映画

『悪は存在しない』『PERFECT DAYS』がノミネート 審査委員長は黒沢清監督に「第17回アジア・フィルム・アワード」

3月10日(日)に香港で開催されるアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)のノミネーションが発表された。

アジア24の国と地域より、35作品のノミネート(全16部門)がある今回のAFA。最多ノミネートは、濱口竜介監督の『悪は存在しない』。作品賞や監督賞を含む6部門でノミネートされた。

作品賞はほかにも、東京国際映画祭のオープニングを飾り、アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品となっている『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)、同じく6部門ノミネートの『12.12:The Day』(英題/韓国/キム・ソンス監督)『Paradise』(スリランカ・インド/プラサンナ・ヴィターナゲー監督)『雪豹』(中国/ペマ・ツェテン監督)がノミネートされており、これらが最優秀作品賞を競う。

またほかにも日本からは、『PERFECT DAYS』の役所広司が主演男優賞、『怪物』の是枝裕和監督が監督賞、『658km、陽子の旅』の菊地凛子が主演女優賞、『首』の中村獅童が助演男優賞、『ゴジラ-1.0』の浜辺美波と『Last Shadow at First Light』(原題)の筒井真理子が助演女優賞、『Last Shadow at First Light』(原題)の白田迪巴耶(しらたみはや)が新人賞に選出、日本の7作品が計15部門でノミネートされた。

そして、黒沢清監督が日本人監督として初めて、審査委員長を務めることも合わせて発表。世界中の映画人が務める審査員たちと200人を超える投票メンバーを率いて、今年の受賞者を決定する。黒沢監督は今回の決定を受け、「今年もこれまで誰も見たことのなかった豊かな、全くユニークな作品に出会えることを楽しみにしています」とコメントしている。

黒沢清監督コメント
「名誉ある役目を頂き、大変光栄に思っております。アジアは映画の宝庫です。それはこの地域が持つ、様々な現実、様々な物語、そして様々な人々の間に流れている豊かな多様性から来るものだと考えています。このアジア・フィルム・アワードで今年もこれまで誰も見たことのなかった豊かな、全くユニークな作品に出会えることを楽しみにしています。」

また、先日発表の通り、『エゴイスト』で第16回AFAの最優秀助演男優賞を受賞した宮沢氷魚さんが、3人のアジアのスターとともに日本人初のYouth Ambassadorに任命され、AFAの授賞式に一緒に登壇するだけでなく、その他の関連イベントに参加し、ファンや映画好きとの交流を通じて彼らの作品やアジア映画への情熱について語る予定です。

AFAの授賞式は、今年も香港で開催されます。西九龍(ウエストカオルーン)文化地区の【戯曲センター(Xiqu Centre)】にて2024年3月10日(日)に開催予定です。AFAA公式YouTubeチャンネルでもライブ配信予定ですので、ぜひご視聴下さい。(https://www.youtube.com/@AsianFilmAwardsAcademy

今年も日本から多くの作品や候補者がノミネートされ、受賞が期待されています。つきましてはぜひ本情報を貴媒体にてご紹介頂けますよう宜しくお願いいたします。https://shorturl.at/alCG1

アジア・フィルム・アワード (主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー)
2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っています。
アジア・フィルム・アワード公式サイト:http://www.afa-academy.com

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