映画

『巡る、カカオ ~神のフルーツに魅せられた日本人~』公開記念舞台挨拶

■日時:1 月 13 日(土) 12:20 の回上映後
■会場:シネスイッチ銀座 (〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目4−5 旗ビル)
■登壇者:堀ちえみ、小方真弓、田口愛、土居恵規、和田萌監督 (敬称略)

本作は、チョコレートの原料である“カカオ”の歴史、栽培する農家の現状や、カカオの可能性に魅せられて、彼らの労働環境の 向上やカカオのビジネスモデル構築に奔走する日本人の活躍を追ったドキュメンタリー映画。
コロンビア先住民の末裔であるカカオの起源となったアルアコ族が抱える課題を、現地に入り、共に課題解決に取り組みカカオ産 業のビジネスモデル構築に奮闘するカカオハンター®小方真弓、また、アフリカのガーナに単身渡航し現地のカカオ産業を変えるた め農家だけでなく政府にも働きかけ、革命を起こそうと奮闘している Mpraeso 合同会社 CEO の田口愛。カカオに魅了された 二人の姿を中心に、小方と同じくカカオのビジネスモデルの構築に奔走するダンデライオン・チョコレート・ジャパン CEO 堀淵清治、 日本を代表するチョコレートメーカーの社員として、長年に渡り繰り返しカカオ産地を訪ね、社会課題解決に奮闘し、現地にてデ ベロップメント・チーフに任命された株式会社 明治 ものづくり戦略本部 技術部 参与 土居恵規、カカオに魅せられ「カカオがチ ョコレートになったのはまだ歴史的には最近。」と語り、カカオの新しいレシピ開発に取り組むミクソロジスト南雲主于三が出演し、 各人にとっての“カカオの魅力や課題”についても語られる。
監督を務めるのは、多様性について考えるドキュメンタリー映画『であること』(2020 年)を手掛けた和田萌。これまでにも多くの ドキュメンタリーの演出家として、NHK や毎日放送「情熱大陸」などに携わり、放送文化基金賞やギャラクシー賞を受賞している。 本編のナレーションを担当するのは、歌手でタレントの堀ちえみ。

映画上映後、ステージに登壇した堀は「わたしはカカオが大好きで。 そのご縁でナレーションのお仕事がいただけました。言葉が不自由な 中、仕事をいただけたことは本当に光栄です。身近に思っていたチョコ レートが、こんなにいろんな方々の手を経て、わたしたちのところにやっ てきているのだと思うと、本当に感謝の気持ちと、いとおしい気持ちで いっぱいです。チョコレートへのラブ、カカオへのラブは、ますますわたし の中で強くなっていくと思います」とあいさつ。
そして「ここに皆さんがそろうというのは本当にすごいこと。わたしも皆さ んにお会いするのも映画の取材以来なのでうれしいです」と和田監督 が語るとおり、世界中で活躍する映画の出演者たちがこうして一堂に会 する貴重な機会となった。
アフリカのガーナに単身渡航し、地元のカカオ産業を変えようと奮闘する Mpraeso 合同会社 CEO の田口も映画を観た感 想を問われ、「わたしたちにとって身近なチョコレートというのは、こんなにも世界とつながっているんだなと思いました。

ガーナの人たちにも映像を見せて、日本の人たちもそうですし、南米の人たちなどがいろんなところで頑張っていて、このチョコレートの 世界がつくられているよね、というような話を共有してました。ガーナの人たちの声もわたしの SNS などで届けられたらと思いま した」とコメント。
またコロンビアのカカオ産業のビジネスモデル構築に奮闘するカカオハンター®の小方は客席に向かって「カカオを見たのははじめ てですか?」と問いかけると、会場では手を挙げる人もチラホラ。その様子に笑顔を見せた小方は「カカオというフルーツについ て少しでもこの作品を観て知ってもらう機会になっていたら嬉しいです。カミーロくんというカカオの倉庫にいた男の子がいたん ですが、彼に『ドキュメンタリー映画に出たよ』と言ったらすごい喜んでくれて。それと(劇中に出てきた)アルアコ族の方にも連 絡をとったんですけど、彼らも『観たいからどうにかできないか』と言ってくれて。みんな楽しみにしています」とコメント。海外の人た ちも映画を楽しみにしているという声に「スペイン語バージョンと、英語バージョンもつくりたいですね」と和田監督が語ると、会場 からは大きな拍手が送られた。
大手チョコレートメーカーの社員として長年にわたりカカオ産地を訪ね、社会課題解決に携わってきた株式会社 明治の土居 は、この日、観客と一緒に映画を観ていたとのことで、「自分が出ている映画を観るのは妙な感じでしたが、映画が終わって拍 手が沸き起こり、嬉しかったですね」と笑顔を見せた。

そんな出演者たちと初めて対面した堀は、「皆さんとお会いできて感無量ですね。 チョコレートって愛を感じる食べ物だと思いますし、お口に入れたときに、幸福感が高 まるというか、しあわせな気持ちになれる。バレンタインデーも近いですし、愛を伝え るのに、チョコレートってピッタリ合っている食べ物なんだなと思います。あったかいで すよね。関わっている皆さんも明るくて、あったかい人たちばかりで、そうした方がチョ コレートの生産に関わっているというのは、なんだかホッとしました」と熱い想いを語る と、会場からは大きな拍手が送られた。
また、カカオに興味津々の堀が、収穫したカカオの良し悪しをどのように見分けている
のかを尋ねると、小方が「まず、(育てて収穫した)カカオはどれもかわいいんです!」 とカカオへの愛情を伝え、「見た目で病気かどうかは分かるのですが、実の外側には問題がなくても割って中を見てみると茶色くなっ ていたりすることもあります。匂いやに見た目だけでは判断がつかないフルーツなんです」と説明。また、和田監督も取材時を振り返 り、「カカオにはまだまだ解明されていない謎も多いんだと伺いました」と話し、堀は観客と共に興味深く耳を傾けていた。
本作を通し、チョコレートに関わる人たちのパワフルな活動、ポジティブなエネルギーを目の当たりにしたという堀は、「今年はチョ コレートパワーでライブを頑張りたいと思います!」と宣言。会場の観客から大きな拍手と歓声を受けると、「4 月 20 日にコン サートが決まっているので(日本橋三井ホールの「CHIEMI STYLE 2024~come to my room~」)。カカオのパワ ーで歌いたいと思います」と決意もあらたにしている様子だった。
最後に和田監督は、「映画の感想が気になってしょうがないんです。是非感想を伺いたいと思っています。また、一人でも多くの 方にご覧いただけますと幸いです」と本作への想いを観客に託し、舞台挨拶を終えた。

登壇者:堀ちえみ、小方真弓、田口 愛、土居恵規、和田 萌監督

「巡る、カカオ ~神のフルーツに魅せられた日本人~」作品情報

公開日 2024年1月12日公開
キャスト 監督:和田萌
出演:小方真弓 田口愛 堀淵清治 南雲主于三 土居恵規
エグゼクティブプロデューサー:服部 進 プロデューサー:鎌田雄介
音楽:原 摩利彦 編集:宮島亜紀 撮影:佐々木秀和 佐藤康佑
配給 ナカチカピクチャーズ
製作 ハートツリー 制作
制作 GENERATION11 協力:株式会社 明治
上映時間 89分
公式サイト https://megurucacao.jp
公式 X @megurucacao

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