映画

『不死身ラヴァーズ』公開記念舞台挨拶

公開記念舞台挨拶
日付:5月11日(土)
場所:テアトル新宿
登壇:見上愛、佐藤寛太、青木柚、澤部渡、松居大悟監督

映画では、長谷部りの(見上さん)が“運命の相手”と信じて追いかける甲野じゅん(佐藤さん)との物語が描かれます。2人は何度も出会い、りのは「好き」と伝え、両想いになりますが、じゅんが《消える》という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりのの真っすぐな「好き」が起こす奇跡の結末が描かれます。

本作は見上にとって初めての単独主演作品です。客席を見渡した見上は「感慨深いものがあります。観客の皆さんに作品が届いているという自覚が生まれて、本当に嬉しいです」と微笑みました。「昨日、私のヘアメイクさんが観に来てくれたそうで、帰りにはとても楽しそうだったと聞きました。その話を聞いてとても嬉しく思いました」と彼女は喜びを伝え。

公開前日には、佐藤と松居監督がインスタライブを行い、公開初日にはテアトル新宿に足を運んだそうです。佐藤は、「僕らが来ることを知らずに観てくださった方々が、映画を観終わった後にこんな顔をするんだということを知れて、嬉しかったです」と述べました。松居監督も、「この作品は10年以上やりたいと思って作ってきたので、言葉が思い浮かびません。とにかく伝われ!という思いでソワソワしながらエゴサーチばかりしています」と語り、笑いを誘いました。

佐藤は役柄について、「設定上、人と接するのは怖いと感じることもありました。日によってその不安定さがスクリーンに反映されているように感じました」と振り返りました。これに対し、見上は「手紙を渡す日や、じゅんの家へ迎えに行く時など、確かに警戒されていると思う日がありました。動物みたいに怯えている時もあって、結構落ち込みました」と佐藤の熱演に共感を示しました。

一方、りのの幼馴染である田中役の青木は、「ミステリー要素があるため、私が意味深な顔で見る場面では、変に重くしてゲーム・マスターみたいにすべてを知っている人の印象にならないように注意していました。しかし、その点は松居監督が上手に調整してくださいました」と、繊細な演出に感謝の意を表しました。

澤部は、今作の主題歌と劇伴を手がけました。主題歌について彼は、「通常、映画のエンディングには壮大なバラードが似合うとされますが、この映画はそれに当てはまらないと感じました。この映画が非凡な作品であることを考慮すると、異なるアプローチが必要でした。そのため、様々なアイデアを検討した結果、明るく躍動感のあるビートに、同時に切なさを感じさせるメロディーを採用することにしました」と制作の背景を語りました。

そして、中盤にキャストや監督陣が観客の前で、澤部がギターを弾きながら主題歌『君はきっとずっと知らない』を生歌唱しました。

舞台挨拶では、松居監督からサプライズで感謝の手紙が読み上げられ、見上さんは感涙した。見上さんも、松居監督の大ファンであり、「感慨深いものがありますね。昨日(公開初日)に観た方々から感想もいただき、本当に人に届いているんだと実感している」と述べました。

松居監督にとっては、原作との出会いから10年を経て、念願の映画化が実現しました。「10年ずっとやりたいと思っていた企画。うまく言葉が出てこないですが、いまは『伝われ、伝われ』って。でも、映画はもう完成しているので(笑)、ひたすらエゴサーチし続けている」と述べ、「映画そのものが独特なので、皆さんの解釈も強くて。映画が育っている感じでうれしい」とさらなる飛躍に期待を寄せています。

最後に主演の見上は、この作品を制作できたことに幸せを感じています。映画は観客の解釈によって完成すると考えており、観客一人ひとりの心の中で映画が完成したと感じています。多くの人々に届いて、この映画が彼らの力になることを願っています。

物語・・・
「消えたっていいよ、私が消さないから」
長谷部りのが“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしてしまう甲野じゅん。二人は人生の中で何度も出逢い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが《消える》という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が起こす奇跡の結末とは――。
『不死身ラヴァーズ』

『不死身ラヴァーズ』作品情報

公開日 2024年5月10日公開予定
キャスト 監督:松居大悟
原作:高木ユーナ『不死身ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載)
出演:見上愛 佐藤寛太 落合モトキ 大関れいか 平井珠生 米良まさひろ 本折最強さとし 岩本晟夢 アダム 青木柚 前田敦子 神野三鈴
脚本 大野敏哉 松居大悟
音楽 音楽:澤部 渡(スカート) 主題歌:「君はきっとずっと知らない」スカート(PONYCANYON / IRORI Records)
配給 ポニーキャニオン
制作国 日本(2024)
上映時間 103分
公式サイト https://undead-lovers.com/
X @undeadlovers_m
Instagram @undeadlovers_m

(C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

ABOUT ME
エンタメスクリーン
映画を中心に繋がる、アニメ・音楽・ファッション・スポーツとエンターテイメントなイベントをリポート ニュースも掲載しております。イベント取材・内覧ニュース掲載は こちら release.ensc@outlook.jp編集部にご連絡ください。