映画

『帰ってきた あぶない刑事』完成披露舞台挨拶

日程:5月3日(金・祝)
登壇:舘ひろし/柴田恭兵/浅野温子/仲村トオル/土屋太鳳/吉瀬美智子/西野七瀬/原廣利監督
森 富美(日本テレビアナウンサー)

5月3日(金・祝)、舘ひろしと柴田恭兵が大トリを飾る「ザよこはまパレード」を皮切りに、長年にわたり「あぶ刑事」シリーズを支えてきた浅野温子と仲村トオルが合流し、横浜の街を「あぶ刑事」ワールドに染め上げるレッドカーペットが展開されました。そして、『帰ってきた あぶない刑事』の完成披露イベントの締めくくりとして、完成披露舞台挨拶が行われました。

最初に、最新作のゲストである土屋太鳳、吉瀬美智子、西野七瀬、そして原廣利監督が舞台に登場しました。そして、本作の主役である舘ひろしと柴田恭兵が後方扉から姿を現すと、観客から大歓声と拍手が沸き起こりました。ファンからの声援に笑顔で応えながらも、中通路でタカとユージが揃うと会場は熱狂の渦に包まれました。マスコミの撮影に応じた後、二人が他のキャストがいるステージに登壇し、舞台挨拶が始まりました。

浅野温子/舘ひろし

次に、38年間にわたり「あぶ刑事」を支えてきた舘、柴田、浅野、仲村に向けて、MCから久しぶりに「帰ってきた」という心境についての質問が投げかけられました。 舘は、「前作から8年ぶりになりますが、8年間も経ったとは全く感じません。このお話をいただいた時に、本当に嬉しくて。すぐにやりたいと思いました」と当時の熱い思いを述べました。一方、

舘ひろし/柴田恭兵

柴田も「本当に歳をとると月日が経つのは早くて、僕も3年ぶりくらいの感じがしますね」と振り返りました。「舘さんと再び会えたのは本当に楽しかったですし、この4人が揃うのは改めて最高だなと感じました。まるで実家に帰ってきたような気持ちです。舘さんは相変わらずの鷹山で、僕もそのままの“セクシー大下”です。役作りや準備は必要ないんです」と語りました。

吉瀬美智子/浅野温子

浅野は自身が演じる薫の見どころに触れました。薫の目立つ登場シーンはいつも話題になっていますが、浅野は「薫に関しては、監督がとても派手に演出してくれています。実は私はあんなに派手に演じる必要はないと思っていたんですが、監督は若さゆえか(笑)、ああいう演出になってしまいました」と茶目っ気たっぷりに明かし、笑顔を見せました。

仲村トオル

さらに、仲村は「僕は帰ってきたというよりもずっと港署にいたという設定でしたが、撮影に入ってみたらその設定がすごくしっくりきました。二人(タカ&ユージ)が帰ってきたというよりも、ずっとそこにいたんだなと感じました。薫さんも含めて、三人が帰ってきて嬉しいような切ないような、そんな気持ちでした」と心境を振り返りました。

一方、本作が「あぶ刑事」シリーズへの初参加となった土屋、吉瀬、西野らゲスト・キャストには、周囲からの反響やタカ&ユージとの対面についての質問が投げかけられました。

土屋太鳳

土屋は「私の家族も『あぶ刑事』が大好きなので、今でも信じられないくらい嬉しい気持ちでいっぱいです。初めて舘さんと恭兵さんとお会いした時に、お二人のスーツ姿が本当にカッコ良すぎて……。目から鱗がボロボロ落ちました。”何がこんなに素晴らしいのかな”と思っていたんですが、よく”宇宙に行った人は地球の輝きを見てすごく驚く”と言いますよね。まさにその気持ちです(笑)」と、必死に感動を伝えようとしている様子が会場の笑いを誘いました。

吉瀬美智子

「『あぶ刑事』は若い頃に観ていましたので、まさか目の前に本人が……という感じでした。最初にお話しした時の記憶がほぼないくらいです」と土屋と同じく、二人と対面を果たした当時の感動を振り返るのは吉瀬。「(劇中で)私は舘さんにバッグハグをされちゃうんですよ。本当にキュンとなるんです。私も一生懸命に香水をつけたりして、タカさん(舘)に好きになってもらうためにアップしたりもしていたので、そのシーンをぜひ見てください。お二方とも素敵で、絶対に恋に落ちると思います」と魅力を熱弁していました。

西野七瀬

そして「私は(タカ&ユージと)直接的に見つめあったりするようなシーンはなかったんですが、勝手に拝見してかっこいいなぁと思っていました」と明かす西野は、舘・柴田から仲村への“愛あるいじり”に衝撃を受けたという。「私が演じたのは町田課長(仲村)の部下という役どころでしたが、そこでお二人からの透さんへ“リアルいじり”といいますか(笑)、無茶振りがたくさんあって」と撮影現場の様子を明かしながら、「毎回どんなアドリブが飛び出すか分からなくて。ずっと昔から鍛えられてこられているので、どんなアドリブにも綺麗に返されていてすごく驚きましたし、私もヒヤヒヤしながら現場にいました」と振り返っていた。

原廣利監督

また、本作のメガホンを取ったのは、「BABEL LABEL」に所属する原 廣利監督。原監督はTVシリーズ「あぶない刑事」で監督を務めてきた原 隆仁氏の息子でもあるが、あえて何かを意識して撮影を行うことはなかったという。「ただ、必死だったのは間違いないなと。歴史ある作品なのでファンの方たちを裏切ることができないし、『あぶ刑事』を知らないような世代の人にも魅力を知って欲しいなという想いで、昔のファンも新しいファンも両方が喜んでもらえるような形を目指しました」と明かしていた。

トークの中盤では、土屋・吉瀬・西野ら「あぶ刑事」シリーズ初参加組のキャストに対し、“この際だから舘&柴田に聞いてみたいこと”についての質問が。

土屋からは「(自身が演じた)彩夏はハーレーに乗っているんですが……、ハーレーもいいけれど車に乗るなら何がいいでしょうか?」という可愛らしい質問が。この問いに対し、柴田からは「ミニのチャーミングな車。絶対に安全で頑丈な」と親心を感じさせるような返答が。一方、舘からは「ずっとハーレーに乗って!」と頑なにハーレーを推し、会場の笑いを誘っていた。

吉瀬美智子

一方、吉瀬からは「単純に、舘さん柴田さんのように色気を保つ方法を知りたいです!」というリクエストが。この吉瀬からの純粋な疑問に、舘は「もう年中、女性のことしか考えてないですからね。それが理由だと思います」と照れ隠し。柴田も「よく食べてよく寝ることです」とそれぞれ自己流の色気を保つ秘訣(!?)を明かしていた。

そして西野からは、「お二人が“目で追ってしまうような女性”はどんな人ですか?」という質問が。「ニコール・キッドマンですね」と即答する柴田。柴田は舘に対して「舘さんは奥さんですよね」と話をふると、舘は「奥さん(という回答)はズルいだろ。僕は浅野温子さんみたいな女性ですかね。目で追っちゃって、すぐ“いけないものを見たな”っていう感じになっちゃう」と方向転換をした答えを返し、長年のチーム・プレーを感じさせるようなトークも散りばめながら会場を盛り上げていた。

舘ひろし/柴田恭兵

トークの終盤では、タカ&ユージが第二の人生を“探偵”として歩む物語に触れ、キャストたちが“新たな始まり”について話し合いました。しかし、舘は「全くありませんね。このまま穏やかに人生を終えたいです」と即答しました。そのような舘に対し、柴田は助け舟を出すように、「じゃあ、舘さんと一緒に書道を始めましょう。舘さんが新たに始めたいことが何もないというので、一緒に書道教室に通って、人生を新たに見つめ直したいですね」と強引に提案し、会場から笑い声が起こりました。

吉瀬美智子/浅野温子

そんな二人の会話を横で聞いていた浅野も特に始めたいことは何もなかった様子で、「(何か始めるなら)書道かなぁ」と柴田の発言に乗っかる中、

そんな三人に対し「僕はいくつかあります」と切り出したのは仲村。「前に土屋さん演じる役のお父さんを演じた時に、楽器を演奏するのが好きという設定があったのですが、全然上達しなくて。一つくらい上達したいなと思っているのと、料理を始めていますけど……」と淡々と話し続ける仲村に、舘から「もっと面白いこと言えよ」と鋭いツッコミが! そんなツッコミに仲村はタジタジになりながらも「本当に始めたいことは……書道ですよ!!」と無理やりまとめ、劇中と同様な関係性を垣間見せる彼らの姿も。たびたびチーム・プレー抜群のトークを展開し、会場の笑いを誘っていた。

最後に、舘ひろしはこう語りました。「『あぶない刑事』が帰ってまいりました。今回は新たな『あぶない刑事』が誕生しました。どうぞ最後までお楽しみください」。柴田恭兵は続けて、「映画を観終わった後、きっと皆さんは『西野さんの役をやってみたかった』とか、『太鳳さんの役をやってみたかった』、『吉瀬さんの役をやってみたかった』と思うでしょう。でも、それは無理です(笑)! ただ、とっても素晴らしい作品になっていますので、ぜひ何度も映画館に足を運んでください。今日は本当にありがとうございました」と、観客に向けて力強いメッセージを送りました。その言葉に、会場からは大きな拍手が湧き起こり、舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じました。
物語・・・
定年退職して刑事を引退し、ニュージーランドで探偵として第二の人生をスタートさせたタカ(舘ひろし)&ユージ(柴田恭兵)。8年後、ニュージーランドで警官と問題を起こして探偵の免許を剥奪され“出禁”となった二人は、ふたたびヨコハマに戻り、探偵事務所を開業する。記念すべき依頼人第一号としてタカ&ユージの前に現れたのは、ふたりの娘!?かもしれない彩夏(土屋太鳳)という女性だった。母の夏子を探して欲しいという依頼を引き受け捜索する中で、危険な香りが二人を待ち受ける。チャイニーズマフィア、謎の美女、元銀星会組長の息子が企む横浜新カジノ構想…。探偵としてのふたりのショータイムが始まる!
『帰ってきた あぶない刑事』

『帰ってきた あぶない刑事』作品情報

公開日 2024年5月24日公開予定
キャスト 舘ひろし 柴田恭兵 浅野温子 仲村トオル 土屋太鳳 ベンガル 長谷部香苗
吉瀬美智子、岸谷五朗、西野七瀬、早乙女太一、深水元基、鈴木康介、小越勇輝、杉本哲太
監督 原廣利
脚本 大川俊道 岡芳郎
製作 セントラル・アーツ
配給 東映
制作国 日本(2024)
公式サイト https://abu-deka.com/

(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

(取材編集作成 酒井 修)

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