の皆さん、この作品を選んでくださり本当にありがとうございます。
私はこの作品の原作者である三好銀さんから、寛容さとユーモアを学びました。否定もせず肯定もせず、ただ人の存在を丸ごと受け止める寛容さ、そしてユーモア。ユーモアは人を絶望や断絶から時に救ってくれます。ベルリンの観客の皆さんは、この映画に散りばめられたユーモアを見てたくさん笑ってくれました。私はその瞬間が一番幸せでした。ベルリンで聞いた笑い声と温かい拍手を支えにこれからしばらく生きていける気がします。観客の皆さん、ありがとうございます。」
『海辺へ行く道』ベルリン国際映画祭

なお、これまでの日本映画で、同部門でのスペシャルメンション獲得は、『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19/長久允監督)、『風の電話』(20/諏訪敦彦監)があったが、Generation Kplus部門での授与は本作が日本初。

原田琥之佑コメント全文

「『海辺へ行く道』が、ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplusコンペティション部門のスペシャルメンションに輝きました。
横浜監督はじめ、大好きなメンバーで作ったこの作品が素晴らしい賞をいただけたのは超絶嬉しいです!
この映画は、僕たち中学生が主な登場人物になっています。だからこそ、【ジェネレーション部門】という同世代の子供たちの部門で選んでもらえたことにご縁を感じましたし、すごく誇らしく思います。
もっともっと世界の人へ届いて欲しいと思っています。」

映画『海辺へ行く道』の脚本・監督は、『ジャーマン+雨』『ウルトラミラクルラブストーリー』『俳優 亀岡拓次』『いとみち』でその度ごとに話題を巻き起こして来た、横浜聡子。
主演をつとめるは、約800人のオーディションを経て主演を勝ち抜いた14歳の俳優・原田琥之佑。
原田演じる主人公・奏介の仲間たちに、蒼井旬、中須翔真、山﨑七海、新津ちせが出演。すでに多くのドラマや映画に出演している彼らだが、全員が原田と同じくオーディションで選出された実力派。自由奔放な中学生を各々がのびのびと演じています。
また、彼ら演じる子供たちの周囲で交差する大人たちに、麻生久美子、高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、村上淳、宮藤官九郎、坂井真紀が出演。
ちょっとおかしな大人たちを溢れる個性で色鮮やかに演じています。映画監督の諏訪敦彦が俳優として参加しています。。

原作:三好銀「海辺へ行く道」シリーズ
(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
監督・脚本:横浜聡子
出演:原田琥之佑
麻生久美子 高良健吾 唐田えりか 剛力彩芽 菅原小春
蒼井旬 中須翔真 山﨑七海 新津ちせ
諏訪敦彦 村上淳 宮藤官九郎 坂井真紀
製作:映画「海辺へ行く道」製作委員会
配給:東京テアトル、ヨアケ
(C)2025映画「海辺へ行く道」製作委員会

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