2020年コロナ禍の東京をウーバー配達員の視点で描いた『東京自転車節』が、英題『TokyoUberBlues』としてアメリカでの劇場公開&テレビ放送が決定!
2020年のコロナ禍真っ最中の東京を、青柳拓監督自らウーバー配達員として働きながら撮影したドキュメンタリー映画『東京自転車節』。2021年の劇場公開後、英題『Tokyo Uber Blues』として、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭、ヘルシンキ国際映画祭Docpoint、ムンバイ国際ドキュメンタリー映画祭等、海外の映画祭で評価され、2024年9月23日よりアメリカでの公開が決定しました。ロサンゼルスにある「LAEMMLETownCenter5」を始め、西海岸を中心に順次公開されます。
また、公共放送PBSが展開するドキュメンタリーシリーズ「POV」のシーズン37に選出され、2024年10月21日より全米での放送が決定。日本のドキュメンタリー映画ではあまり例がない快挙になります。
クリス・ホワイト(POVエグゼクティブ・プロデューサー)コメント
『TokyoUberBlues』は、急速に変化する経済がもたらす課題をユーモアと厳粛さの両方で捉えた、現代にふさわしい映画です。パンデミックの真っ只中に青柳監督が、ギグワークの労働力として参入したことは、私たちの新しいシステムが必ずしも労働者のために機能しているわけではないことをはっきりと浮き彫りにしています。苦闘の人生を皮肉たっぷりに描いたこの作品は、ドキュメンタリー界の新鋭による爽快で厳粛なデビュー作です。
青柳拓(本作監督)コメント
コロナ禍で生活や労働環境が変わる中で、ギグワークが私と社会のニーズを繋げてくれました。この種の仕事には魅力がありますが、ビデオゲームをしているようなものでその勢いを止めることができません。すぐに利益を上げることが義務でしたが、私の体は歯車になっていることを実感しました。良いか悪いかは別として、私は身体的で観て楽しい映画を作ろうとしました。この映画が今、アメリカの観客に届けられていることをとても嬉しく思います。
緊急事態宣言下、人影がまばらになった東京で 唯一駆け回っていたのは自転車配達員たちだった― “焼け野原の東京”で生き抜くバイタリティが強烈な、路上労働ドキュメンタリー!2020年3月。山梨県で代行運転の仕事が遂になくなってしまった。コロナ禍で働き口がない中で、注目されてきたのが自転車配達員の仕事。いつでも気軽に始められる自転車配達員に飛びついた青柳監督は、家族が止めるのも聞かずに新型コロナウイルス感染者数が増えていた東京に向かう。緊急事態宣言下に入っていた東京で、青柳監督は自転車配達員として働きながら、自らと東京の今を撮影し始めた。働くということとは?“あたらしい日常”を生きることとは? あらわになった“焼け野原の東京”を自転車配達員の視点で疾走する路上労働ドキュメンタリーが爆誕!仕事が無くなった監督自ら自転車配達員として働きながら、 全編スマートフォンとGoProで撮影 躍動感と疾走感溢れる映像が、あなたのアドレナリンを刺激する!全編スマートフォンとGoProで撮影された本作は、さながら自身が自転車配達員になったかのような疾走感と躍動感を感じる映像で、共にコロナ禍の東京を駆け巡ることができるでしょう。『ひいくんのあるく町』で爽やかなデビューを飾った青柳拓監督が次に撮ったのは、自転車配達員の視点から捉えた、ゆとり世代といわれる自分自身とコロナ禍の東京、そして現代を取り巻く得も言われぬどん詰まり感とそこを突破せんとする活力。勢いだけではない現代への批評性も兼ね備えた、血沸き肉躍る快作が誕生しました。 |
監督:青柳拓
2021/日本/93分/日本語/カラー/DCP/ドキュメンタリー
撮影:青柳拓、辻井潔、大澤一生
編集:辻井潔
音楽:秋山周
構成・プロデューサー:大澤一生
製作:水口屋フィルム、ノンデライコ
配給:ノンデライコ